http://www.asyura2.com/15/jisin21/msg/869.html
Tweet |
前半は
この6月の関東地方は311大地震前の東北地方と似ている
http://www.asyura2.com/15/jisin21/msg/864.html
と同じ内容です。後半が新しく書いた部分ですが、前半もデータが新しくなっています。
https://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/15134822.html
関東地方の6月の前半の地震の起こり方から推測するプレート境界型地震の時期
震度1以上の地震( https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/list/ )の月別地方別集計を比較することで、この6月の地震の起こり方を推測することが出来ます。
以下、関東地方での地震の起こり方についてです。
関東地方の6月1日から17日までの集計:
6月分:29件(陸域:8件、海域:21件)・(震度1:20件:69%)・(M4以上:8件:28%)・(伊豆・小笠原:11件)・(M4以上の震度1:3件:10%)茨城県沖:1件、茨城県南部:0件、茨城県北部:1件、千葉県東方沖:9件
6月17日までのデータを一ヶ月換算します。一ヶ月を30日として、17日までの地震数合計は29なので、17:30=29:X となりますから、X=30×29÷17=51です。同様に陸域:8件は30日分では14件、海域:21件は同じく37件です。震度1:20件は同じく35件、M4以上:8件は同じく14件、伊豆・小笠原:11件は同じく19件です。
よって、6月17日までのデータから推測する6月分は次のようになります。
6月分:51件(陸域:14件、海域:37件)・(震度1:35件:69%)・(M4以上:14件:21%)・(伊豆・小笠原:19件)
これを1月から5月までのデータと並べると次のようになります。
2017年:関東地方
1月分:31件(陸域:20件、海域:11件)・(震度1:23件:74%)・(M4以上:04件:13%)・(伊豆・小笠原:05件)
2月分:43件(陸域:25件、海域:18件)・(震度1:27件:63%)・(M4以上:07件:16%)・(伊豆・小笠原:04件)
3月分:35件(陸域:18件、海域:17件)・(震度1:24件:68%)・(M4以上:03件:09%)・(伊豆・小笠原:04件)
4月分:32件(陸域:16件、海域:16件)・(震度1:23件:72%)・(M4以上:08件:25%)・(伊豆・小笠原:07件)
5月分:27件(陸域:14件、海域:13件)・(震度1:19件:70%)・(M4以上:04件:15%)・(伊豆・小笠原:07件)
6月分:51件(陸域:14件、海域:37件)・(震度1:35件:69%)・(M4以上:14件:21%)・(伊豆・小笠原:19件)
6月の海域での増加が目立ちます。また、M4以上が14件と今年1月から6月までの中では最多です。同様に伊豆・小笠原での地震数も急増しています。
しかしながら、伊豆・小笠原での増加が6月の増加の原因だとするのは、正しくありません。
6月17日段階で伊豆・小笠原:11件ですから、この11件を除いた6月17日段階でのデータは次のようになります。
6月分:18件(陸域:8件、海域:10件)・(震度1:13件:69%)・(M4以上:5件:28%)
伊豆・小笠原をそれぞれの月から除いても次のようになり、やはり、6月の増加は同じです。
2017年:関東地方
1月分:26件(陸域:20件、海域:06件)・(震度1:18件:69%)・(M4以上:02件:08%)
2月分:39件(陸域:25件、海域:14件)・(震度1:23件:59%)・(M4以上:05件:13%)
3月分:31件(陸域:18件、海域:13件)・(震度1:20件:65%)・(M4以上:03件:10%)
4月分:25件(陸域:16件、海域:09件)・(震度1:17件:68%)・(M4以上:06件:24%)
5月分:20件(陸域:14件、海域:06件)・(震度1:15件:75%)・(M4以上:03件:15%)
6月分:32件(陸域:14件、海域:18件)・(震度1:23件:69%)・(M4以上:09件:28%)
月間の地震数としては2月の39件に比べて6月が少なくなりますが、海域での地震数を見ればやはりこの半年で最大値です。同様にM4以上地震も今年1月から6月まででは最多です。
前回、6月12日までのデータで推計した6月の月間データは次の通りでした。
6月12日までの実際のデータ:
19件(陸域:4件、海域:15件)・(震度1:13件:%)・(M4以上:4件:15%)・(伊豆・小笠原:6件)
6月12日までのデータを30日換算したもの:
48件(陸域:10件、海域:38件)・(震度1:33件:69%)・(M4以上:10件:21%)・(伊豆・小笠原:15件)
これを昨日17日までのデータと比べることで、この約1週間の変化の傾向を知ることが出来ます。
6月17日までのデータを30日換算したもの:
51件(陸域:14件、海域:37件)・(震度1:35件:69%)・(M4以上:14件:21%)・(伊豆・小笠原:19件)
6月分は48件が51件となり、5月までと比べて、より増加幅が大きくなっています。陸域は10件が14件となり、この約1週間で陸域の地震がそれ以前と比べて多かったことが分かります。海域は1件の減少で多少発生頻度が低下したことになります。伊豆・小笠原は15件が19件になり、この約1週間で伊豆・小笠原での地震が多かったことが示されています。
基本的に海域、それも伊豆・小笠原での増加が目立つと思います。この約一週間は小笠原諸島での地震が2件発生しました。
更に、陸域・海域を含めて、犬吠埼の南側での地震多発傾向が目立ちます。この6月の東日本の震央マップ( http://www.tenki.jp/bousai/earthquake/seismicity_map/entries_by_month?year=2017&month=6&area_type=japan_east )を見ると、関東地方付近の地震では、犬吠埼よりも南側での地震が9割程度を占めていることが分かります。これを5月( http://www.tenki.jp/bousai/earthquake/seismicity_map/entries_by_month?year=2017&month=5&area_type=japan_east )と比べるとあまりの違いに驚くはずです。5月は関東平野の全域に均等に地震が分散していますし、そもそも件数がずっと少ないのです。
311前の時には前年である2010年4月以降の東北地方の月別集計は次の通りです。
2010年:東北地方
*04月:25件 (陸域:18件、海域:07件)・(震度1:18件:72%)・(M4以上:06件:24%)
*05月:29件 (陸域:20件、海域:09件)・(震度1:19件:66%)・(M4以上:03件:10%)
*06月:23件 (陸域:11件、海域:12件)・(震度1:15件:65%)・(M4以上:09件:39%)
*07月:18件 (陸域:09件、海域:09件)・(震度1:10件:56%)・(M4以上:03件:17%)
*08月:31件 (陸域:12件、海域:19件)・(震度1:20件:65%)・(M4以上:14件:45%)
*09月:40件 (陸域:34件、海域:06件)・(震度1:26件:65%)・(M4以上:09件:23%)
*10月:54件 (陸域:49件、海域:05件)・(震度1:32件:59%)・(M4以上:13件:24%)
*11月:11件 (陸域:04件、海域:07件)・(震度1:07件:64%)・(M4以上:03件:27%)
*12月:14件 (陸域:08件、海域:06件)・(震度1:06件:43%)・(M4以上:04件:29%)
*01月:11件 (陸域:06件、海域:05件)・(震度1:08件:73%)・(M4以上:02件:18%)
*2/3月:34件 (陸域:14件、海域:20件)・(震度1:21件:62%)・(M4以上:15件:44%)(3月8日まで)
関東地方の6月は、東北地方のいつに対応するでしょうか。
関東地方の6月の特徴は次の通りです。
1.月間地震数が多い。特に前月に比べて地震数が2倍程度になる。
2.海域での地震数が6月までの中で最多であり、最少の月と比べると3倍、最多の月と比べても2倍以上になる。
3.M4以上の地震数が6月までで最多。最少の月と比べて3倍、最多の月と比べても2倍以上。
4.伊豆・小笠原の地震が6月までで最多。最少の月と比べると4倍以上、最多の月と比べても2倍以上。
5.5月はM4以上:8件の内、陸域:5件、海域:3件で陸域の方が多い。
6.6月はM4以上:8件の内、陸域:1件、海域:7件で海域の方が多い。
311大地震前の東北地方の特徴は次の通りです。
1.月間地震数が4月から7月まではだいたい20件前後だが、8月は31件、9月は40件、10月は54件と増加。10月54件は311前の12カ月で最多。
2.陸域の地震が9月:34件、10月:49件と他の月と比べて、3倍から4倍。
3.海域の地震が8月:19件と前月の9件から2倍以上の急増。
4.海域の地震が急増した後に陸域の地震が急増した。
5.震度1の地震が12月に急減し、1月に急増した。その約1カ月後に311発生。
6.M4以上地震は海域の地震が急増した8月が最多。つまり、8月のM4以上地震は全件海域で発生した。なお、10月はM4以上13件の内、陸域:11件、海域:2件。つまり、陸域の地震急増期の10月にM4以上地震も急増した。よって、M4以上地震に注目すると、海域で急増した後に陸域で急増した。
関東地方と東北地方ではプレートの状況が異なります。特に、関東地方は房総半島に蛇紋岩化したフィリピン海プレートがあり、蛇紋岩は周囲の岩盤に比べて軽いため、蛇紋岩化したフィリピン海プレートはその上にある陸のプレートにより強く固着していると思われます。その結果、太平洋プレートの西向き圧力が蛇紋岩化域で陸のプレートだけでなくフィリピン海プレートにも伝わってしまい、より内陸部での陸のプレートの圧力上昇が起こりにくくなります。また、当然、蛇紋岩化域で太平洋プレートの西向き圧力が大部分受け止められてしまう結果、蛇紋岩化域の西側、太平洋プレート側で地震が多発することになります。
関東地方の蛇紋岩化域の効果で起こる地震は主に千葉県東方沖地震のはずですから、この地震を海域から陸域の地震に読み替えて集計をやり直すと次のようになります。
なお、千葉県東方沖地震の今年1月からの月別集計は次の通りです。
1月:2件
2月:5件
3月:8件
4月:4件
5月:3件
6月:9件(30日換算で16件)
2017年:関東地方
1月分:31件(陸域:22件、海域:09件)・(震度1:23件:74%)・(M4以上:04件:13%)・(伊豆・小笠原:05件)
2月分:43件(陸域:30件、海域:13件)・(震度1:27件:63%)・(M4以上:07件:16%)・(伊豆・小笠原:04件)
3月分:35件(陸域:26件、海域:09件)・(震度1:24件:68%)・(M4以上:03件:09%)・(伊豆・小笠原:04件)
4月分:32件(陸域:20件、海域:12件)・(震度1:23件:72%)・(M4以上:08件:25%)・(伊豆・小笠原:07件)
5月分:27件(陸域:17件、海域:10件)・(震度1:19件:70%)・(M4以上:04件:15%)・(伊豆・小笠原:07件)
6月分:51件(陸域:30件、海域:21件)・(震度1:35件:69%)・(M4以上:14件:21%)・(伊豆・小笠原:19件)
上の推移の一番の特徴は陸の地震数が最少から最多へ推移している5月から6月です。よって、311の時の2010年9月・10月にあたると考えられると思います。しかし、だからと言って、プレート境界型の大地震発生まで同じ期間があるとは限りません。より早い可能性もより遅い可能性もあると思います。
ただ、関東地方の東方沖の固着域にかかる太平洋プレートの西向き圧力が311が起こったときのそれよりも大きいと思われます。なぜなら、311の時は日本海溝での太平洋プレートの市に向き圧力を三陸沖の固着域だけでなく、房総半島東方沖の固着域でも受け止めていたからです。311大地震が起こってしまった現在、日本海溝付近の西向き圧力を房総半島東方沖の固着域だけで受け止めているはずで、その分、変化の速度は速くなると思います。
今後、関東地方の地震の海域も含めた地震数の減少が起これば、確実にプレート境界型の大地震が切迫していることになります。
更に、そもそも、311大地震の前のような地震静穏期が起こらない可能性も高いのです。それは、311の時は海溝が陸域から200キロ程度は離れていたのですが、犬吠埼から海溝までの距離は120キロ程度であり、海域の地盤の目が詰まる期間が三陸沖に比べて短い可能性があるのです。このことには、房総半島東方沖には幾つもの海山が沈み込んでいて、かつ、陸のプレートのすぐ下にはフィリピン海プレートがあるため、その更に下に沈み込む必要がある太平洋プレートは三陸沖に比べて関東平野の東方海域ではより深い角度で沈み込んでいるはずであることがあると思います。
ともかく、関東地方の東方沖から太平洋プレートが大きく沈み込む大地震の時期はかなり近づいているはずです。
2017年06月18日22時50分 武田信弘
日本全体で、このことについて取り組むべきです。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。