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(今晩の海外ネット)
個人的な関係の悪化が深刻な事態をもたらしている。きくしゃくした関係が続いているオバマ大統領とネタニヤフ首相だが、そのネタニヤフ首相が共和党の招きでワシントンを訪問、議会で演説することを一方的に決めた。事前に知らされていなかったオバマ政権は反発、両国関係に亀裂が入りかねない異例の事態となっている。
傍田賢治「ネタニヤフとオバマは政策の違いだけでなく、個人的にもそりが合わないと言われてきた。二人の関係を一番こじらせてきたのが、イランの核問題であった。オバマが交渉によってイランの核問題を解決しようとしているが、ネタニヤフはイスラエルを敵視しているイランに安易に妥協してしまえば、イスラエルの存立が脅かねない、と強く反発してきた。
今回ネタニヤフを招いたのは共和党のベイナー下院議長で、今米国議会では議会の主導権を握っている共和党と民主党の党派対立が遊びが?利かない状態だ。その野党共和党の顔ともいえる存在だ。調整型のベテランの政治家で、理想化肌のオバマとは大分異なっているということもあって、これまでも財政問題などで度々衝突してきた。
今回は、ネタニヤフを来月招いて議会でイランの核問題について演説させるという日程を決めたが、これを事前にホワイトハウスには知らせていなかった。それで民主党は猛反発、一部の議員は演説のボイコットを表明するにいたった。オバマもネタニヤフが訪米してきても自分は合わないと明言している」。
オバマ「首相には言ってある。選挙を前にした指導者とは会わないのが慣例だ」
ネタニヤフ「訪米は決定済だ。議会と米国民にイスラエルの立場を説明するためだ」
傍田「ネタニヤフは訪米の二週間後に議会選挙を控えていて、このため今回の演説では、対イラン強硬論を訴えてこの問題で立場の近い共和党との連携を目指す、そのこと国内の選挙向けのアピールにもしたい狙いがある。オバマにすればこれほど面子を潰される話はない、ということなので、首相と会わないのは不快感の現れだろうと見られていて、イスラエル国内でも訪米は見送るべきではないかという声も出ていた。異例の事態だ」
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