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2017年06月12日クジラ7頭打ち上げられたばかりの宮崎県・日向灘で早速有感地震が発生
http://jishin-news.com/archives/2197
2017/06/12 地震ニュース
6月12日の4:57に日向灘でM2.7・震度1の地震が発生した(画像はYahoo!天気・災害より)。
規模の小さな有感地震であったにもかかわらずこの地震が注目されるのは、6月10日に宮崎県でクジラ7頭が打ち上がった直後であるからだが(関連記事参照)、千葉、三重と続いたメガマウスを考え合わせれば、小規模とは言えこのタイミングで日向灘が動いたことに不気味さを禁じ得ないと言えるだろう。
日向灘で有感地震が起きたのは5月21日のM3.4・震度1以来約3週間ぶりであり、日向灘自体は決して地震が少ないと言える震源ではなく、3月2日にはM5.2・震度4を記録したばかりであるため、今回の地震だけを取り上げて警戒する必要はそれほどないが、それでも知っておきたい点がいくつかある。
まず日向灘自体で強い地震が起き得るということ。過去約90年の間に日向灘でM7以上の地震が発生した例はこれだけある。
1931年11月02日 M7.1 震度5弱 日向灘
1941年11月19日 M7.2 震度5弱 日向灘
1961年02月27日 M7.0 震度5弱 日向灘
1968年04月01日 M7.5 震度5弱 日向灘
1984年08月07日 M7.1 震度4 日向灘
10〜25年程度のスパンでM7以上が観測されているわけであるが、1984年以降既に30年以上、M7以上の地震は記録されていない。1996年10月19日にM6.9が起きてはいたが、これを含めても21年間、M7クラスは発生していないのだ。
日向灘における強い地震への懸念は専門家も指摘している。2016年5月に名古屋大学の山岡耕春教授が、九州の内陸部で地震が頻発した場合、ほぼ同時期に日向灘で大きな地震が起きていたとする過去の分析結果を発表している。
平成28年熊本地震を念頭に「これが引き金になる可能性もある」「いつ次が起きてもおかしくない時期だ」(毎日新聞より)と教授は語っていたが、こうした点を踏まえても6月10日のクジラ7頭打ち上げに続く今回の地震は気になるところだろう。
もし、日向灘でM7以上の地震が起きた場合、これが南海トラフ巨大地震を誘発する恐れがあるとされている点も知っておきたいところだ。
2016年4月3日に放送されたNHK「巨大災害 MEGA DISASTER II 日本に迫る脅威 地震列島 見えてきた新たなリスク」では専門家が日向灘においてM7.5の地震が発生した場合、南海トラフ巨大地震の発生間隔が半分になる可能性があるとシミュレーションの結果から指摘していたのである。
前回の南海トラフ巨大地震は1944年の昭和東南海地震と1946年の昭和南海地震。2017年で約70年が経過したわけだが、南海トラフ巨大地震の発生間隔が100〜150年とされている点に照らせば、メガマウス→クジラ7頭→日向灘M7以上、と仮に続くとなると、その後の南海トラフ巨大地震への警戒を一気に高めなければならないことになってしまう。その点からも要注目と言えるだろう。
2017年06月10日宮崎県でクジラ7頭が打ち上げ、2週間前には三重県でメガマウスと南海トラフ付近で続く異変
http://jishin-news.com/archives/2193
2017/06/10 地震ニュース
これは6月10日の朝、宮崎市の海岸約1kmの範囲に7頭の「ユメゴンドウ」が打上げられているのが見つかったというもので、前日の夜にも1頭が打上げられていたという。
NHKでは専門家の指摘として「日本の海岸に複数が打ち上げられるのは珍しい」というコメントを紹介しているが、南海トラフにも近い場所だけに地震との関連が取り沙汰されることになりそうだ。
イルカやクジラの打ち上げ後に被災地震が発生した例としては2011年2月にニュージーランド・クライストチャーチで185名の死者を記録したカンタベリー地震(M6.1)の2日前に100頭以上のイルカが打ち上げられていた他、東日本大震災の約1週間前に茨城県で約50頭のイルカが打ち上げられていたことから広く知られるようになったが、2016年の熊本地震の直前にも4月4日に熊本県天草市で、そして4月8日に長崎県長崎市でそれぞれクジラが定置網にかかったり打ち上げられていた。
勿論イルカやクジラの打ち上げが地震に繋がらなかったケースも数多いが、今回は果たして強い地震が発生することはあるのだろうか。
宮崎と言えば南海トラフ巨大地震のトリガーの一つではないかということでも知られている震源である日向灘に近いことで知られるが、南海トラフで大きな被害を受ける可能性の高い地域でもあり、現在の予測では今回クジラが打ち上げられた宮崎市では最大津波高16m、最大震度7を記録する恐れがあるとされている。
更に今回、クジラの打ち上げと並んで意識しておくべきはつい先日、三重県でメガマウスが網にかかっていたことであろう。5月22日に千葉県館山市で定置網にかかったとして大きな話題となったばかりだった5月26日、「幻のサメ」とも言われるメガマウスが三重県でも巻き網にかかっていたのである(関連記事参照)。
千葉でメガマウスが捕獲された際にこれまでに見つかったメガマウスとその後の地震発生の関係を一覧にしたが(関連記事参照)、阪神大震災の2ヶ月前、東日本大震災の2ヶ月前、2015年の小笠原諸島西方沖M8.1の2ヶ月前、そして平成28年熊本地震の前日といずれもメガマウスが揚がっていたという事実に科学的な証明こそないとは言え、南海トラフ沿いでメガマウスにクジラ打ち上げと続いている以上、念の為の準備を怠らないに越したことはないと言ったほうがよいだろう。
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