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2017年05月16日神社の井戸低下、湖の水位低下そして湧き水減少と近畿、関東甲信越で異変
http://jishin-news.com/archives/2111
2017/05/16 地震ニュース
奈良県の神社で2017年の春になって井戸の水位が低下し、多くの人が水を汲みに来るにも関わらず5月に入ってから給水を停止していると報じられている。
これは産経ニュースがつたえているもので、奈良県・大神神社の摂社である狭井神社の井戸が渇水によって井戸水の水位が低下し、5月3日から人気の給水を停止しているという。
今のところ給水再開の目処が立っていないことから深刻だが、神社ではこの時期に停止されることは珍しいと語っているといい、不気味さを感じさせている。
地盤の動きと密接に関連している井戸の水位や温度は地震の前兆であると考えられており、その変化を調査している組織もあるほどである。
2015年11月には今回と同じ産経ニュースが近畿地方において地下水温の上下降変化が近年、各地で観測されているとしてNPO法人による調査を記事にしていた。
それによると近畿地方では2014年頃から地下水温に変化が現れていると言い、兵庫県では複数の地点で上昇に転じていた他、京都府では下降を始めていたということであった。
この時、東大地震研究所の佃為成氏は「地震が起きる条件が整いつつある可能性がある」としていたが、今回の水位低下も同じ近畿地方であることから、南海トラフ巨大地震の前に増加するという内陸部での強い地震との関係が囁かれそうだ。
水位の変化についての指摘は関東地方でも見られている。5月15日、日テレNEWS24が河口湖で水位の低下が続いており、湖底が干上がっているとの記事を公開したばかりであったためだ。
河口湖の水位は富士山の動きと関係しているのではないかとの憶測から注目を集めるが、関東から関西にかけての複数の地域で同時に水位の低下が見られているという点は関心を集めそうだ。
更に関東地方では最近、東京都でも複数の井戸に変化があったとの情報もある。これはネットに書き込まれていた情報だが3月に相次いで「井戸水が白濁した」「井戸が枯れた」「水の勢いが減衰した」といった指摘が寄せられていたのである。
こうした動きがすぐにどのような影響を与えるかについては定かではないものの、他にも気になる情報がある。5月13日に読売新聞が、長野県安曇野市で湧き水の減少などの原因によって全国一の生産量であるワサビに影響が出ているというのだ。
一連の動きは再び日本列島を揺るがす天変地異の前触れなのだろうか。
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