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あいまいな「地震予知」がもたらす悲劇 イタリアで地震予知失敗の裁判 警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識
http://www.asyura2.com/15/jisin21/msg/534.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 7 月 22 日 19:00:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

あいまいな「地震予知」がもたらす悲劇 イタリアで地震予知失敗の裁判
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20160722/dms1607220830007-n1.htm
2016.07.22 警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 夕刊フジ


 2009年春、イタリアで地震予知に失敗した学者の裁判は、イタリアの最高裁でひっそりと終わっていた。昨年11月20日のことだ。最高裁は日本と同じく、法律や手続き上の間違いがなければ第二審を認めてしまうのが普通だからである。

 14年11月の二審では、12年10月の初級審の7人全員の有罪がひっくり返されて、学者は無罪、政府の防災庁幹部1人だけが執行猶予付きの禁錮刑になっていた。これが最高裁で確定していたのだ。

 イタリア中部ラクイラ。ここはふだんから月に数回の地震がある。大地震の前の半年間はさらに活発になった。大地震が来るという独自の地震予想を出す学者も現れた。地元の人々のなかに不安が広がっていた。

 このため「国家市民保護局」は学者を含む「大災害委員会」を開き「大地震は来ない」という安全宣言を出した。じつは政府が人心を鎮めようという方針を委員会の前に決めていた。政府が学者に期待したのは科学者のお墨付きだけだったのである。

 安全宣言が出されたので外に寝ていた人たちも家に帰った。しかし一週間後の4月6日午前3時半、マグニチュード(M)6・3の大地震が起きて309人が死亡してしまった。

 第二審での判決言い渡しのとき傍聴席にいた犠牲者の遺族らから「恥を知れ」との怒りの声が上がった。また、遺族らは「国家は裁かず、自らの保身に走った」「犠牲者は今回の判決で再び殺された」などと語った。

 イタリアの裁判は対岸の火事ではない。日本でも、国が安全を保証したのに大地震が起きたことがある。さる4月16日に熊本で起きた最大の地震の前がそうだった。4月14日の地震の後、気象庁や政府が「家に帰れ」と呼び掛けていたのだ。

 もっと大きな問題もある。いまは南海トラフ地震と一緒に起きると考えられている東海地震は「大震法」(大規模地震対策特別措置法)という法律ができていて、気象庁にある判定会(地震防災対策観測強化地域判定会)が「予知宣言」を出し、それによって新幹線も東名道路も、デパートやスーパーの営業も止めることになっている。

 この地震予知が可能かどうかは強く疑われているが、阪神淡路大震災が起きたあとも、また東日本大震災が起きたあとも、政府の公式見解は「東海地震だけは予知できる」というものだ。

 しかし、なにか前兆風のものが見つかって、いったん「宣言」が出されてから、すぐに大地震が来なかったらどうするのか、その方針は決まっていない。宣言を取り消せる科学的な根拠や方程式はなにもない。

 新幹線や東名高速道路が止まり、静岡県などが孤立した状態は経済的にも人心にも打撃が大きい。それを何日も続けるわけにはいくまい。

 こうして判定会の科学者や気象庁の委員が、迷いながらでも、渋々でも、「宣言の解除」を出す。

 しかしそのあとで大地震が襲ってきたら…。イタリアとまったく同じことが起きるに違いない。

 ■島村英紀(しまむら・ひでき) 武蔵野学院大学特任教授。1941年、東京都出身。東大理学部卒、東大大学院修了。北海道大教授、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所所長などを歴任。著書多数。最新刊に『地震と火山の基礎知識−生死を分ける60話』(花伝社)。


 

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コメント
 
1. 2016年7月23日 03:15:56 : w3M1BHSquE : 5KToaZSVnLw[717]
「地震が起こる」 という予想も 「地震は起きない」 という予想も どちらも全くアテになどならない
地震予知など、マグレにしか当たらないものであると考えるのが至極当然の見解
≪信じる方が 馬鹿である≫ と言う事

阪神淡路も東日本も熊本も 誰一人として予想できた人間はいないのに 東海地震だけが予知できるなどと
誰が信用するか 子供の遊びじゃあるまいし 世迷言の極致である

● 地震予知の 予算獲得の 思惑だけで言っている事である ●

地球の歴史は46億年 大陸のプレートは 何億年もの歳月を掛けて移動する 一年に数センチだ
そのひずみが何時解放されて地震となるのかは、数十年〜100年単位でしか予想は付かない
地球の46億年の歴史から見れば 100年なんて微々たる誤差 あっという間の出来事でしかなく
それを数日単位で予測するのは 神にも等しい領域であり 当たったとしても完全にマグレでしかない

要するに 【当たるも八卦当たらぬも八卦】 と言う訳である。


2. taked4700[5534] dGFrZWQ0NzAw 2016年7月23日 08:33:45 : bSNLQicpgg : N1wY9G6CgZQ[4]
>>01

>阪神淡路も東日本も熊本も 誰一人として予想できた人間はいないのに 東海地震だけが予知できるなどと誰が信用するか 子供の遊びじゃあるまいし 世迷言の極致である

まあ、昔というか、例えば戦前を考えたら、今のテレビや携帯電話、スマートフォンなど、思いもよらない技術であり、夢物語であったでしょう。

技術の進歩は地震予知をある意味既に十分可能にしていると思います。ただ、その予知の具体的な姿が、一般的なイメージとあっていないため、いろいろな食い違いが発生しているのだと思います。

既に微小地震の増減を見ることで、数か月の期間であれば、関東地方とかのかなり広い範囲でのM7規模以上の地震の予知は出来る状況にあるのではないでしょうか。難しいのは、現状の観測体制になってから、まだ大地震が来た実績がないため、どの程度の変動があったら来るのかという判断基準が固まっていない点です。


3. 2016年7月24日 00:27:17 : hynQAM2ChA : vsEz3OLWJF4[2]
イタリアじゃ 責任重い 専門家

4. 2016年7月24日 02:53:11 : w3M1BHSquE : 5KToaZSVnLw[720]
>>2
そりゃ 将来的には 地震を予知できる技術が確立される“可能性は”否定はしないつもりです

しかし、現時点では そんなものは存在しない事だけは 誰が見たって確か でしょう
現に 熊本の地震は、自称専門家たちは誰一人として予測も付かなかった
地震の研究では 世界トップクラスであろう日本でさえ、そんな技術はまったく見い出せておりません
ましてや イタリアなんかで地震の予測なぞ インチキとしか言い様はありませんな

何百年後になるか、地震を予知できる技術 それを確立できる前に 東海地震は来てしまうでしょうな。


5. 2016年7月24日 10:58:05 : qkAZ7zSU8E : W9AATMVkcgM[26]
地震予知というが、そもそも地震そのものが発展的な過程によって大型化すると考える事だってできよう。(すべてのケースではないとして)
とすれば、短期的予知そのものが存在できないわけである。
我々は、あまりも解のあることに慣れすぎてしまっているのではないか。しかし、現実は多くの偶然や廻りわせによって発展的に生ずることが多いのではなかろうか。その中で、われわれが知ることのできる範囲を、考究することが科学であろう。

6. 2016年7月25日 17:20:15 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[2038]

>>03 微小地震の増減を見ることで、数か月の期間であれば、関東地方とかのかなり広い範囲でのM7規模以上の地震の予知は出来る状況にあるのではないでしょうか

まだ無理だろう

それに、M7以上、半年以内、関東エリアのどこか では、実用的に、ほとんど意味はない

それより常に震度7が来ることを想定して準備していた方が遥かに良いだろう


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