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イエレン議長、「FRB監査」法案との闘い
Jon Hilsenrath
2015 年 2 月 3 日 14:48 JST
http://jp.wsj.com/articles/SB10769343920788724096004580438800572879316
ワシントンではこのところ、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策に対し新たに議会による監査を導入すべきとの声が高まっている。こうした意見は「FRB監査」として知られている。
ランド・ポール上院議員(共和党、ケンタッキー州)は先週、30人の議員と連名で米政府監査院(GAO)によるFRBの政策に対する監査を求める法案を議会に提出した。同議員は以前からFRBを批判し、大統領選にも出馬したことのあるロン・ポール議員(共和党、テキサス州)の次男。
米議会は現在、上下両院とも共和党が多数派で、金融危機後のFRBの政策に批判的な意見が優勢のため、FRB高官にとって極めて残念なことだが、同法案は今年の議会で新たな日の目を見る可能性がある。上院銀行委員会のシェルビー委員長(共和党、アラバマ州)はこの法案に関心を示しているが、どこまでこれを大きく取り上げるかは不明だ。同委員長は、この法案の提出者に名を連ねてはいない。
シェルビー委員長はブルームバーグのインタビューで、「保有有価証券を中心として、FRBを何らかの形で監査することには極めて高い関心を持っている」としつつも、「私はFRB理事会のメンバーになりたくはない。議会がこれを担うべきではないと思う」と述べた。
FRBは金融政策判断に対しGAOの監査が入ることについて、独立的な政策決定への議会の介入にあたるとみている。バーナンキ前FRB議長は、「FRB監査」法案に対し強力に、そして首尾良く抵抗したが、現在のイエレン議長もこれを踏襲するのは間違いない。昨年12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で同議長は、このような法案についての「強い懸念」を示したうえで、法案が提出された場合にはこれに「強く反対する」意向を示した。
FRBは2010年に金融規制改革法(ドッド・フランク法)についての議論が行われた際、議会と巧みに渡り合い、金融政策に対する議会監査導入やFRBの銀行監督権限を後退させる動きは回避された。今回の法案は、こうした議論が多くの点で当時より強力な形で再浮上していると言える。
同法案が息を吹き返すようなことになれば、イエレン議長は再度、オバマ大統領を味方につけることとなるだろう。また、12人の地区連銀総裁をも動員することになるだろう。各地区連銀総裁は、全米の有力な企業や金融機関とのつながりが強いため、あまり目立たないが議会では大きな影響力を持っている。
この闘いでFRBが負けることはなさそうだ
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