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311の地震は震源域が海岸から200キロ程度離れた、ずっと陸地から離れた地震でした。そのため、M9であっても、あまり地震被害はありませんでした。それでも、建物被害が発生しているところはかなりありました。
鉄筋コンクリート製建物の被害調査報告書が
http://www.kenken.go.jp/japanese/contents/topics/20110311/pdf/quickreport/0311quickreport_54.pdf
にあります。これを見ると、相当に被害が出ていたことが分かります。
しかし、今後、発生が予測されている首都直下地震や南海トラフ地震は陸域が震源域であったり、311の大地震と同じ海溝型であっても陸域にごく近いところに震源域がある地震です。
このことの意味は
1.地震の揺れが強い。つまり、勢いが強く、揺れが急激。そして、地震衝撃波の影響が強い。結果として、崖崩れなどが発生しやすい。つまり、地表の地層が持ち上げられて、基層との間にすき間ができ、そのまま崩れることが起こりやすい。同様に、地面の液状化が発生しやすい。
2.緊急地震速報が間に合わない。または事前に速報できてもあまり間がなく、数秒で本震が来る。かなり余裕がある場合でも、あまり反応をしない人が多いのが現状であり、本当に危ない地震が急に来た場合、かなりの被害が出る可能性が強い。
3.南海トラフ地震の場合は津波が数分とかで来る。
直下型の地震の典型は阪神大震災です。しかも、今後くる首都直下地震などは震源域が広く、それだけ、強い縦揺れが直撃する地域が多くあるはず。建物自体はつぶれなくとも、家具などで被害を受ける場合が多いはず。つまり、家具が跳ぶという現象です。
学校などでの避難訓練で、生徒に事前に知らせずに行うことが実施されているようです。これはこれでいいことだと思いますが、現実の地震が起こったときには、怪我をする生徒がでるはずですし、同様に学校周辺で怪我をした人々が学校に避難してくることもあり得ます。いつ、どうやって生徒を帰宅させるのかも問題です。こういったことについて、訓練が必要なはずです。
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