【パリ時事】欧州連合（ＥＵ）などからの金融支援打ち切りが回避されたことを受け、ギリシャのチプラス首相は２１日のテレビ演説で「緊縮財政撤回に向けた重要な成果だ」と勝利宣言した。しかし、協議ではギリシャ側が大幅譲歩し、現行の返済条件をほぼ受け入れた。勝利と言うには程遠い内容で、野党は追及を強める構えだ。

　２０日のユーロ圏財務相会合は２月末に期限が切れるギリシャ支援を４カ月延長することで合意したが、見返りとしてギリシャが２３日に支援条件の順守に向けた改革案を提出するよう求めた。財務相会合での合意を踏まえれば、チプラス政権が１月末の選挙で公約した「脱緊縮」策の多くは見直しを余儀なくされる公算が大きい。

　仮にＥＵ側がギリシャの改革姿勢を不十分だと判断すれば、再び財務相会合を開いて対応を協議する。最悪の場合は、ようやくまとまった支援延長が取り消される可能性も否定できない。

　ＡＦＰ通信によれば、先の選挙で政権を去った最大野党、新民主主義党（ＮＤ）のサマラス前首相は財務相会合の結果について「これを成功だと呼べるとしたら、一体何を失敗と呼べばいいのか」と早速反撃に転じた。改革案が国民生活に厳しい内容になれば、こうした不満が広く有権者に広がる恐れがある。

http://www.jiji.com/jc/c?g=int&rel=j7&k=2015022200097 　

コメント
01. 2015年2月22日 21:05:43 : 9A2mUacZoU ４ヶ月であっても、延長したからには、話し合いが上手く進行せんでも、いいのでしょう。 同じことを繰り返す、それが勝利だと云っているにちがいない。 ギリシャ以上に破綻寸前の国家が、首の皮一枚で更に金融支援を受けたからには、ギリシャはのんびり構えていればよい。 首皮国は３ヶ月もすりゃ、また金融支援が必要になろう。 戦闘能力については、明瞭に実証された、志願兵の一団に、シリアに入られるのは阻止したいだろうから、首皮国には国際的な金融支援を延々と続け、戦う姿勢を強調せにゃなるまい。 ギリシャ国民はＵＫ帰り（オックスブリッジではなく、彼らの方法を傍からしっかりと観察しての帰国）の人物を、時季宜しく選んだ、賢明である。
02. 2015年2月22日 21:58:46 : 0Yg9OASyok >２０日のユーロ圏財務相会合は２月末に期限が切れるギリシャ支援を４カ月延長することで合意したが、見返りとしてギリシャが２３日に支援条件の順守に向けた改革案を提出するよう求めた。 ４か月の延長はギリシャが月曜に提出する改革案をトロイカが承認したときに限って発動される。トロイカが改革案を不十分と判断すれば４か月延長はない。 ギリシャ政府はトロイカによる内政干渉を機関として正式に認めた。
03. 2015年2月22日 23:11:37 : 0Yg9OASyok "If the list of reforms is not agreed, this agreement is dead," Varoufakis admitted after the talks.
04. 手紙 2015年2月22日 23:36:36 : ycTIENrc3gkSo : XS6jMDaUPg ギリシャは今、バーゲンセール。 だからあえて、中露の経済体制に組み込まれるという"プランＢ"がある。 航路にしても、欧州や北アフリカを攻略する為の交通要地になる。 特に今、中国は世界中で"資助"という名の投資を行っている。 底値で買って高値で…、商人の性や。 儲かるから徹底してBuy,buy,buy...
05. 2015年2月23日 11:03:58 : bdXOrxEQIA ギリシャ人はプランＢで危ない橋をわたるより のんびり構えて家でコヒーを飲むことにしたらしい。 政権をとるまでは旨いこと言ってとったら知らんぷり どこの国でも同じか。
06. 2015年2月24日 10:20:42 : UULHisBAU6 中学生のころ親から進められてゲーテのファウストを読んだ。 なぜ読めと親が言ったのか、そこに書かれている内容は分からないで終わったが メルケルはドイツ人だがファウストを読んだことがないのだろう。 是非読むことを薦めたいものだ。

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