http://www.asyura2.com/15/jisin21/msg/328.html
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地震で石垣や屋根が壊れた熊本城=熊本市中央区で2016年4月15日午前6時47分、本社ヘリから矢頭智剛撮影 :毎日新聞
熊本城崩落…九州初の「震度7」 9人死亡、負傷者1000人超
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/179540
2016年4月15日 日刊ゲンダイ
全域のインフラ寸断された(気象庁の地震速報)
余震頻発…6強も
熊本県益城町で最大震度7を観測した地震による被害は、時間を追うごとに深刻さを増している。
防衛省や熊本県などによると、これまでに20〜90代の男女9人の死亡が確認された。警察庁によると、倒壊家屋の下敷きになった犠牲者は8人で、残る1人は自宅内で転倒して亡くなった。死因を明らかにした4人のうち、窒息死が3人、外傷性ショック死が1人だった。
県内のケガ人は1000人を超え、うち53人が重傷。県内5カ所の主要病院だけで負傷者計約390人を受け入れた。厚労省によると、御船町の希望ケ丘病院でライフラインの途絶や倒壊の恐れにより、入院患者177人が近隣の高校への一時避難を実施している。県内500カ所の避難所に一時、計約4万4400人が身を寄せた。
■政府は自衛隊員1700人を投入
自衛隊が派遣された(写真は東日本大震災当時)/(C)日刊ゲンダイ
最初の揺れがあったのは、14日午後9時26分ごろ。
九州中部を中心に西日本の広い範囲で強い揺れを記録した。震度1以上の余震は15日正午までに125回。震度6強、6弱はそれぞれ1回、5弱は2回、4は16回を数えている。午前0時3分に観測された震度6強の余震では、気象庁が13年3月に長周期地震動の観測情報提供を始めて以降、国内で初めて「階級4」(立っていることができない)を観測した。
気象庁は「平成28(2016)年熊本地震」と命名。約1週間、最大で震度6弱程度の余震が発生する可能性があるとして警戒を呼び掛けている。
政府は14日夜、首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置。非常災害対策本部の会議を断続的に開いているほか、松本文明内閣府副大臣をトップとする現地対策本部の設置が決まった。
被災地では自衛隊約1700人、熊本県警など19都府県警の約1220人の災害派遣隊が活動。消防隊員約1400人も救命、救出に当たっている。気象庁は熊本県を含む九州北部で17日に暴風や大雨の恐れがあると発表。地震で地盤が緩み土砂災害が起きやすくなっている可能性もあり、警戒が必要だ。
九州自動車道 亀裂と陥没
交通への影響は九州全域に広がっている。
地震発生直後から九州新幹線は博多―鹿児島中央間の全線で運転を見合わせた。国交省によると、JR熊本駅から近くの車庫に向かう途中だった九州新幹線の回送列車1編成が脱線。運転士と車掌が乗務していたが、ケガ人は出なかった。JR九州は15日の始発から九州新幹線の全区間で運転を見合わせ。JR西日本は山陽新幹線から直通する列車は博多で運転を打ち切っている。
西日本高速道路によると、九州自動車道は熊本県内での路面の陥没や隆起が多数発生。トラック1台が亀裂にはまり込んだが、ケガ人はいないという。南関IC〜えびのIC間と、南九州道の八代JCT〜津奈木IC間のそれぞれ上下線が通行止めになっている。
震源地の益城町にある熊本空港は滑走路に異常はないものの、午前中発の4便が欠航。2便が遅延を予定している。
熊本地震 横ずれ型、浅い震源 規模の大きい余震多く
http://mainichi.jp/articles/20160415/k00/00e/040/217000c
毎日新聞2016年4月15日 11時45分(最終更新 4月15日 12時19分)
地震で倒壊した民家=熊本県益城町で2016年4月15日午前7時19分、本社ヘリから矢頭智剛撮影
熊本地震は余震回数が多く、規模も大きいのが特徴だ。気象庁によると、1995年の阪神大震災以降、内陸や沿岸で発生したマグニチュード(M)6.5以上の主な地震のうち、M3.5以上の余震回数を比べると、15日午前9時時点では2004年の新潟県中越地震(M6.8)、08年の岩手・宮城内陸地震(M7.2)に次いで3番目に多くなっている。
熊本地震の余震は15日午前11時までに124回に達し、その多くは本震を引き起こしたとみられる布田川(ふたがわ)、日奈久(ひなぐ)両断層帯が交わる周辺で発生している。この付近の地下構造は複雑で、まだ揺れを引き起こしていない部分が多く存在しており、これらが余震の原因になっているとみられる。
今回の地震のメカニズムについて、気象庁は南北方向に引っ張られる力で断層が横に動く「横ずれ断層」型とみている。この地域では一般的なメカニズムだが、震源の深さが11キロと浅く、14日夜の本震は東日本大震災以来となる震度7の揺れを引き起こした。布田川断層帯は長さ64キロ以上、日奈久断層帯は同約81キロある。政府の地震調査研究推進本部は、断層の一部について30年以内にM7・5の地震を起こす確率を最大6%と見積もっていた。
一般的に震源の浅い地震は余震が多くなる傾向がある。余震が最も多かった中越地震(04年)は今回の地震と同じ最大震度7で、本震から4日後に震度6弱、10カ月後に震度5強の余震が発生した。
気象庁の青木元・地震津波監視課長は「中越地震では本震と近い規模の余震が何回もあった。断層面がいくつもあり、地面の中で複雑に岩盤が壊れていたためだ」と説明する。熊本地震も中越地震と同様、無数の断層が分岐したり、並走するなど複雑な地下構造を形成していることなどが、余震が多い原因とみられる。
佐藤比呂志・東京大地震研究所教授(構造地質学)は「日奈久は非常に長い断層で、今回その北端の5分の1程度が割れた。布田川と交わる部分と非常に近く、構造が複雑だ。止めている部分が割れ、両側に止める構造がないので、余震が多発している可能性がある」と指摘する。
一方、今回の地震を引き起こした二つの断層の近くには、阿蘇山(熊本県)のほか、桜島(鹿児島県)や雲仙岳(長崎県)などの活火山がある。地震と火山との関係について、井村隆介・鹿児島大准教授(地質学)は「今までも阿蘇山は何回も活発化しているが、こうした地震は起きておらず、阿蘇山噴火への影響も考えにくい」と指摘する一方、「阿蘇山について小さな変動も見逃さないように、より慎重に観測を続けるべきだ」と話している。
一方、高層ビルなどをゆっくり揺らす「長周期地震動」について、気象庁は15日午前0時3分に起きた震度6強の余震で、最も大きい「階級4」を観測したと発表した。同庁は2013年3月から、地震が起きた際に一般的な揺れの大きさを示す「震度」とは別に、各地の「長周期地震動階級」を発表している。高層階では「立っていることができず、はわないと動けない」状態になる階級4が観測されたのは初めて。【飯田和樹、千葉紀和、須田桃子、藤野基文】
空撮 熊本地震 一夜明けた益城町、熊本市内など
写真特集 熊本震度7、一夜明け…被害状況徐々に明らかに
http://mainichi.jp/graphs/20160415/hpj/00m/100/001000g/1
2016年4月15日 毎日新聞
路上で一夜を明かした人たち=熊本県益城町で2016年4月15日午前7時5分、津村豊和撮影
役場で水などの救援物資を受け取る人たち=熊本県益城町で2016年4月15日午前6時8分、津村豊和撮影
地震で倒壊した建物の脇を歩く人たち=熊本県益城町で2016年4月15日午前7時15分、津村豊和撮影
地震で大きく倒壊した家屋=熊本県益城町で2016年4月15日午前7時14分、津村豊和撮影
地震で土手が大きく崩れた川=熊本県益城町で2016年4月15日午前7時19分、津村豊和撮影
地震で壊れた倉庫=熊本県益城町で2016年4月15日午前1時26分、山下恭二撮影
地震で土手が大きく崩れた道路=熊本県益城町で2016年4月15日午前7時22分、津村豊和撮影
激しい揺れで被害があった住宅=熊本県益城町で2016年4月15日午前8時4分、本社機「希望」から長谷川直亮撮影
地震で路面が陥没した九州自動車道=熊本県益城町で2016年4月15日午前7時54分、本社ヘリから矢頭智剛撮影
地震で脱線した九州新幹線の車両=熊本市西区で2016年4月15日午前6時45分、本社ヘリから矢頭智剛撮影
地震による火災で自宅を焼失し、立ち尽くす女性=熊本県益城町で2016年4月15日午前6時、和田大典撮影
地震で倒れた家具などが散乱した民家=熊本県益城町で2016年4月15日午前8時25分、和田大典撮影
地震でものが落ちたり棚がずれたりした自宅を片付ける女性=熊本県益城町で2016年4月15日午前7時45分、和田大典撮影
地震で倒壊した自宅の片付けをする一家=熊本県益城町で2016年4月15日午前7時53分、和田大典撮影
地震による大きな揺れで倒壊した建物や大きく傾いた民家=熊本県益城町で2016年4月15日午前10時31分、本社ヘリから幾島健太郎撮影
地震で倒壊した家屋=熊本県益城町で2016年4月15日午前10時31分、本社ヘリから幾島健太郎撮影
強い揺れで1階部分が傾いたり、倒壊した家屋=熊本県益城町で2016年4月15日午前7時21分、本社ヘリから矢頭智剛撮影
地震で倒壊した民家などの建物。左下では、ブルーシートが広げられ、住民が屋外に避難していた=熊本県益城町で2016年4月15日午前7時16分、本社ヘリから矢頭智剛撮影
最大震度6弱以上の余震に注意…9人死亡、998人けが(2016/04/15 15:50)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000072656.html
一夜明け、被害のすさまじさが明らかになってきています。14日夜、熊本県で起きた震度7の地震で、住宅の下敷きになるなど9人が死亡しました。これまでに入ってきている情報をまとめます。
午後9時26分ごろ、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード6.5の地震があり、熊本県益城町で震度7、熊本市や熊本県玉名市などで震度6弱を観測しました。警察庁によりますと、この地震で、29歳から94歳の男女合わせて9人が死亡しました。このうち、7人が住宅の倒壊に巻き込まれて下敷きとなったほか、68歳の女性は自宅で転倒して搬送されて病院で死亡しました。これまでに998人がけがをしていて、一時、県内で4万5000人近くが避難しました。また、九州新幹線は下りの回送列車が脱線したため、全線で始発から運転を見合わせています。復旧の見込みは立っていません。九州道などの高速道路でも路面が陥没するなどして、一部区間が通行止めになっています。
熊本大地震 防災システム研究所の山村武彦所長の解説です。
動画⇒http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00321803.html
04/15 14:38 FNN
14日夜、熊本・益城町で、震度7を観測する地震がありました。
熊本大地震があった熊本・益城町の断層の近くには、防災システム研究所の山村武彦所長がいます。
今回の地震について解説します。
被害の多かった益城町の惣領という地域にいます。
西に向かって流れている秋津川の右岸ですけれども、そこが北西に向かって、亀裂が約50メートル入っています。
これが、断層跡といえるかもしれませんけれども、まだ調査しないとわかりません。
ここには、幅がおよそ広いところで1メートル、深いところで、およそ2メートルという、大変深い亀裂の跡が、ずっと50メートル続いて、電柱をなぎ倒し、そして、プロパンガスのボンベをひっくり返して、家の塀を壊して抜けています。
これは、河川の流域ということもあって、この地域は、地盤的に、大変脆弱(ぜいじゃく)ではあると思うんです。
ですから、大変大きな被害がここに集中した結果、それは地盤と全く、激しい地震の断層の真上ということが言えるんではないでしょうか。
ですから、これからまだ、余震というのは続くと思います。
この地域は、決して、古い家が多いわけではなくて、比較的新しい、新耐震の家もありますので、その家さえ壊してしまうほどの大きな揺れだったというふうなことが言えると思います。
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