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311後、2015年までは地震の静穏期であり、2016年から事態が一変した。2017年は首都圏でM6以上地震が発生する。
311大地震で破壊された部分の両隣である地域での大地震はほぼ100%発生します。北側である青森県から襟裳岬のあたりと、南側である千葉県の東方沖は、どちらかがM8地震を起こせば、比較的短期間でもう一方が発振するはずであり、そうなれば、中央構造線の北側での地震や、糸魚川・静岡構造線などの大規模活断層も大きく揺れるはずです。
青森県から北海道がいつ頃M8地震を起こすか、はっきりしませんが、房総半島東方沖関連のM6以上地震は今年中には起こるはずです。陸域である可能性が高いですが、海域でM7以上になる可能性もあります。数年以内には房総半島東方沖周辺でM8地震がほぼ確実に発振すると考えています。以下、その根拠です。
1.「震央分布図(過去100日間)」( http://www.tenki.jp/bousai/earthquake/seismicity_map/?area_type=japan_detail&recent_type=100days )を見ると、北海道の東側からの地震に深い地震が多く発生していることが分かります。基本的に深発地震は浅い地震の先行指標ですから、今後、より浅い地震が多発するはずであり、それが青森県から襟裳岬あたりの地域でのM8地震につながる可能性が高いと思います。
2.「震央分布図(過去30日間)」( http://www.tenki.jp/bousai/earthquake/seismicity_map/?area_type=japan_detail&recent_type=30days )を見ると、「震央分布図(過去100日間)」とはかなり様相が異なり、関東地方の周辺で深い地震が目立ちます。基本的に、311大地震以降は、日本海溝の南端である房総半島東方沖と北端である襟裳岬あたりの沈み込んだ海山に太平洋プレートの西進圧力がかかっているはずです。そして、それらの制限がない、房総半島よりも南にある伊豆・小笠原海溝からの太平洋プレートの沈み込みが、311大地震以降まず活発化したのです。それが西之島での噴火となって2013年11月にあらわれ、また、ベヨネーズ列岩などの噴火として出てきているわけです。そうであれば、それらの影響がより強く働く房総半島東方沖での地震活動が、青森県や襟裳岬付近よりも先に活発化するはずです。事実、昨年9月には房総半島南東沖の三重会合点でM6地震が発生しました。少なくともM6程度の地震が房総半島東方沖からの太平洋プレートの沈み込み圧力の増大の結果、遅くとも数か月の内には発生するはずです。
3.青森県から襟裳岬付近でのM8地震発生がいつ頃になるかはっきりしません。しかし、日本海溝の北端である青森県あたりと、南端である房総半島あたりが、交互に活動して、だんだんとM8以上地震発生へ至るはずであり、1.で出ているのは北端での深い地震の増加、2.で出ているのは南端での深い地震の増加です。こういった日本海溝の北端、南端での交互の地震活動の増加がいつまで続くかははっきりしません。
4.しかしながら、2016年には311大地震後、明らかに2015年までの地震発生状況とは異なる地震が発生しています。それはM7地震である熊本地震や福島県沖(いわき沖)地震であり、M6地震である鳥取県中部地震や茨城県北部地震、そして房総半島南東沖の地震ですし、M5地震である内浦湾での地震です。2016年は、太平洋プレートの日本の陸域の地下への沈み込みが本格化した年であり、それまでの5年間はいわゆる助走期間であったのです。そのため、今年2017年は日本海溝の南北端でM8地震までは行かないにしても、M6地震がほぼ確実に発生すると考えるべきだと思います。
5.日本海溝の南端である房総半島東方沖でのM6地震が起こっていくことは、より南方の伊豆・小笠原海溝からの太平洋プレートの沈み込みが活発化するだけでなく、いわゆる西日本が載るアムールプレートへの西向き圧力が増加することを意味します。その結果、日向灘でのM6以上地震発生が有り得ると思います。
6.同様に、沖縄付近でかなり大きな地震、多分M7程度の地震も起こりやすくなっていると思います。これらの地震が鹿児島県の火山へ与える影響があると思いますが、現実にある程度以上の火山噴火に至るには、相当に年月がかかるはずであり、数十年は桜島などの大規模噴火は有り得ないと思います。多分、関東でのM8地震、その後の東海地震という展開であり、東海地震後に東南海や南海地震が起こります。日向灘の地震が南海地震を誘発するということを言われている専門家の方がいられますが、違うと思います。理由は、関東地震から東海地震へと連動することが明らかだからです。フィリピン海プレートは、関東平野の地下で太平洋プレートと一体化しているわけで、太平洋プレートに起因する関東地震が起これば、それに引っ張られて東海地震も起こらざるを得ないのです。フィリピン海プレートとしては東海地震も東南海地震も南海地震も、同じ隣接した地域での地震であり、順次、東から発振して行くと考えるのが順当であると思います。
2017年04月23日09時55分 武田信弘
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