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不正杭打ち問題の真実
横浜マンションの傾斜問題から不正杭打ちが表面化していますが、実際に建物が傾斜しているという話はあまり出てきていません。実際に傾斜しているとされるのは横浜のマンションが2例あるだけです。一例目は、昨年表面化したもので「パークスクエア三ツ沢公園」という6棟約260戸のマンションで、熊谷組が施工し、住友不動産が販売したものです。二例目は「パークシティ LALA横浜」で4棟、約700戸で、三井不動産レジデンシャルが2006年に販売開始、施工会社は三井住友建設です。
なぜ、傾斜している建物がほとんど見つからないのか。それは、実際として、相当の安全率が見込まれていて、1割とか2割ぐらいの杭が多少おかしくても安全には影響しないのが普通だからです。
それでは、なぜ横浜のマンションは傾いたのか。
横浜は比較的浅い所に土丹と言う泥岩や砂岩の岩盤があり、そこへ杭を打ち込んでいることが多い。つまり、東京23区内などと比べて、比較的硬い岩盤へ杭を打ち込み建築物が造られていることが多いのです。
仮に、杭が支持層にとどいていないために、その杭にのっているマンションの端が数センチ沈下したのだとすると、幾つかの矛盾が出てきます。
1.50本ほどの杭が打たれていて、10本に行かない杭が支持層にとどいていないからと言って、建物が沈下するだろうか。つまり、10本の杭が建物の一方の端に集中していたとしても、5分の4の杭は支持層にとどいているわけで、建物の重心は完全に支持層にとどいている杭の上にある。かなり剛性のある、つまり変形がしにくいはずの建物で、5分の1の部分の杭が支持層にとどいていないからと言ってその部分が沈下してしまうだろうか?
2.仮に1.で述べた状態で沈下したとすると、沈下した部分は一階から最上階まで同じように沈下したことになる。そうすると、沈下しなかった建物部分との間でかなりの歪みがでるはず。つまり、建物の端から5分の1のところに集中的にひび割れなどが発生しないといけない。ところがそういった話は出ていない様子。
そもそも、未だに、支持層の分布図や杭の配置図、そして、支持層にとどいていなかった杭の配置図は公開されていない様子です。
鉄筋コンクリートの建造物はほぼ確実に基礎梁というかなり頑丈な鉄筋コンクリートの基礎が建物全体を支える構造になっています。建物の重心は、基本的に建物の中心部にあると考えていいはずです。重心位置は、非常階段の配置や入居されている人たちの家具の配置などで多少変動するでしょうが、左右の端からほぼ等距離の真ん中にあるはずです。
簡単な思考実験です。剛性のある、つまり、簡単には変形しない立方体を土台の上に置き、土台の周辺部から土台を破壊して行きます。いつ、立方体は傾くでしょうか。
多少、土台部分が無くなったからと言って、立方体は傾かないのです。重心位置があるところの土台がそのままなら、傾かないのが普通です。
つまり、今回傾きが表面化したマンションは、土台の杭の基礎との接合部分がかなり広範囲に破壊されている可能性が高いのです。また、現場責任者の方たちも杭は支持層にとどいていたと証言されている様子です。
あくまで単なる推測ですが、次の地震により、鉛直方向の衝撃を受けて、地中の杭が相当数破壊され、特に、基礎との接合部が粉砕されてしまい、その結果、建物が数年かけて傾いたと言うことではないでしょうか。多分、破壊された杭は支持層が浅く、杭自体が短かったはずです。杭が長いと、その分クッションのような働きをして鉛直方向の衝撃が建物の基礎梁にあまり伝わらないのです。
http://www.tenki.jp/b…/earthquake/detail-20110315223100.html
発生時刻 2011年3月15日 22時31分頃
震源地 静岡県東部
最大震度 震度6強
位置 緯度 北緯 35.3度
経度 東経 138.7度
震源 マグニチュード M6.0
深さ 約10km
横浜は震度4ですが、鉛直方向の負荷が大きかった可能性があります。
そして、震度4程度の地震はかなりいろいろなところで発生しています。つまり、横浜のマンション以外でも建物の端が数センチ程度沈下している例は全国である程度既にある可能性が強いのです。今回の横浜のマンションのようにかなり大きな建物である場合、数センチの沈下では普通生活していても気が付きません。ホームセンターで売っている数千円程度の水平器では傾きを検知できないはずです。事実、今問題になっているマンションも隣の棟との接合部の手すりがずれていることから、傾きが発見されたのです。
鉛直方向の揺れが鉄筋コンクリート製の基礎梁などを破壊することは、東海地震が起こったときに浜岡原発が大破する可能性を意味します。
もし、浜岡原発が大破すれば、首都圏は居住不能になります。マンション傾斜問題どころではありません。
鉛直方向の衝撃的な揺れで、建築物被害が出ていることは、阪神大震災を始め、中越地震や岩手・宮城内陸地震など、M6以上の内陸性の地震でいろいろな事例があります。
今後、南海トラフ地震の発生が近づくに従って、その周辺でM6程度の地震が頻発します。特に危険なのが東海地震の震源域の真上にある浜岡原発です。
2015年11月03日22時45分 武田信弘
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