件名：アメリカの国家安全保障新戦略発表
日時：20150207
媒体：IRIBイランイスラム共和国国営放送・国際放送ラジオ日本語
引用：http://japanese.irib.ir/news/commentaries/item/51951-%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%AE%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E5%AE%89%E5%85%A8%E4%BF%9D%E9%9A%9C%E6%96%B0%E6%88%A6%E7%95%A5%E7%99%BA%E8%A1%A8
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ミールターヘル解説員

アメリカの新たな国家安全保障戦略が6日金曜、ホワイトハウスによって発表されました。この戦略は実際、アメリカの以前の国家安全保障戦略の焼き直しです。この戦略では、アメリカは常に自らの利益を守り、同盟国に対する責務に忠実であり続けるが、これに関して優先事項を守るべきだとされています。また、アメリカは依然としてテロとの戦いを主導すべきであるが、必要以上に他国に関わるべきではないと警告が出されています。

アメリカのオバマ大統領はこの戦略と共に声明を出し、「アメリカは力のある立場から主導するが、これはアメリカが世界の出来事の行方を決定するために努力すべきだと言う意味ではない」と述べました。さらに、「アメリカが必要としているものは戦略的な忍耐と安定した歩みであり、すべてを軍事力では解決できない」としています。

この3ページの戦略において政策の分野での主な変化はありませんが、アメリカを対ISIS戦争からウクライナでのロシアの行動、中国の台頭まで、幾つかの問題に集中させています。アジア太平洋地域へのさらなる投資と注目は、オバマ大統領の国家安全保障新戦略の一つです。この戦略では、ロシアを孤立させるため、ヨーロッパの同盟国との協力継続が強調されています。この戦略によれば、アメリカに対するテロの脅迫は減少しているものの、アメリカ政府は依然として、有志連合の枠内で、ISISといった過激派を消滅させるために作戦を続けています。

オバマ政権の新たな戦略は、議会の共和党議員の批判が出る中で発表されました。その戦略でオバマ政権はロシアに対抗するウクライナに武器支援を行うことが求められています。アメリカのライス国家安全保障担当顧問はこれに関して、「政府は今もウクライナに対する武器支援の問題を検討中であり、決定は下していない」と述べています。
ライス顧問の主張によれば、「アメリカの戦略はエボラ、イラン核問題、ウクライナ危機を理由にした対ロシア制裁など多くの問題に対抗する上で必要なものであり、成功したものだった」ということです。

アメリカの大統領はとくにこの2年、共和党の幹部から、外交政策に関して批判されてきました。オバマ大統領の批判者は、オバマ大統領は世界の暴力を生み出す要因に対して
消極姿勢をとり、国外での衝突を避けようとしたと主張しています。彼らはシリアに関して、オバマ大統領は公約に反して、シリアに対する軍事行動をしようとしなかったと指摘しています。

実際、アメリカの戦略はオバマ政権の今後2年間のロードマップです。一方で、この戦略は、オバマ大統領が、とくに外交政策において、共和党の強い批判に直面している中で発表されたことに注目すべきでしょう。以前の主張に反して、現在、オバマ大統領は実際、アメリカの力や可能性の限界を認めるようになっており、これからアメリカは中国やロシア、テロ対策など一部の問題に集中せざるを得なくなるでしょう。以前アメリカは、国際レベルでのアメリカの力が無類のものであることを強調し、世界の治安警察として各国に干渉してきました。

このことから、この戦略の発表は、アメリカに対して各国への介入など多くを期待することがないように、という同盟国への暗示的なメッセージです。実際、この戦略の本質は、同国の外交政策における優先を決めることなのです。

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//memo
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コメント
01. 陣中見舞い 2015年2月08日 17:53:49 : 3pEdi1PI5rkGQ : D7bXAjrLPw 安倍は現在、自己の判断に酔いしれているのだけど、 その思考方程式とベクトルは予め側近官僚によって埋め込まれたものじゃないかな。 官僚にとっては、 自己の中立性の保全と暴走する最高責任者という図を両立してくれながら、 求める方向の解をトレースしてくれる総理は願ってもない存在なのだろう。 その意味で安倍は、 彼の性癖を知悉する官僚によって目下、 アンダーコントロールにあると言って良いと思う。 下記は先見性あるなーと当時注目した投稿。 現況を睨めば、米国、オバマなどを様々な単語に置き換える必要もありますが。 安倍日本を包囲し自滅に追い込む米国→　＜政府＞外務次官に斎木昭隆氏　官邸主導強める　→この人事の意味するものは？ http://www.asyura2.com/13/senkyo149/msg/436.html 投稿者 福助 日時 2013 年 6 月 16 日 23:54:26 安倍日本を包囲し自滅に追い込む米国→　＜政府＞外務次官に斎木昭隆氏　官邸主導強める　→この人事の意味するものは？ http://www.asyura2.com/13/senkyo149/msg/436.html投稿者 福助 日時 2013 年 6 月 16 日 23:54:26
02. 陣中見舞い 2015年2月08日 17:57:14 : 3pEdi1PI5rkGQ : D7bXAjrLPw お詫び リンクがダブりました。
03. 手紙 2015年2月08日 22:05:23 : ycTIENrc3gkSo : PJRNQmxLCA 陣中見舞いさん、おひさしぶりです。 コメントと記事の紹介をありがとうございます。 まず日本の官僚は優秀であり、その組織は一貫性と継続性において固陋です。 対外環境の変化、今迄のやり方、従米一本槍では立ち行かなくなってきた。 だが捻り出した独自路線のひとつが死の商人であるというのには驚嘆しましたが、これが粛々と進んでいくというあたり、このようにして国柄というものが変化していくのかと…。私はこの節目を真顔でしっかり見続けようと思っています。 しかしこれにも裏が…。 *第三次アーミテージ‐ナイ報告書の提言事項（全27件）を読む http://www.asyura2.com/12/kokusai7/msg/170.html アジアの安倍政権の外交姿勢に対する冷ややか反応を見ていると、表と裏の関係である米国の相対的な凋落、あるいは中国の政治経済科学力の台頭などが透かし彫りに見えてくるように思います。 韓国のように米中の狭間でバランサーになろうと努力し国益の最大化を計ろうとするのか、あるいはこれはもう完全に米国の中国に対する橋頭堡になろうと徹するのか。 未来のことはわかりませんが、彼らは頑迷に固陋を止めないであろうと…。 しかし、３１１以降彼らの計算が狂ってきたように直感ですが思います。 一貫性と継続性という意味において国策のために撤退を知らない組織であるとすれば、只今の政権与党の狂権ぶりがかつての日本と二重写しになります。 彼らは、歴史ですら後ろを向いて書き換えるのです。 あとは皮肉ですが、その歴史が冷徹に示唆していくように思います。 民が、もっとがんばらないとならないようです。

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