2. taked4700[4678] dGFrZWQ0NzAw 2015年12月22日 22:17:52
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南海トラフ地震の原動力として、アムールプレートがあるようです。そのことについての興味深い記事を見つけました。http://blogs.yahoo.co.jp/smqjt669/18666084.html 地震(4)アムールプレート、破砕帯・活断層・南海トラフ地震 2014/8/30(土) 午後 10:08 地震 その他自然科学 facebookでシェア0 twitterでつぶやく 0 『南海トラフ巨大地震』石橋克彦著 岩波書店を読了しました。 この本の中で、石橋教授は従来の定説である「ユーラシアプレート」という概念より「アムールプレート」というより小さな「マイクロプレート」を仮定した方が、日本における直下型地震とプレート型地震の関連を上手く説明できるとおっしゃていました。 アムールプレート http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88 「アムールプレート(英: Amurian Plate, Amur Plate)は満州、朝鮮半島、西日本、沿海地方に位置する小規模なプレート。チャイナプレート(China Plate)とも呼ばれる。ユーラシアプレートの一部なのか、独立したプレートなのかはまだはっきりしていない。 ユーラシアプレート、オホーツクプレート、フィリピン海プレート、沖縄プレート、揚子江プレートによって囲まれており、バイカルリフト帯(Baikal Rift Zone) はアムールプレートとユーラシアプレートの境界と考えられている。 GPSの測定によるとアムールプレートはゆっくりと反時計回りに回転している。(転載終わり)」 アムールプレート周辺での地震発生域について分かりやすいサイトがあります。 『歴史記録からみたアムールプレート周縁変動帯における地殻活動の時間変化 小山真人(静岡大教育)』 http://sk01.ed.shizuoka.ac.jp/koyama/public_html/Rfunka/amurp.html この中の歴史地震の震央分布を見ると、確かに「アムールプレート」の輪郭が浮き彫りなっています。(中国南部にはもう一つマイクロプレートの輪郭が見れるような気がしますが…、これでどうして中国内陸部の四川省などで巨大地震が発生するのか理解できるようになります。) このアムールプレートが反時計回りに回転しており、日本では北米プレート(オホーツクプレートというマイクロプレートとの仮説もあり)とフィリピン海プレートと境界をなし、東から圧力をかけているようです。北米プレートとは陸域のプレート同士で広い範囲で破砕帯を形成し、海域のフィリピン海プレートはアムールプレートに沈み込んでいます(南海トラフ)。南海トラフでも陸域境界では破砕帯があるようです。そして中央構造線やフォッサマグナの「糸魚川静岡構造線」もその破砕帯の一環として考えられるとのことです。 日本の活断層の地図をみてみましょう。 『活断層の評価』 http://www.jishin.go.jp/main/chousa/katsu_ichiran.htm この「破砕帯」には活断層や大断層が含まれるということだと思います。石橋教授は、活断層とは地下のズレがたまたま地表面にも現れたモノで、地形調査や様々な測量(GPSによるもの含め)により、その変位から帰納的に確定したものだとのことです。ですから、地表に現れていない活断層もあり、また活断層がなくても応力の関係で新たにズレるところもあるようです。 アムールプレートが東に圧力をかけ、その境界付近の広い範囲に活断層などのズレ易い破砕帯ができ、なおかつフィリピン海プレートや太平洋プレートが沈み込み圧力をかけていということです。そのため、アムールプレート境界付近で直下型の地震が連動して起こり、最後にはフィリピン海プレートの境界型地震も誘発させるようです。そのときに糸魚川静岡構造線や中央構造線も連動する可能性もあるとのことです。特に東北地方太平洋地震の巨大地震の発生により、そこのストレスが解消したため、アムールプレートが東に動き易くなっているとのことです。 上記の説明を詳細に報告しているサイトがありました。 『伊方原発 準備書面(23)』(一部転載します) http://www.ikata-tomeru.jp/wp-content/uploads/2012/01/jyunbishomn23.pdf 「石橋克彦神戸大学名誉教授の「南海トラフ巨大地震」(甲第123号証)に基づき,以下のとおり主張する(括弧内の数字は同書の該当ページ)。 第1 本書の要約 南海トラフ巨大地震はフィリピン海プレートの沈み込みのみによるのではなく,フィリピン海プレートの沈み込みとアムールプレートの東進によって発生するものである。アムールプレートの東進によって生じるアムールプレート東縁変動帯全体の東西圧縮応力は内陸大地震によって同地における東西圧縮応力の解放と他地域における東西圧縮応力の増加をもたらす。これが繰り返されて東西圧縮応力が南海トラフに集中するに至ったとき,終局として南海トラフ巨大地震が発生する。このように内陸大地震と南海トラフ巨大地震との間には密接な連関があり,アムールプレート東縁変動帯に属する中央構造線活断層系もその例外ではない。 第2 南海トラフ巨大地震について 1 意義 南海トラフ巨大地震とは,駿河〜南海トラフの陸側の海底〜沿岸陸地の地下を震源域として,繰り返し発生してきた巨大地震を総称した呼称である(4頁)。 2 周期性及び4つの特徴 駿河〜南海トラフから西〜北西に緩く傾斜している広大なプレート境界面が,100〜200年ごとに大規模なズレ破壊を起こしてきた(4頁)。 南海トラフ巨大地震には4つほどの特徴的な現象がある。 第一は伊豆半島あたりから九州までの強震動,第二は地震時地殻変動といわれるものの特徴的なパターンである。地震に伴って御前崎・潮岬・室戸岬・足摺岬などが隆起し,浜名湖北岸・伊勢湾沿岸・高知平野などが沈降する(例外もある)。海底も広範囲で大きく隆起・沈降するので、海水が上下に動揺し,それが津波となって海岸に押し寄せる。すなわち,伊豆半島から九州東岸までの大津波が第三の特徴である。 第四の特徴として,紀伊半島の湯峰温泉と白浜温泉・湯崎温泉および四国の道後温泉の湧出停止があげられる(以上につき6〜7頁)。 3 震源断層面及びこれを構成するプレート 南海トラフ巨大地震の震源断層面は,西南日本の陸のプレートとフィリピン海プレートの境界面だと考えられている(4頁)。かかるフィリピン海プレートは相模トラフと駿河〜南海トラフから関東地方と西南日本の下へ約3〜7p/年の速さで沈み込んでいる。 西南日本の陸側のプレートについては,西南日本はユーラシアプレートに属するとするとの見方もあるが,プレート運動モデルに関する最新の知見*1に基づき,西南日本は極東のマイクロプレートであるアムールプレートに属すると考えるべきである。アムールプレートと,オホーツクないし北米プレートは,日本付近では1〜2p/年ほどの速さでほぼ東西方向に近づきあっている(103〜104頁)。 南海トラフ巨大地震の原動力はフィリピン海プレートの沈み込みだけではなく,アムールプレートの東進も重要である(153頁)。 4 アムールプレート東縁変動帯仮説 アムールプレート東縁変動帯は@日本海東縁変動帯,A西南日本内帯衝突域,B駿河〜南海トラフ沿いの変動帯,C中央構造線活断層系(MTL)から成る。 C中央構造線活断層系は西南日本を外帯(南側)と内帯(北側)に分ける地質構造線が活断層になっているもので,アムールプレート内の顕著な弱面である。 以上の@〜Cがアムールプレートの東進にたいして一連の活動帯として振る舞うというのが「アムールプレート東縁変動帯仮説」である。 これが意味する重要な点は南海トラフ巨大地震は,B駿河〜南海トラフ沿いの変動帯に属する「アムールプレート南東縁がフィリピン海プレートの北北西への沈み込みにたいして南南東に弾性反発し,加えて地震間は妨げられていた東進を一挙に実現する出来事」であるという点である。つまり,南海トラフ巨大地震の原動力の一部(プレート相対速度から考えておおざっぱには5分の1か5分の2程度か?)はアムールプレートの東進だと考えられる。 5 アムールプレートと内陸地震の連関 南海トラフ巨大地震に先行する地震活動としては,西日本に限らずアムールプレート東縁変動帯全体を見ることが重要である。1854年安政東海・南海地震に先立つアムールプレート東縁変動帯の活動からもその重要性が基礎づけられている。 すなわち,アムールプレート東縁変動帯全体の東西圧縮応力が高まると,アムールプレートの東進に抗している変動帯の一角でズレ破壊(地震)が起こる。すると全体の抵抗力がわずかに弱まるからアムールプレートの東進が若干促進されて変動帯の応力が微増し,またどこかで地震が起こる。こうして変動帯のあちこちで連鎖的に地震が発生し,ついには東西圧縮力が南海トラフ沿いに集中する。すでにフィリピン海プレートの沈み込みで臨界状態に近づいていたアムール−フィリピン海プレート境界が,「最後のひと押し」によって巨大地震を発生する。つまり,アムールプレート東縁変動帯の大地震活動期の終局として(ある意味では必然的に)南海トラフ巨大地震が起こると考えられるのである。 以上のように,南海トラフ巨大地震がアムールプレート東縁変動帯の活動という性格をもっているために,日本列島の広範囲の内陸地震と因果関係をもっていると考えられるのである。 かかる考えに基づけば,西南日本衝突域の広い範囲のどこかで,今後も東西圧縮力による大地震が複数発生する可能性があることとなる。アムールプレート東縁変動帯に属する中央構造線活断層系が紀伊半島〜四国北部〜伊予灘〜別府湾で内陸巨大地震を起こす可能性も当然あることとなる(以上につき159〜163頁)。(一部転載終わり)」 つまり「南海トラフの巨大地震」(地震だけではなく津波の被害(河川遡上も含め)の危険性があります)に関連して、いくつかの巨大直下型地震が連動して起こる可能性が強いということらしいです。さらに富士山などの火山爆発が起こる可能性もあります。 (例)安政の大地震 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E6%94%BF%E3%81%AE%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E9%9C%87 「安政の大地震(あんせいのおおじしん/だいじしん)は、江戸時代後期の安政年間に日本各地で連発した大地震である。 世にいう「安政の大地震」は、特に1855年に発生した安政江戸地震を指すことが多いが、この前年に発生した南海トラフ巨大地震である安政東海地震および安政南海地震も含める場合もあり、さらに飛越地震、安政八戸沖地震、その他伊賀上野地震に始まる安政年間に発生した顕著な被害地震も含めて「安政の大地震」と総称される。(一部転載終わり)」 安政東海・南海地震に連動して、安政江戸地震・飛越地震・安政八戸地震・伊賀地震が起こっています。 ●安政江戸地震(マグニチュードは7規模) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E6%94%BF%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%9C%B0%E9%9C%87 ●飛越地震(マグニチュードは7規模) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9B%E8%B6%8A%E5%9C%B0%E9%9C%87 ●伊賀上野地震(マグニチュードは7規模) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%B3%80%E4%B8%8A%E9%87%8E%E5%9C%B0%E9%9C%87 ●安政八戸沖地震 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E6%94%BF%E5%85%AB%E6%88%B8%E6%B2%96%E5%9C%B0%E9%9C%87 つまり「阪神淡路大震災級の地震」が南海トラフ大地震の他に3つも起こったということです。 もし仮に上記の「安政地震」のようなことが現在起こったとしたら、プレート型地震動・津波により関東、東海、関西、四国は壊滅的打撃を受け、さらに阪神淡路大震災級の震災が関東・関西・北陸で追い打ちをかける、または先駆け的な被害をもたらすというこになります。 東京・名古屋・大阪が同時に壊滅した場合、国の政治・経済状況はどのようになってしまうのでしょうか? また「地震保険」ではカバーできないほどの巨額な損害が発生する可能性もあるのではないでしょうか? また石橋教授は、アウターライズ地震の危険性も指摘されていました。 アウターライズ地震とは http://www.weblio.jp/content/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BA%E5%9C%B0%E9%9C%87 「海溝の海側で発生する地震のこと。 「アウターライズ」とは、海溝の陸から見て外側(アウター)にある盛り上がった地形を指す語。プレートが下方向に曲がろうとして盛り上がったものである。 アウターライズ地震は外側の、陸地からは離れた場所で発生するため、陸地での揺れは比較的小さいものの、併発する津波は大規模なものになりやすいという特徴がある。 アウターライズ地震は、プレート境界型地震によって断層が破壊された影響で引き起こされることが多い。1933年に発生した昭和三陸沖地震は、その37年前に起きた明治三陸地震の影響を受けて発生した(正断層型の)アウターライズ地震だったと見られている。 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の余震の中でもアウターライズ地震に該当する地震があったと見られており、今後の発生も懸念されている。陸での揺れが小さい余震でも、十分な警戒が必要であるという。(転載終わり)」 |