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阪神・淡路の新説「縦揺れ」報告 日本地震学会で神大名誉教授ら
http://www.asyura2.com/15/jisin21/msg/113.html
投稿者 taked4700 日時 2015 年 10 月 29 日 12:07:33: 9XFNe/BiX575U
 

相変わらず、地震学会の主流は縦揺れや地震衝撃波に否定的です。しかし、ごく普通に見て、地震衝撃波の存在は明らかです。

そもそも、

>阪神・淡路大震災で観測された地震動によるコンクリート橋脚の振動実験で倒壊を再現したとする川島名誉教授は「未知の揺れがあったかもしれないという主張ではなく、実際に観測し、構造物がどう被害を受けるかを実験などで明らかにすべき」と指摘する。

これがおかしいのです。横揺れでは起こり得ない被害が発生していることは明確です。例えば、西宮市立西宮高校の被害があります。その被害写真の一つが次のものです。

http://www.lib.kobe-u.ac.jp/directory/eqb/photo/kawase/Jap/Photo/PhotoV3012.html

飴のように鉄骨が曲がっていますが、これは4階建て一部5階建ての校舎の1階の柱の被害写真です。とても不思議なことに、パンケーキ崩壊をしたのは、硬い地盤の上の柱のみで、池を埋め立てた軟らかい地盤の上の柱は全くと言っていいほど被害を受けていません。更に、パンケーキ崩壊をした部分の2階よりも上の階では窓ガラスさえも壊れていないのです。横揺れで1階の柱が壊れるとしたら、基礎部分と2階の梁との接合部がまず歪みを受けてその部分が壊れます。つまり、柱の中央部が破壊されることは有り得ないのです。

****************

https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201510/0008517720.shtml
2015/10/28 07:10
阪神・淡路の新説「縦揺れ」報告 日本地震学会で神大名誉教授ら

 日本地震学会は27日も神戸・ポートアイランドの神戸国際会議場で開かれ、桜井春輔・神戸大名誉教授らのグループが、阪神・淡路大震災で構造物に壊滅的な被害をもたらしたのは定説である横波による横揺れ(水平動)に加え、地震計では観測されない縦波による縦揺れ(上下動)の衝撃波だったとの新説を報告した。(森本尚樹)

 報告したのは桜井名誉教授のほか、前原博・地球システム総合研究所非常勤上席研究員、園田恵一郎・大阪市立大名誉教授の3人。縦揺れでしか説明できないという震災当時の高架道路橋脚やトンネルの破壊状況、海上船舶への衝撃事例などの根拠を説明した。

 桜井名誉教授は「被災直後の神戸で、上下動特有のトンネルの壊れ方を見て縦波衝撃波による破壊構造を確信した。この衝撃波は周波数が高すぎて地震計にとらえられていないが、必ず存在している」と持論を展開した。

 報告後、会場の地質学者から「(地震で)地層に水平な破壊がしばしば現れ、地滑りの原因になることがあるが、縦揺れのせいではないかと少し思っていた。報告は参考になった」との感想が寄せられた。

【橋脚倒壊「工法が原因」 元地震工学会長は反論】 

元日本地震工学会会長の川島一彦・東京工業大名誉教授は、神戸大名誉教授らのグループの説について「この程度の主張では、定説を覆す新説などとは言えない」と反論する。

 震災直後、旧建設省土木研究所の調査団の一員として道路橋脚の破壊状況などを確認した川島名誉教授は、橋脚倒壊の原因について「上部の鉄筋量を減らす『主鉄筋段落とし』という工法に問題があった」とする。

 阪神・淡路大震災で観測された地震動によるコンクリート橋脚の振動実験で倒壊を再現したとする川島名誉教授は「未知の揺れがあったかもしれないという主張ではなく、実際に観測し、構造物がどう被害を受けるかを実験などで明らかにすべき」と指摘する。  

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コメント
 
1. 2015年10月29日 15:10:57 : nJF6kGWndY

当然、高振動数の縦ゆれ被害もあるだろうが、直下型で震源が浅い場合でなければ、すぐにエネルギーが減衰するから、首都直下型などの一部を除き

トラフ巨大地震など全体としては、あまり大した被害にはなりそうもないので無視されがちということだろうな

まあ、心配なヒトは、免震や賃貸の2階以上に住むなどw自分で対策を考えることだ



2. taked4700 2015年10月29日 15:59:33 : 9XFNe/BiX575U : lfvY0OWtie
>>01

>当然、高振動数の縦ゆれ被害もあるだろうが、直下型で震源が浅い場合でなければ、すぐにエネルギーが減衰するから、首都直下型などの一部を除き
>トラフ巨大地震など全体としては、あまり大した被害にはなりそうもないので無視されがちということだろうな

確かに、01さんがおっしゃっている面はあります。そんなに大きな範囲で被災することは有り得ません。

しかし、問題はそれでもあるのです。

最も大きな問題が原発です。原発は岩盤の上に建つことから、地震縦波の影響を強く受けるからです。特に浜岡原発です。

次に、震源から離れていても地下に硬い岩盤があれば、地震横波を受けた岩盤が縦波を発生することがある様子で、そういった被害が起こり得るということがあります。
つまり、横浜や埼玉の浦和から大宮にかけての台地部分などは結構縦波の被害を受ける可能性があるのです。


3. taked4700 2015年10月29日 18:24:55 : 9XFNe/BiX575U : pK8HhaKrZc
もう一つ、問題を複雑化させているのが、地震横波でも縦揺れはごく普通に発生することです。

つまり、衝撃的な縦揺れは地震横波でも地震縦波でも発生することがあり得ます。この中には、地中の岩盤が急激に落ち込んでいるところなどで、岩盤が凸レンズの様な効果を発生し、地震波が地表のどこかに集中してしまうという現象があります。阪神大震災でM7の帯と言われる地域の大部分はこのことが原因で大きな被害を受けたのではとも言われています。

また、それとは全く違った現象で、地震衝撃波と言うべき現象があり、これは特殊な地震縦波が原因で起こる現象です。

上の二つの状況はどちらも、原発に被害を与える可能性があります。


4. 2015年10月29日 18:34:38 : nJF6kGWndY

>>02 原発は岩盤の上に建つことから、地震縦波の影響を強く受ける

原発の真下が堅い岩盤なら特にそうだが、近くに断層などないよ


5. 2015年10月29日 18:38:26 : nJF6kGWndY

それに仮に低い確率で、ダメージを受けたとしても

多少地震で壊れたくらいでは大したことはないし

まあ被害の期待値としては、タバコによる健康被害より遥かに小さいだろう


6. 2015年10月29日 18:54:53 : H1ufj03Flo
taked4700さんの通りだとすると、今、問題になってるマンションの杭も、杭が支持層に届いている所のほうがかえって危ない事もある、とも言えるのでしょうか。
マンションに限らず、あらゆるビルも。
それと低層より中層、中層より高層、高層より超高層の方がこれが更に顕著となるのでしょうか。
そうするとビルは傾きますね。高いビルほど傾きやすい。
阪神淡路大震災でも、ビル自体は直方体を保ってはいたのに、ビルごと横倒しになって道路を塞いだのがありました。
画像検索すれば簡単に出て来ます。
まあ、あの場合は、建物1階がパンケーキ破壊したのではなく、地盤がパンケーキ状に近く変形したのでしょうね。
地盤も実は建物と同じかそれ以上の構造でなければいけないのに、そんなものでは有りません。
支持層まで杭が届いていれば、上層は軟弱地盤でも良い、なんて考え方そのものが、大地震や長周期震動や衝撃波、縦波などを想定してないのではないでしょうか。
建物がパンケーキ破壊するか、それとも地盤がパンケーキ破壊するか、いずれかになるケースが十分あるのかも、と言う事かな。

7. taked4700 2015年10月29日 22:32:59 : 9XFNe/BiX575U : pK8HhaKrZc
>>04

>原発の真下が堅い岩盤なら特にそうだが、近くに断層などないよ

この様な表現を使いたくはありませんが、多分、現実をほとんどご存じないのです。

まず、原子炉建屋やタービン建屋は地面を掘り下げて、泥岩の岩盤の上に直接基礎で建設されます。これは日本の場合であり、アメリカやイギリスの場合は、泥岩ではなくて火成岩の場合が多いはずです。縦波は硬いものを伝わりやすく、また、直下型の地震であれば、活断層がそばにあろうがなかろうが、全く関係なく地震縦波の被害を大きく受けてしまうのです。

横揺れ被害は想像しやすいものです。つまり、現実に被害の様子が目に見えやすいからです。ボール紙などで簡単な家の模型を作り、それを水平に揺らしてみれば、どんな被害が出るかは簡単に確認できます。

しかし、地震縦波の被害は、二重に複雑なのです。一つは縦揺れであることです。縦揺れ自体を普通体験することがほとんどありません。電車やバスの中で揺られるのは全て横揺れです。縦揺れの例として身近に体験できるのは、高い所から飛び降りたときに足にショックを感じますが、それが多少近いものと言えるかもしれません。ただし、これも圧縮力であって伸張力ではありません。その例が
http://blog.goo.ne.jp/tnnt_1571/e/e3b55a16e5d855627470f73dc7ccaeb3
にありますから、ぜひ、ご覧下さい。

もう一つは、地震衝撃波としての被害です。こちらは、日常生活で経験することは多分ほとんどありません。原理としては、太陽光を凸レンズで一点に集めると非常に高温になりますが、それと同じようなことです。つまり、記事本文に書いた

>横揺れでは起こり得ない被害が発生していることは明確です。例えば、西宮市立西宮高校の被害があります。その被害写真の一つが次のものです。

http://www.lib.kobe-u.ac.jp/directory/eqb/photo/kawase/Jap/Photo/PhotoV3012.html

>飴のように鉄骨が曲がっています

は、地震衝撃波が一階柱に集中して入力した結果、コンクリートが非常に大きなエネルギーを蓄えてしまい、まるで風船が破裂するように粉砕破壊したのです。このように、柱が粉々になった教室の内部を写した写真で、室内の長机がほとんどまったく動いていないことが分かるものがあります(http://www.lib.kobe-u.ac.jp/directory/eqb/photo/kawase/Jap/Photo/PhotoV2003.html)。また、一階はこのようにパンケーキ崩壊をしたので窓ガラスは当然粉々になってしまっていますが、パンケーキ崩壊した部分の上の階は全てほとんど窓ガラスは割れていないのです(http://www.lib.kobe-u.ac.jp/directory/eqb/photo/kawase/Jap/Photo/PhotoV1034.html)。更に、これは3階の職員室の室内写真ですが、やはり横揺れが全くなかったと考えざるを得ないものがあります(http://www.lib.kobe-u.ac.jp/directory/eqb/photo/kawase/Jap/Photo/PhotoV1008.html)。

なお、上の長机の例については、撮影者の方に電話で一切室内をいじっていない段階での写真であることを確認してあります。


8. taked4700 2015年10月29日 23:39:27 : 9XFNe/BiX575U : KZRkr0Aw4s
>今、問題になってるマンションの杭も、杭が支持層に届いている所のほうがかえって危ない事もある、とも言えるのでしょうか。マンションに限らず、あらゆるビルも。

まず、前提知識として、杭には2種類あることを分かってください。1種類は地下の支持層というある程度以上硬い地盤に打ち込んで、支持層に建物の重さを負担させるものです。もう1種類は摩擦杭というもので、支持層がとても深いところにある場合などに使い、杭の表面の摩擦力に建物の重さを負担させるものです。摩擦杭の場合は当然支持層にはとどいていません。
その上での話ですが、普通の杭の場合、もし、直下型の地震でM6よりも大きなものが震源深さ20キロ程度で発生すれば、その震源域にある建物は、地下の杭が破壊されてしまい、結果として、地震後数か月とか数年後に傾いてしまう可能性があると思います。つまり、おっしゃるように、「杭が支持層に届いている所のほうがかえって危ない事もある」のです。それに近い実例があります。記事本文で触れてある被害事例、つまり、

>西宮市立西宮高校の被害があります。その被害写真の一つが次のものです。

http://www.lib.kobe-u.ac.jp/directory/eqb/photo/kawase/Jap/Photo/PhotoV3012.html

>飴のように鉄骨が曲がっています

の校舎の全体像が、あまり分かりやすくはないのですが
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/directory/eqb/photo/kawase/Jap/Photo/PhotoV1016.html
にあります。校舎の向かって右側の1階部分が完全に座屈していることが分かるはずです。そして、この校舎は、古くからある硬い地盤と池を埋め立てた軟らかい地盤にまたがって建てられていて、座屈した部分は硬い地盤の上であったのです。つまり、座屈した部分の杭は硬い地盤にある程度深く打ち込まれていたはずで、その分だけ地震衝撃波を伝えやすかったはずなのです。

>それと低層より中層、中層より高層、高層より超高層の方がこれが更に顕著となるのでしょうか。
>そうするとビルは傾きますね。高いビルほど傾きやすい。

これは、多分、かなり複雑です。100mを超えるような高層ビルは鉄骨鉄筋コンクリート造りであることが普通です。この場合、かなり太い鉄骨で骨格を造り、その周りを鉄筋コンクリートで補強するのです。すると、柱の内部に鉄骨と鉄筋コンクリートの2種類の材質があることになり、地震衝撃波の通り道が2つあることになるのです。その他の要素もあるようで、一概に高層ビルの方が地震衝撃波の被害を受けやすいとは言えないようです。つまり、その現場ごとに被害の様相を予測する必要があるということです。

>阪神淡路大震災でも、ビル自体は直方体を保ってはいたのに、ビルごと横倒しになって道路を塞いだのがありました。画像検索すれば簡単に出て来ます。
>まあ、あの場合は、建物1階がパンケーキ破壊したのではなく、地盤がパンケーキ状に近く変形したのでしょうね。
>地盤も実は建物と同じかそれ以上の構造でなければいけないのに、そんなものでは有りません。

自分もそういった画像を見たのを覚えています。ただ、ビルが横転するのはいろいろな要素がやはりある様子です。色々な要素をあげるとキリがないとさえ言えるので、ここで触れることが出来ませんが、「地盤がパンケーキ状に」なる可能性もあれば、そうではなくて横転してしまう可能性もいろいろあるということです。「地盤がパンケーキ状に」なる現象として側方流動というものがあるようです。

>支持層まで杭が届いていれば、上層は軟弱地盤でも良い、なんて考え方そのものが、大地震や長周期震動や衝撃波、縦波などを想定してないのではないでしょうか。

自分もそう思います。日本では太平洋戦争後大きな被害を出す地震があまり起こりませんでしたから、それで済んできたという面が大きいのだと思います。

>建物がパンケーキ破壊するか、それとも地盤がパンケーキ破壊するか、いずれかになるケースが十分あるのかも、と言う事かな。

パンケーキ崩壊について、遠隔地で地震が起こった場合は、あまり心配はいらないと思います。問題は直下型の地震でM6程度よりも大きなものが震源深さ20キロ程度で起こった場合です。もしそういった地震が発生したら、その震源域の建物はおっしゃっているような被害を被ることがかなりあると思います。特に、1980年代の前半よりも前に建設された建物は危ないはずです。


9. 2015年10月30日 09:41:12 : Bx8ef5zyOk
大地震が起きても官庁の建物は倒壊することが少ない事が全てじゃないかな。

当方は電気工事の事務職だけど、国家機関の建物の変更工事では区画を仕切る構造体が大きすぎて天井裏配線が非常に難儀で、職人たちとこの建物は100年たっても大丈夫だなと冗談を言ってます。
それに比べれば民間の建物はスカスカなので配線工事は楽勝です。

何百年も自然災害に耐えてきた古寺なんかを見ると、とんでもない柱と梁が守ってきたんだなと感じます。
耐震と言っても構造計算と予算との駆け引きなので余裕はないはずだし、構造計算そのものが国が定めた基準を満たしているかどうかなので、想定外な事案については脆いと思いますね。


10. 2015年10月30日 12:38:36 : LZjrSz6N5U
僕はね、地震の揺れっていうのは次のようなものだと思う。

大きな池に大きな電信棒を横にしてじゃぼんと落としてできる波の状況が地震で地面ですら同じような揺れがおこるのだと思う。

すなわち洗濯した毛布を上下に振って埃を取る作業するようなイメージで近くでは激しい上下運動なんではないのかと。


11. 2015年10月30日 17:22:31 : nJF6kGWndY

>>07 地震縦波の被害は、二重に複雑

言いたいことはわかるが、現実に断層からの距離と被害ダメージの関係を見れば、明らかに2乗に近いオーダーでエネルギーは減っていることが推測できるだろう

重要なのは、断層との距離、解放されるエネルギー、そして可能な損害と、それに対して、どのような対策がなされているかを、定量的に検討することだ

まあ、建設側の見積りが甘くなり勝ちな点を差し引いても

想定リスクを高く見積もり過ぎては、現実的な問題解決には逆に役立たないことをフクイチなど過去の事故は教えてくれる



12. taked4700 2015年10月30日 19:29:40 : 9XFNe/BiX575U : c9wqb4soIA
>>11

>現実に断層からの距離と被害ダメージの関係を見れば、明らかに2乗に近いオーダーでエネルギーは減っていることが推測できる

おっしゃることは理解しています。しかし、今後起こるであろう首都直下とか東海地震は相当に地震縦波の被害を及ぼすことがほぼ確実なのです。

311の大地震ではあまり陸域で地震被害が出ていませんでした。しかし、これは震源域が陸域から200キロ程度離れていたからです。

今予測されている首都直下とか東海地震は、震源域が陸域にある海溝型の地震です。

と書いて、多少言い過ぎな面があるので、言い直します。

首都直下地震としていろいろな地震が想定されている様子ですが、少なくとも1923年の関東大震災を起こした地震や1703年の元禄関東地震は海溝型の地震であるのです。

ウィキの「関東地震」から幾つか引用をします。
「フィリピン海プレートの沈み込みによって生じたプレート境界での北米プレートの跳ね返りとしている」
「全体で長さ130km、幅70kmの岩盤(断層)が平均で2.1mずれた」

当然、東海地震も同じように、大きな震源域を持ち、陸側プレートが大きく跳ね返るのです。

地震縦波はとても減衰しやすい地震波ですが、海溝型の地震でその震源域が陸域の地下にほぼ水平に広がっている場合、その震源域全体で地震縦波の被害を受けることもあり得るのです。少なくも、地下の岩盤の状況、その岩盤へ基礎杭がどの程度打ち込まれているか、などによって、いろいろな被害が発生するはずです。

一般的な内陸型の、そして、それはそのまま直下型の地震と言う意味になりますが、普通の活断層型の地震では断層の長さが数十キロ、つまり、20キロとか30キロ程度であることが多いのです。

更に、2004年の新潟中越地震はM6.8のかなり大きな地震でしたが地表に活断層は現れていず、地下で、明瞭にどこの活断層が動いたのかも確認できていません。http://www.sc.niigata-u.ac.jp/geology/saigai/021.pdf

同様に、2008年の岩手・宮城内陸地震はマグニチュード7.2 の大地震でしたが、やはり明瞭な断層があったわけではありません。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E6%89%8B%E3%83%BB%E5%AE%AE%E5%9F%8E%E5%86%85%E9%99%B8%E5%9C%B0%E9%9C%87
には次のような記述がされています。
「この地震を発生させた断層は、地震発生当時には存在が確認されていなかったが、詳細な調査を行った結果、余震域東縁で断続的な約20kmの地震地表断層の出現を確認した[15]。多くの地表断層は西側上がりの上下変位と東西短縮の変位で、最大変位量は50cm程度であった。人工衛星による合成開口レーダー(SAR) 画像の解析によると、岩手県奥州市胆沢区付近から、宮城県栗原市西北部の花山周辺に至る北北東−南南東方向の長さ約30km、幅約10kmの帯状の地域に断続的に地殻変動の集中を示す状態が見いだされた[16][17]。断層の全ての区間が一回で一様に活動した地震では無く、最初は深いところで滑り数日かけて表層部が余効的に動いたと解析されている[15]。なお、東京大学地震研究所の島崎邦彦は、この地震は地下の震源断層の情報が地表の明瞭な活断層地形として現れておらず、新たな評価方法が必要であると論じている」

つまり、内陸地震は、またはより正確に言えば、プレート境界型(海溝型はプレート境界が陸プレートと海プレートであるプレート境界型地震です。)でない地震で、陸域や海域で起こる地震は、実際に急激に破壊される岩盤面はそんなに大きくはないのです。長さにしてせいぜい10キロとか20キロ、面積にしても100平方キロとかその数倍程度です。

しかし、プレート境界型地震の場合、重なり合ったプレート境界がそのまま断層面になり、普通はその重なり合った面がかなり固く固着しているため、その破壊の衝撃が震源域全体に相当に強く伝わるのです。

アスペリティという特に硬く固着した部分が破壊されることで大地震が開始されますが、その部分の破壊衝撃だけでなく、重なり合ったプレート境界面全体が急激にずれるため、その面全体で衝撃波が発生するのです。

この時、多分二つの種類の地震波が発生するはずです。簡単なモデルを二枚の板で考えてみます。陸プレートの代わりの板と海プレートの代わりの板です。
重なり合った部分が震源域となります。アスペリティの代わりに糊で震源域の何か所かを接着しておきます。
実際の実験には無理があるのですが、どうせ頭の中でやるシュミレーションですから、融通をきかせて、海プレートは地下へ向かって下側へカーブするように沈み込みます。陸プレートは海プレートに引っ張られて歪みます。

地震発生は、糊付け部分がはがれることです。この時、実際の地震では、かなり大きな岩石のかみ合いが破壊されるのでしょう。この時にかなり大きな衝撃波が発生するはずです。
ほぼ同時に、プレートのすべりと陸側プレートの鉛直上方への跳ね返りが起こります。海側プレートが地下深くへ一気にすべり動き、同時に陸プレートが跳ね上がるわけです。固着面がはがれることでやはり衝撃波が発生します。また、陸プレートの跳ね上がりによる地震波が発生します。

地震被害を受けるのは地上の建物であり、地上の建物は平面に広がっています。普通の内陸型地震の活断層はかなり急角度の斜面になっていることが普通です。そのため、震源域の大きさ(つまり、すべり面の大きさ)に比べて地上の面積は大きないのです。

しかし、海溝型の地震の場合、特に、フィリピン海プレートや太平洋プレートによる海溝型地震の場合、あまり沈み込みの角度が大きくないため、すべり面がほぼ水平になり、震源域が地表面にかなり大きく広がることになるのです。しかも、そのすべり面から地表面までの距離はどこもあまり変化がありません。つまり、どこもかも断層面から10キロとか20キロと言った状態になるのです。その結果、震源域全体で相当にひどい被害を受けてしまう可能性があるのです。


13. 2015年10月30日 21:45:59 : S4vsS0mH6M
強烈な「縦揺れ」の場合、杭が支持層に届いてなかったが為に、上層の軟弱地盤がクッションになって、かえって低層階のパンケーキ破壊を免れ、逆に杭が支持層の届いていたがために低層階がパンケーキ破壊する、(多少傾いても、パンケーキ破壊よりはマシ)と言うケースという皮肉な結果の場合があるかどうか。

14. 2015年10月31日 07:42:04 : riwgxq1iJ6
ぐだぐた屁理屈捏ね繰り回していないで、これは何者かによる人工地震だったと言えばはっきりするものを、ご苦労さんなこった。地球号しんかいは怪しいね。人工地震を起こしますと明言していますから。

15. 2015年10月31日 12:05:46 : MXIWfwh7Ag
地震はたてにも横にも揺れるもの、構造計算上、便宜的に仮定した水平力をかけて計算しております。縦揺れ横揺れどちらかに断定することはありません。

もちろん個別の挙動を全部解析出来ればいいのですが現状では無理です。
設計するときは官が決めた計算式がありそれを適用して計算しております。


16. taked4700 2015年10月31日 12:17:46 : 9XFNe/BiX575U : UMqeIfGWDw
>>13

>強烈な「縦揺れ」の場合、杭が支持層に届いてなかったが為に、上層の軟弱地盤がクッションになって、かえって低層階のパンケーキ破壊を免れ、逆に杭が支持層の届いていたがために低層階がパンケーキ破壊する、(多少傾いても、パンケーキ破壊よりはマシ)と言うケースという皮肉な結果の場合があるかどうか。

 あり得るようです。実際、那谷晴一朗という専門家の方が書かれた論文「直下型地震による建造物の衝撃的破壊の特徴について」の中に次のような記述があります。西宮市立西宮高校の特別教室棟A棟の被害についての部分ですが、「西側の(略)1階の層崩壊がないのは、相対的に軟らかい埋立地盤上にあり、かつ長い支持杭は見かけの剛性が低下し、鉛直方向の衝撃的作用に対しては、ある種のクッション効果を果たしたと言える」という記述があります。


17. 2015年11月01日 22:59:45 : mM2fPtZ8Fr
>>つまり、衝撃的な縦揺れは地震横波でも地震縦波でも発生することがあり得ます。
>>この中には、地中の岩盤が急激に落ち込んでいるところなどで、岩盤が凸レンズの様な効果を
 発生し、

taked4700さん、

 私もそう思ってました。

 (1)それに加えて、阪神の揺れは、地下水の回りこみで、何度も段階的に断層が崩れた

   と、京都大教授が解明しました。参考URLはないです。

 (2)更に、岩盤が凸レンズだけじゃなく、

    乖離してる部位もあるので、これはシンバルを叩いたらいつまでも震動するように、
    かなり危ないと思います。

  実験しても、現実的には、夫々の地盤の状態は、マイクロスポット的には、全く異なるので、
  平均値を出しても参考にならないかもしれません。


  原発は、玄海原発以外は、活断層が近くに走ってるので、何処も、危ないと考えないと・・・
  それに、エネルギーがどの方向に逃げるかなんて、起きてみないと分かりませんので、

   taked4700さんのコメントに、一票を入れさせていただきます。

〜〜〜


18. taked4700 2015年11月03日 11:24:47 : 9XFNe/BiX575U : w4xoHT8Nic
ウソニュース

東京都庁移転のお知らせ
2016年3月末日を持って、新宿区にある東京都庁は三鷹市へ移転します。
近い将来起こると予測されている首都直下地震に備えるため、都庁の移転をします。


[32削除理由]:削除人:意味なし

19. taked4700 2015年11月03日 11:28:10 : 9XFNe/BiX575U : w4xoHT8Nic
首都直下地震の影響は、当然、首都直下地震の起こり方次第。

地下杭が多少被害を受けても、多少の建物傾斜が起こるぐらいなら、実際的な影響はほとんどありません。

問題は、浜岡原発であり、東海地震です。



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