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熊本地震 阿蘇山噴火、気象庁「地震と関連ない」 研究者「否定はできず」
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20160417/dms1604170823008-n1.htm
2016.04.17 夕刊フジ
地震による火山噴火誘発の仕組み(模式図)
熊本地震の経過と活断層(気象庁の資料を基に作成)
16日に起きた阿蘇山の小規模噴火について、気象庁は「一連の地震活動とは直接関連がない」との見解を明らかにした。だが揺れによって誘発された可能性もあり、今後の推移を注意深く監視する必要がありそうだ。
阿蘇山は16日午前8時半ごろ、中岳第1火口で噴火した。噴煙の高さは約100メートルと小規模だった。約5時間前の午前3時すぎには、北東側でマグニチュード(M)5・8の地震が発生し、阿蘇地方で最大震度5強の揺れを観測していた。
阿蘇山では3月4日にも高さ千メートルの噴煙を観測したことなどから、気象庁は「これまでと特段の変化はない」としている。
東大の藤井敏嗣名誉教授(マグマ学)は「噴火が地震に誘発されたのかは現時点では判断が難しい」とした上で「一般的に大きな地震の後に噴火が誘発される可能性がある。今回は直接の関係はなさそうだが、否定はできない」とする。
今回は地震の震源が移動しながら活発化しているため「影響が阿蘇山だけでなく他の活火山にも波及し、活動が活発化する可能性がある」という。
東大地震研究所の中田節也教授(火山学)も「証明は難しいが、地震に誘発された可能性はある」と指摘。ただ、阿蘇山は平成26年から噴火しており「一連の活動の最終章にあった。いわば気の抜けた状態で、今後、大規模な噴火にはならないだろう」との見方を示した。
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