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桜島の本格噴火は少なくともあと10年は起こらないはず。
http://www.asyura2.com/15/jisin21/msg/121.html
投稿者 taked4700 日時 2015 年 11 月 06 日 16:04:34: 9XFNe/BiX575U
 

http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/13480317.html
桜島の本格噴火は少なくともあと10年は起こらないはず。

南海トラフ巨大地震と三陸沖大地震、及び富士山と桜島の噴火の年表を作ってみます。

 ウィキの「南海トラフ巨大地震」( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E6%B5%B7%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%95%E5%B7%A8%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E9%9C%87 )、
「三陸沖地震」( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E9%99%B8%E6%B2%96%E5%9C%B0%E9%9C%87 )
「富士山の噴火史」( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E5%B1%B1%E3%81%AE%E5%99%B4%E7%81%AB%E5%8F%B2 )から、南海トラフ巨大地震と三陸沖大地震及び富士山噴火を選び出し、年代順に並べます。なお、三陸沖巨大地震についてはM8以上、富士山噴火については大規模と思えるもののみをあげてあります。

桜島噴火については、気象庁の「桜島 有史以降の火山活動」( http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/fukuoka/506_Sakurajima/506_history.html )から大規模と思われる噴火のみを選び出しました。なお、「歴史時代に入ってからは、天平宝字(764年)、文明(1471年)、安永(1779年)、大正(1914年)と4回の大噴火を起こし、そのたびに島は形を変えてきました。」( http://www.sakurajima.gr.jp/sakurajima/001318.html )という記述もあります。

482年富士山噴火

684年白鳳地震

764年桜島 マグマ水蒸気噴火→マグマ噴火
781年富士山噴火

800−802年富士山噴火
864年富士山噴火
869年三陸沖大地震(貞観地震)
887年仁和地震

937年富士山噴火
950年頃桜島 マグマ噴火

1083年富士山噴火
1096/1099年永長・康和地震

1200年頃桜島 マグマ噴火
1200年南海トラフ地震

1361年正平(康安)地震

1471〜76(文明3〜8)年桜島 マグマ噴火
1498年明応地震

1511年富士山噴火

1605年慶長地震
1611年三陸沖大地震

1707年富士山噴火
1707年宝永地震
1779〜82(安永8〜天明元)年桜島 マグマ噴火
1793年三陸沖大地震

1854年安政地震
1896年三陸沖大地震

1914(大正3)年桜島 マグマ噴火
1933年三陸沖大地震
1944/1946年昭和地震
1968年三陸沖大地震

2011年三陸沖大地震(東北地方太平洋沖地震)

 桜島噴火は6回、富士山噴火は8回、三陸沖大地震は7回、南海トラフ地震は10回です。

 関連があるかないかを判定する基準として30年間以内に起こっているかどうかを使うことにすると、関連があるのは次の11個の組み合わせです。

1.764年:桜島 マグマ水蒸気噴火→マグマ噴火
781年:富士山噴火

2.781年:富士山噴火
800−802年:富士山噴火

3.864年:富士山噴火
869年:三陸沖大地震(貞観地震)
887年:仁和地震

4.937年:富士山噴火
950年頃:桜島 マグマ噴火

5.1083年:富士山噴火
1096/1099年:永長・康和地震

6.1200年頃:桜島 マグマ噴火
1200年:南海トラフ地震

7.1471〜76年:桜島 マグマ噴火
1498年:明応地震
1511年:富士山噴火

8.1605年:慶長地震
1611年:三陸沖大地震

9.1707年:富士山噴火
1707年:宝永地震

10.1779〜82年:桜島 マグマ噴火
1793年:三陸沖大地震

11.1896年:三陸沖大地震
1914年:桜島 マグマ噴火
1933年:三陸沖大地震
1944/1946年:昭和地震
1968年:三陸沖大地震

 以上の組み合わせのなかで、噴火だけの組み合わせは次の3つです。

1.764年:桜島 マグマ水蒸気噴火→マグマ噴火
781年:富士山噴火

2.781年:富士山噴火
800−802年:富士山噴火

4.937年:富士山噴火
950年頃:桜島 マグマ噴火

 富士山と桜島でどちらの噴火が先になるかは、上のデータからは言えません。

 次に、地震だけの組み合わせは、次の一つだけです。

8.1605年:慶長地震
1611年:三陸沖大地震

 地震だけの組み合わせはこの一つですから、大地震が起こった場合は、普通、噴火が一緒に起こることが大部分だと言えるはずです。

 残りの7つの組み合わせは噴火と地震が30年の期間内に起こっているものです。この中に何らかの傾向があるのでしょうか。 

3.864年:富士山噴火
869年:三陸沖大地震(貞観地震)
887年:仁和地震

5.1083年:富士山噴火
1096/1099年:永長・康和地震

6.1200年頃:桜島 マグマ噴火
1200年:南海トラフ地震

7.1471〜76年:桜島 マグマ噴火
1498年:明応地震
1511年:富士山噴火

9.1707年:富士山噴火
1707年:宝永地震

10.1779〜82年:桜島 マグマ噴火
1793年:三陸沖大地震

11.1896年:三陸沖大地震
1914年:桜島マグマ噴火
1933年:三陸沖大地震
1944/1946年:昭和地震
1968年:三陸沖大地震

 明確に分かるのは、噴火があってから地震が起こっていることです。地震が先行しているのは11.の例だけであり、1896年:三陸沖大地震、1914年:桜島マグマ噴火となる組合せだけです。しかも、1914年:桜島マグマ噴火の後に三陸沖と南海トラフ地震が発生しています。

 この現象は、海洋プレートの沈み込みによってマグマが発生し、かつ、海洋プレートからの圧力でマグマだまりが押されることで噴火が発生すると仮定すると、よく説明できます。火山の専門家の方も、そういった説明をされていると思います。

 では、現状はどうでしょうか。2011年に東北地方太平洋沖地震が起こりました。この地震によって東北地方のある北アメリカプレートは太平洋プレートからの圧縮力から解放されて、東側に大きく拡張しました。また、太平洋プレートは北アメリカプレートとの間の大きなかみ合いが破壊され、沈み込み活動が活発化しました。

 富士山も桜島もフィリピン海プレートの沈み込み活動に従って形成された火山ですから、太平洋プレートの沈み込みが活発化してもあまり影響を受けません。ただし、富士山は太平洋プレートの沈み込みの先端部分にありますから、間接的には影響を受けるはずです。また、東北地方太平洋沖地震の余震、誘発地震などが富士山周辺で起こり、その影響を受けることがあります。

 フィリピン海プレートの沈み込み活動は、太平洋プレートの沈み込みの活発化の影響を受けるのでしょうか。西之島の活発な噴火活動を見れば分かるように、太平洋プレートはフィリピン海プレートの下へ、東から西へとかなりのスピードで沈み込んでいます。これは、基本的にフィリピン海プレートを東から西へ押すことになります。同時に、急激に太平洋プレートの沈み込みが活発化したことで、フィリピン海プレートの先端部が下側へ巻き込まれ、沈み込みの始まる部分でアウターライズ地震が起こりやすくなります。これは、厚みのある板を曲げると、曲げの外側に亀裂が入る現象と同じです。

 西日本はユーラシアプレート、より正確に言えばユーラシアプレートの一部であるマイクロプレートのアムールプレートの上にあります。アムールプレートは中部地方あたりで関東地方や東北地方がのっている北アメリカプレートにぶつかっています。2011年の東北地方太平洋沖地震で北アメリカプレートは東側に大きく伸展しましたから、北アメリカプレートからのアムールプレートへの圧力も一時的に減少したはずです。このことは、2011年の年初、新燃岳や桜島の噴火活動が活発化しまし、その後、311の大地震が発生したことからも分かります。つまり、311の大地震発生直前は、北アメリカプレートが太平洋プレートから受ける圧力が極大化していたはずであり、その結果、北アメリカプレートからアムールプレートへの圧力も大きくなり、それが新燃岳や桜島のマグマだまりを圧縮するように働き、結果として噴火活動が起こったと解釈できるからです。実際、311の大地震が発生した後はあまり噴火活動は起こっていません。11月5日現在で桜島での空振を伴う噴火は既に50日程度発生していません。

 フィリピン海プレートは、日本付近では、基本的に北西方向に動いている様子ですが、多少、動く方向に変動がある様子です。

 2011年の大地震である東北地方太平洋沖地震の前回版である貞観地震では、桜島噴火が起こった様子がありません。 

 桜島が大規模噴火を起こす条件として、地下からマグマが上昇してきてマグマだまりにあるマグマの量が増加することと、マグマだまりが周囲から押されてマグマの圧力が上昇すること、そして、マグマが揺さぶられてマグマ内部の水分がガス化することの三つがあると仮定してみます。

 マグマが発生するためには、海洋プレートが地下深くへ沈み込む必要があります。ところが、フィリピン海プレートはあまり沈み込み速度が速くない様子です。太平洋プレートが東北地方へ沈み込む速度が年に8cm程度であるのに対し、フィリピン海プレートが西日本の地下へ沈み込む速度は年に4cm程度であると言われています。沈み込み速度とマグマの発生量は必ずしも比例しないのかも知れませんが、マグマの発生にはプレートが地下深くへ運び込む水分量と関連があるとされていますから、ある程度比例関係にあると考えていいはずです。

 噴火が起こるための第2の条件は、マグマだまりが周囲の地層から押されてマグマだまりの容積が減少し、結果的にマグマの圧力が高まることです。これについて、桜島に関連のあるプレートは、アムールプレートとフィリピン海プレートです。アムールプレートは、2011年の東北地方太平洋沖地震で東日本からの押す圧力が減少した結果、桜島付近については、アムールプレート内部の圧力は減少していて、地盤は却って緩む傾向にあるようです。フィリピン海プレートについては、1944年から1946年にかけて起こった昭和東南海地震や昭和南海地震から既に70年程度経過していますから、フィリピン海プレートからの圧力はかなり強くなっていることが確実です。しかし、南海地震と桜島噴火の関係を見てみると、上に挙げた南海トラフ地震10回のうち、桜島噴火が30年程度の内に起こっているのは次の3回のみです。

(ア)1200年頃の桜島噴火と南海トラフ地震
(イ)1471年から1476年の桜島噴火と1498年の明応地震
(ウ)1914年の桜島大正大噴火と1946年の昭和南海地震

 注目するべきは、この3組では、三陸沖地震が起こっていないことです。つまり、三陸沖地震が起こると、アムールプレートの桜島付近の圧力が低下するため、桜島は大噴火に至らないと言うことではないでしょうか。

 噴火するための三番目の条件であるマグマだまりが揺すられることですが、これは海溝型大地震の前兆現象として、火山の近辺でM6からM7程度の地震が起こることです。ところが、桜島大正大噴火では噴火が始まってからM7級の地震が起こっています。つまり、桜島の噴火にはこの三番目の条件はあまり関係がないのです。実際、過去の南海トラフ地震10回のうち、桜島噴火が起こっているのは、既に述べたように3回だけです。

 フィリピン海プレートは、台湾付近でユーラシアプレートの上に乗り上げています。つまり、フィリピン海プレートの沈み込みは台湾付近で明確にブレーキがかかっているわけです。これがフィリピン海プレートの沈み込みで発生する大地震が基本的に静岡県から高知県の沖合いに限定されている理由のはずです。基本的とするのは、日向灘から奄美大島、沖縄に至る地域でも大地震が発生することがあるためです。ただ、頻度的には南海地震などと比べるとずっと少ないようです。

 九州の火山は、九州を南北に縦走するように位置しています。これは、九州の東側からフィリピン海プレートが九州の地下へ沈み込んでいるためで、一般に海洋プレートが地下150キロ程度の深さになったところの真上に火山が発達するとされています。フィリピン海プレートの東半分、つまり、四国の南方にある部分は、伊豆小笠原海嶺の東側から太平洋プレートが沈み込み、その結果、伊豆小笠原海嶺の西側の地下でマグマが生成され、その上昇により海底が割れて広がったことで出来た様子です。つまり、三重県あたりに扇の根元を、扇のあおぐ部分を伊豆小笠原海嶺に沿って置いて、そこから西へ扇を徐々に広げるような形で四国沖のフィリピン海プレートが形成された様子です。これが、近畿地方に火山がない理由である様子で、同様にこのあたりで深発地震がほとんど発生しない理由でもあるようです。四国に火山がないのは、フィリピン海プレートの沈み込みがまだ浅いからでしょう。ただ、深発地震に関連して、土佐県沖から北方へ、そして、宮崎県沖から西方へ、フィリピン海プレートが沈み込んでいるのは事実なので、沈み込んだ結果、どこへ消えてしまっているのかがよく分かりません。ひょっとすると、まだ、深発地震を起こすほど深く沈み込んでいないという意味なのかも知れません。

 最後に繰り返しますが、大正噴火レベルの桜島の大噴火は今後10年程度は少なくとも起こるようには思えません。2011年の東北地方太平洋沖地震の前に新燃岳とか桜島の噴火が活発化したのは、北アメリカプレートが太平洋プレートから押されて、その西側への圧力が極大化したために、桜島付近のアムールプレートの圧力が大きくなり、そのためマグマだまりを圧縮する力が大きくなったからでしょう。東北地方太平洋沖地震発生後は、その圧力が却って減少傾向にあり、桜島付近では正断層型の地震が発生しています。つまり、マグマだまりの容積が却って大きくなる傾向があり、噴火活動は沈静化しています。今後、南海地震の発生が切迫してきた段階で、つまり、後10年程度経過したときは、フィリピン海プレートによるマグマだまり圧縮の効果が出てきて噴火に至る可能性があります。ただ、大正噴火レベルの大噴火は貞観地震の様な大きな三陸沖大地震が起こってから数百年後、つまり、南海トラフ地震が数回起こってから発生する傾向がある様子です。また、カルデラ全体が噴火するような破局的噴火はまだまだのはずです。

2015年11月06日15時25分 武田信弘  

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コメント
 
1. taked4700 2015年11月06日 23:35:54 : 9XFNe/BiX575U : aV8MkoEpkE
>フィリピン海プレートの先端部が下側へ巻き込まれ、沈み込みの始まる部分でアウターライズ地震が起こりやすく

と書きましたが、アウターライズ地震は海洋プレートの沈み込み部分で起こるものを言いますから、上の表現は間違えです。なお、正断層型であることが特徴です。


2. taked4700 2015年11月07日 11:56:10 : 9XFNe/BiX575U : s0DftFLENk
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/?page_id=361&id=8562
に「富士山のマグマは太平洋プレートが沈み込むことで生成されて上昇」とあります。

つまり、富士山の噴火活動は基本的に太平洋プレートの活動に依存しているわけです。

現在、大平洋プレートの沈み込み活動は311の前に比べて活発化していますから、近い将来、富士山の噴火があるのは確実です。

なお、フィリピン海プレートの沈み込みで富士山のマグマ生成がされている可能性はないと思われます。なぜなら、フィリピン海プレートの沈み込み位置が富士山に非常に近く、普通火山フロントを形成するのに必要な深さである100キロとか150キロにはとても到達していないからです。つまり、富士山直下では太平洋プレートが100キロから150キロ程度の深さにまで到達していると言うことになります。

なお、先に挙げたリンク先では次のように述べられています。

>富士山は、日本の代表的な活火山であり、2つの大きな特徴をもっています。まず、マグマの噴出量が1000年で約5立方キロメートルで、日本の他の火山と比較すると数倍〜数十倍大きくなっています。さらに、最近10万年間は主に玄武岩質のマグマを噴出しつづけています。
>富士山がこのような性質を持つ理由のひとつとして、富士山が複雑な場所に位置していることが考えられます。富士山の下には、南からフィリピン海プレートが沈み込み、その下約100kmの深さでは、東から太平洋プレートが沈み込んでいます。そして、富士山下で沈み込んでいるフィリピン海プレートは普通の海洋プレートではなく、それ自体が太平洋プレートの沈み込みによってできた島弧で地殻が厚くなっています。この島弧は伊豆半島からマリアナ諸島まで続く火山列島で、伊豆-ボニン-マリアナ島弧(IBM弧)と呼ばれており、伊豆半島で本州と衝突し、地下深部へと沈み込んでいます。富士山のマグマは太平洋プレートが沈み込むことで生成されて上昇し、その途中でIBM島弧を通り抜けています。このような火山は非常に珍しく、地下深い部分から浅い部分へとマグマが供給される方法が他の火山と異なる可能性があります。
***********

つまり、富士山の直下では、まず太平洋プレートからマグマが生成され、それが上昇する過程で、フィリピン海プレートにぶち当たり、フィリピン海プレートを何らかの形ですり抜けて噴火に至るということです。



3. taked4700 2015年11月08日 08:17:19 : 9XFNe/BiX575U : Z9wHuew56g
南海地震が起こる前に富士山噴火があるはずです。

もし、南海地震が起こった場合、桜島は本格噴火、つまり、大正噴火レベルの噴火に至る可能性があります。それでも、貞観地震の後は桜島噴火は起こっていない様子ですから、桜島噴火が50年以上起こらない可能性もかなり大きいのではと思います。

首都直下地震について、いろいろ資料を調べましたが、複雑すぎて規則性が分からないです。少なくとも東海地震とか小田原地震は切迫していると思います。

311の大地震の結果、大平洋プレートの沈み込み活動が活発化しています。太平洋プレートが関東地方の地下に沈み込むことで北アメリカプレートがその沈み込みに堪えられなくなることで跳ね返るプレート境界地震が次の関東地震である可能性が強く、地震衝撃波というか、鉛直方向の衝撃的な突き上げ力が強い地震が広範囲で起こるはずです。

太平洋プレートの沈み込み活動活発化のためにフィリピン海プレートの北西方向への動きが大きくなり、フィリピン海プレートの西日本の地下への沈み込みが活発化します。こちらも、プレート境界型地震であり、震源域が非常に広い、かつ震源域が陸域に広がる地震です。やはり、縦揺れが広範囲で起こるので、かなり危ない地震です。

311の大地震から、首都直下地震、富士山地震、そして南海トラフ地震と続く可能性が多分一番高いと思います。


4. 2015年11月09日 11:43:31 : FI9cteTOKI
10年という極超短期ならこの予測は当たる可能性が高い。ただし意味はない。

5. 2015年11月13日 05:18:28 : 1laTubqZew

Q&A 火山噴火 127の疑問
噴火の仕組みを理解し災害に備える
日本火山学会 編

より抜粋。
 
 
 
Q6 東北地方太平洋沖地震の後に火山噴火が多いような気がしますが、なにか関係がありますか?

A 二〇〇〇年以降日本国内では火山噴火がとくに少ない時期が続いていました。このため、二〇一一年以降はいろいろな火山で噴火が増加しているような印象を受けますが、東北地方太平洋沖地震との因果関係はないものと思われます。二〇一一年の霧島山新燃岳噴火は東北地方太平洋沖地震の一カ月前に発生しており、桜島や阿蘇山の活発化はそれぞれの長期にわたる一連の活動の中で起こっているものと考えられます。二〇一四年八月の口永良部島噴火は、一五年ほど前からその前兆ともとれる変化が観測されていました。また、二〇一四年九月の御嶽山噴火は水蒸気噴火のため、突発的な現象と思われます。


6. taked4700 2015年11月15日 11:23:07 : 9XFNe/BiX575U : vPuNlL1gdc
昨日薩摩半島西方沖で震源深さ10キロと言う浅い地震でM7の地震が起こりました。M7で深さが浅いのはそれだけ地殻の歪みが大きな証しです。しかも、横ずれ断層型で、そのずれの方向はあのあたりの中央構造線の傾きとほぼ一致していました。

1896年:三陸沖大地震は明治三陸地震で、ゆっくり滑り地震でした。つまり、海溝の浅い所がずれた地震です。そのため、陸域ではほとんど揺れを感じず、地震による建物被害もほとんどありませんでした。つまり、陸のプレート自体はあまり動かなかったのです。その結果、桜島のマグマだまりへの圧力が大幅に減少することはなく、長年のフィリピン海プレートの活動で溜まったマグマが噴き出したのでしょう。実際、1914年:桜島マグマ噴火は大正大噴火と言われ、マグマを大量に吐き出しました。

今朝の地震で桜島に影響があるのは確かですが、大正レベルの大噴火にはならないと思います。


7. taked4700 2015年11月15日 11:49:02 : 9XFNe/BiX575U : vPuNlL1gdc
>>05

グーグルで

>日本火山学会  東北地方太平洋沖地震の後に火山噴火が多いような気がしますが、なにか関係がありますか?

を引いても該当の記事がでてきません。そもそも、

>二〇〇〇年以降日本国内では火山噴火がとくに少ない時期が続いていました。

が、多分不正確な表現です。

人的被害は確かに2000年からの10年間は少なかったのですが、噴火自体は続いていたのです。

雌阿寒岳:
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/306_Asamayama/306_So2emission.htm

更に、

>このため、二〇一一年以降はいろいろな火山で噴火が増加しているような印象を受けますが、東北地方太平洋沖地震との因果関係はないものと思われます。二〇一一年の霧島山新燃岳噴火は東北地方太平洋沖地震の一カ月前に発生しており、桜島や阿蘇山の活発化はそれぞれの長期にわたる一連の活動の中で起こっているものと考えられます。

という文章自体が、おかしなものです。これ自体が、噴火と地震の同時期の発生を認めています。同時期にかなり狭い範囲で起こった事象を関係がない言っていいものでしょうか。しかも、噴火も地震もプレートの動きが原因であることもはっきりしているのですから、この文章自体が、単に、「自分で考えるな」、「心配するな」としか言っていないように思えます。


8. 2015年11月15日 12:30:20 : d1INYqu1to

>>7

>グーグルで

>>日本火山学会  東北地方太平洋沖地震の後に火山噴火が多いような気がしますが、なにか関係がありますか?

>を引いても該当の記事がでてきません。

当然です。最寄りの本屋で確認してください。

『Q&A 火山噴火 127の疑問 噴火の仕組みを理解し災害に備える』(日本火山学会):ブルーバ...
( http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062579360 )


9. taked4700 2015年11月19日 12:07:31 : 9XFNe/BiX575U : OQ5u8afhGU
>>08

>当然です。最寄りの本屋で確認してください。

コメントに気が付きませんでした。昨日、08さんのコメントがされていることを見たのですが、ご返事が遅くなったことをお詫びします。

08では、コピーアンドペイストするのではなく、文章を本からタイプ打ちで移してくださったと言うことですね。火山学会のサイトに無いので、コメント自体がウソではないかというのは自分の誤解でした。

しかし、やはり、次の答えは誤解を誘導しているように思えます。

>A 二〇〇〇年以降日本国内では火山噴火がとくに少ない時期が続いていました。このため、二〇一一年以降はいろいろな火山で噴火が増加しているような印象を受けますが、東北地方太平洋沖地震との因果関係はないものと思われます。二〇一一年の霧島山新燃岳噴火は東北地方太平洋沖地震の一カ月前に発生しており、桜島や阿蘇山の活発化はそれぞれの長期にわたる一連の活動の中で起こっているものと考えられます。二〇一四年八月の口永良部島噴火は、一五年ほど前からその前兆ともとれる変化が観測されていました。また、二〇一四年九月の御嶽山噴火は水蒸気噴火のため、突発的な現象と思われます。


 なぜ、誤解を誘導しているかと言えば、次のことがあるからです。

1.東北地方太平洋沖地震はM9地震で、地球的な地殻の振動を起こしました。非常に大規模な地震であったことから、東北地方から中部地方までの地学的な出来事に対して影響を与えたのは当然です。

2.そもそも、「二〇一一年の霧島山新燃岳噴火は東北地方太平洋沖地震の一カ月前に発生しており、桜島や阿蘇山の活発化はそれぞれの長期にわたる一連の活動の中で起こっているものと考えられます。二〇一四年八月の口永良部島噴火は、一五年ほど前からその前兆ともとれる変化が観測されていました。また、二〇一四年九月の御嶽山噴火は水蒸気噴火のため、突発的な現象と思われます。」という記述自体が、311の大地震の前後に噴火が続いていたことを認めたものです。

 今の地震学、火山学が問題なのは、実験が出来ないため、そして、大きな地震や大きな噴火が非常に珍しい事象で、観察の機会が少なく、また、地下の出来事であるため観察の手段が限られていることです。その結果、明確に分かっていると言えることが少ないのですが、だからと言って、「東北地方太平洋沖地震との因果関係はないものと思われます。」と言ってしまうことは明確な誤誘導です。少なくとも、「明確に東北地方太平洋沖地震との因果関係を示すことが出来ない」、つまり、反対に言えば、「東北地方太平洋沖地震との因果関係を否定することが出来ない」ということであるはずなのです。

 次に、ブルーバックスではありませんが、地震学に関する入門書で、やはり、一種の誤誘導がされている例を紹介します。自分が以前ある裁判用に書いた文章ですから、図などがありませんが、意味はご理解頂けるでしょう。

以下、引用。

今後、西日本が地震活動期に入ることが無視されている事例:
 岩波科学ライブラリー204「連鎖する大地震」 遠田晋次 は2013年2月に出版された一般市民対象の地震啓蒙書です。110ページ余りの数時間で読むことが出来る本ですが、二つの点で誤解を与えていると思います。第一点は、2004年にスマトラ島沖でマグニチュード9級の地震が起こった結果、同規模の地震が地球規模で連鎖することがあるということについて全く触れていないこと。第二点として、地震活動期と静穏期を、大地震とその余震および誘発地震という形で説明していて、活動期から静穏期への変化だけを取り上げていることです。この本自体を丙号証として提出したいのですが、一冊しかありませんので、前者の根拠として目次部分のコピーを丙第**号証枝番1とし、後者の根拠として、「2 ピラミッド型『地震組織』−巨大地震が支配する世界」の中からその最後の部分である「歪みの蓄積と解放」と「静穏期と活動期」を同枝番2として提出します。この部分はこの本の46ページから51ページに当たります。
 補助参加申出書で地球規模で見るとM9地震が数年程度の間隔で何回か連鎖する現象が歴史的に確認されていることを述べましたが、この「連鎖する大地震」という本ではM9クラスの連鎖は取り上げていず、M9の後にM8が、その後にはM7が連鎖するという本震ー余震形式の連鎖を説明しています。つまり、M9クラスの連鎖の説明にはプレートテクトニクスにより、地球の表面を覆っているプレート相互の連動した動きを取り上げる必要があると思われますが、プレートテクトニクスのことは目次には出てきません。本文にもプレートテクトニクスのことは取り上げられていない様子で、丙号証としては提出しませんが、「連鎖する大地震」の92ページ中段には「プレートテクトニクス理論に関しては他の書籍を参照してください」と記されています。代わりに説明されているのが「クーロン応力変化」と「グーテンベルグーリヒター則」です。「クーロン応力変化」とは断層面に働く力の変化のことで、断層面に平行に働く滑らせようとする力と断層面に鉛直に働く滑らないように押さえつける力を一体として「クーロン応力」と呼んでいます。地震が起こりやすくなるためには滑らせようとする力が大きくなるか、押さえつける力が小さくなればいいと説明しています。「グーテンベルグーリヒター則」とは、マグニチュードが1大きくなると発生頻度は10分の1になるというものです。
 「連鎖する大地震」では、地震活動期と地震静穏期について、次のように説明しています。

(*以下、丙第**号証枝番2の2ページ目後半からの引用です。)
その頃の被害地震はこのサンフランシスコ大地震だけにとどまりませんでした。この一九〇六年の大地震前の七五年間には実に一四個ものM6以上の地震が発生しました。(図13上段)。一八四八年に始まったゴールドラッシュで賑わい栄えた町を次々と地震が襲っていきました。しかし、一九〇六年の大地震後同じ七五年間をみると、被害地震はわずか一つです。この極端な地震活動のコントラストはどのようにして生まれたのでしょうか。米国地質調査所(USGS)の研究者たちは、この静穏化の原因がサンフランシスコ大地震による影響と結論づけました。つまり、一九〇六年以降の地震活動の顕著な静穏化はサンフランシスコ大地震によって、周辺断層にかかる応力が減少した、すなわち断層がリラックスしたことが原因だったわけです。図13のように、湾岸地域は一九〇六年の大地震による応力低下域にすっぽり入っています。このように、応力減少によって地震活動が低下する現象や地域を、我々研究者は「ストレスシャドウ(stress shadow 応力の影)」と呼んでいます。
 ストレスシャドウは、関東地方の地震活動にも適用できるようです。図13下段は、関東地域のM6以上の地震活動を一九二三年のM7.9の関東地震(関東大震災)の前後で比較したものです。関東地震後にはサンフランシスコの例と同様に被害地震の数がそれ以前に比べて極端に少ないことが分かります。関東地震によるクーロン応力変化を計算すると、同地域で応力が大きく減少していることがわかりました。
(*以上引用終わり)
 大きな地震の発生前と後を比べて、大きな地震によって歪みが解消されたため、その後の地震発生が減少しているとだけ説明しています。しかし、これらの説明は、地震活動期から静穏期へ変化を説明しているだけであり、地震静穏期から活動期への変化が当然あることについては全く触れていないのです。このことは無意識的であるのでしょうが、今後、南海地震や東南海地震、または東海地震が起こるであろうことを考えると、西日本や中部日本、そして関東地方での地震活動の活発化が予測できることであり、M6から7程度の直下型地震の危険性を軽視させることになっているように思われます。
 なお、図13下段右のものは、丙第23号証「地震の周期性と活動期・静穏期」に載っている図7.13とほぼ同じものです。遠田晋次氏の図13には1923年の関東大震災を起こした地震が載っていませんが、なぜこれが外されているのか、よく分かりません。また、図13の説明には「1923年以後67年間の地震」と書かれていて、多分、この記述も誤解を与えるものです。実際には、丙第23号証「地震の周期性と活動期・静穏期」にある説明「1999年までの67年間」のことを意味しているはずです。「1999年までの67年間」であれば、1933年から1999年までの67年間であり、1923年直後の10年間が除外されます。この除外の意味は、1923年の関東地震がM7.9の大地震であり、発生後10年間はM6以上のかなり大きな余震が続発したからのはずです。
 なお、遠田氏の「連鎖する大地震」は優れた啓もう書であることに変わりなく、いろいろな点で得ることが多い本です。


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