http://www.asyura2.com/15/jisin21/msg/262.html
Tweet |
http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/13768340.html
台湾地震での建物崩壊、「手抜き工事が原因」でいいのでしょうか?
台湾での報道自体もそうですが、日本の報道でも、サラダ油の缶が柱に埋め込まれていたとか、手抜き工事が原因だと印象付けるものが多く出ている様子です。
しかし、建物崩壊は少なくも7棟で起こっていて、7階建ての大きなビルや3階建てのかなり大きなビルでも一階部分のパンケーキ崩壊が起こっている様子です。
http://blog-imgs-88.fc2.com/j/y/o/jyouhouwosagasu/20160206123937ioiuiui2.jpg
https://encrypted-tbn2.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcQThiBoUeTCOBzA7EdyImJ0u1-85AtOI46IZuwHO2Gah3UPJN4u
https://encrypted-tbn1.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcSGkpYe9sf-CsUfrZdqDGHu9OvAgSQSJp_mXPRWdW7_2ti9vx22
https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcSmzrXodjCn9gX84J31jEMHKtrr-pdVEUnQRYA8pG8XWPiNICH8mQ
特に、上のリンクの最後のものは典型的なパンケーキ崩壊である様子です。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160207-00010000-yjnews-int.view-001 にある写真で、今回の台湾地震での被害に間違えはないとおもいます。
写真を見ると、6階建てのビルで少なくとも2階から6階まではマンションとなっていたことが分かります。残っているのは2階から上の部分だけで1階はほぼ完全にペチャンコにつぶれている様子です。6階建てではないことが、手前向かって左側の人物のより左手にある瓦礫から分かります。見た目一階部分と思われる部分の下にも瓦礫があるからです。つまり、このビルの1階部分は全てほぼ平らにつぶれてしまったのです。
問題は次の2点です。
1.なぜほとんど厚みがないほど1階部分がつぶれてしまっているのか。
2.ほとんど上からストンと落っこちて来たかのように、元の位置からずれずに落ちているのか。
建物に外力が働くと、梁と柱の接合部に力がかかり、そこが破壊されます。今回のビルの倒壊でもそのことが分かる写真があります。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160207-00010000-yjnews-int.view-008
は、柱や梁の接合部が破壊されているのがよく分かります。これは、地震で倒れ、地面にぶつかったためにこういった破壊がされたのでしょう。
つまり、言い換えると、梁とか柱自体は粉々にならずに残るのです。例えば、鉛筆を二つに折っても、折れた鉛筆そのものの全体が粉々になることはなく、折れた箇所以外はそのままであるのと同じです。つまり、折れた箇所以外には大きな力がかかっていなかったからです。
問題点1.は1階にあった鉄筋コンクリートの柱が倒れてしまったというよりは、粉々に粉砕されてしまったことを示しているはずです。鉄筋コンクリートの柱の内部のコンクリートが粉々に破壊され、鉄筋の外側へ弾き飛ばされてしまった結果、1階の厚みがほとんど残っていないはずです。
問題点2.は同じく、1階の鉄筋コンクリート柱の内部のコンクリートが粉々になって破壊され鉄筋の外側へ弾き飛ばされた結果、2階から上の部分がそのままストンと落ちてきて、位置が変わらなかったということでしょう。
仮に横揺れで1階部分が壊れたとしたら、1階の柱は長さはそのままで横に倒れます。少なくとも、柱の太さ部分、壊れた1階の部分に厚さが残っているはずですが、それだけの厚みがあるようには思えません。同様に、1階の柱が倒れてビル全体が崩壊したのであれば、1階の柱の高さ分だけ建物がずれなければいけませんが、そういったずれもある様子はありません。
1995年の神戸大震災でも同じような被害が発生しています。それが西宮市立西宮高校の特別教室棟A棟の被害です。硬い地盤と池を埋め立てた軟らかい地盤にまたがって建設されていたこの校舎の硬い地盤の上にあった部分の1階柱が粉々に壊されて外へ弾き飛ばされ、パンケーキ崩壊したというものです。軟らかい地盤の上の部分はほとんど被害がなく、そのままでした。念のために繰り返しますが、硬い地盤の上の柱が粉々に粉砕されたのです。軟らかい地盤の上の校舎部分はほとんど被害がありませんでした。
次の写真はつぶれた1階部分を横から写したものです。
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/directory/eqb/photo/kawase/Jap/Photo/PhotoV1039.html
その他、多くの被害写真が「震災文庫」の次のURLに公開されています。
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/directory/eqb/photo/kawase/Jap/index.html
地震衝撃波被害の特徴は、コンクリート内部からまるでハンマーで叩いたような破壊が起こることです。こういった被害は、内陸性の地震の場合、日本でもアメリカでもかなり観察されている様子です。意図的に地震衝撃波被害が隠ぺいされているように思います。
日本でも、また関東地方でも、場所によっては同じような被害が出る可能性は結構あります。昨年夏の土木学会でも地震衝撃波についての問題提起がありました。
原発は岩盤の上に直接建設されているため、地震衝撃波の被害を受けやすいのです。現行の規制は地震衝撃波については全くされていないため、大きな被害が発生する可能性があります。高層ビルについても同様なことが言えます。なによりも問題なのは、現象としてほぼ確実に存在するものを故意に無視していることです。この結果、仮に実際には地震衝撃波被害がなくとも、故意にそういった被害が演出されてしまう可能性もあるのです。
現状で土木学会の言い分は、地震計に地震衝撃波と思える記録が確認できないため、地震衝撃波そのものの存在を認めないというものです。しかし、高周波の地震波を現行の地震計では記録できていないと言うことが実験で確認され、その論文も書かれています。いかに現状がおかしいか、このことのみを考えても分かります。
2016年02月08日12時20分 武田信弘
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。