http://www.asyura2.com/15/jisin21/msg/106.html
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上の写真は
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/directory/eqb/photo/kawase/Jap/Photo/PhotoV1007.html
にあるものです。阪神大震災のデジタルアーカイブスです。その他非常に多くの資料をご覧になれます。
http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/13439839.html
日本地震学会で再び提起される鉛直衝撃破壊と横浜マンションの杭問題
明日10月26日から神戸で開催される日本地震学会で鉛直方向の衝撃的な地震波による建物破壊の存在が取り上げられます。日本地震学会の http://www.zisin.or.jp/session にその紹介があります。実際の発表は27日に行われる様子です。
1995年の阪神大震災でパンケーキ崩壊などが多く観察され、地震直後は鉛直方向の衝撃的な揺れが原因だとされていたのですが、地震計に該当するような揺れが記録されていなかったことから横揺れ被害であるとされていた事案です。その後、実験で、衝撃的な縦揺れを起こす地震波自体が現行の地震計では捉えることが出来ない高周期のものであることが確認されています。
横揺れ被害ではないことは、工事途中であるため上に何ら荷重がかかっていない、地面に打たれただけの杭に水平にひび割れが発生する事例などが観察されていて、ある意味、最初からはっきりしていたこととも言えるのです。それがなぜか、横揺れ被害であるとされていったのは、非常に大きな力が働いた結果であるように思います。多分、それは、原発に関係していて、衝撃的な縦揺れは原子炉などの原発の施設に大きな影響を与えるからだと思えます。
しかし、既に2011年に東北地方太平洋沖地震が発生し、日本全体が地震の頻発期に入ったのは明らかです。既に150年以上発生がない東海地震が起これば、その震源域の真上にある浜岡原発は大きな被害にあうことが確実です。5号機までがあり、1・2号機は既に廃炉が決まっています。1.2号機の使用済み核燃料は浜岡原発内の他の原子炉のプールへ移動がされている様子です。浜岡原発は民主党政権下で菅直人総理の決断により停止状態になっていますが、中部電力は再稼働を目指しています。そのため、3号機から5号機は原子炉内に核燃料がそのまま装てんされている様子です。停止から4年が経過しているため、半減期の短い核種は相当に減少しているはずですが、例えば、地震の縦揺れで制御棒が抜け落ちるなどのことが十分にあり得ます。または、そもそも、原子炉自体が大破する可能性もあります。
今回、日本地震学会で地震縦揺れについての問題を再提起される専門家の方は既に幾つもの学術論文を発表されています。発表者の中心メンバーである前原博地球システム総合研究所 上席研究員と櫻井春輔神戸大学都市安全研究センター 内陸直下型地震における耐震問題研究会代表は共同でこの4年間連続で論文を発表されています。今年の分である「阪神淡路大震災での衝撃的鉛直地震動とその局在波的性質」は次のURLから読むことが出来ます。
https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/happyou/thesises/2015/pdf04/10.pdf
写真が多く使われていて、専門知識がなくとも理解しやすい内容です。
横浜のマンションの杭が支持層に届いていないということが問題化していますが、支持層に本当に届いていないかどうかははっきりと確認されているわけではありません。そもそも、ドリルの電流値のデータを改ざんしたとされる現場代理人の方以外にも杭打ちにたずさわった方は何人もいるわけですが、現場代理人の方以外には聞き取りがされているという話がありません。
地震縦揺れ、特に、地震縦波による被害についてはほとんど調査そのものがされていません。地下の地盤の様相は多様であり、条件によっては特殊な被害が発生する場合もある様子です。民間の建物被害が発生する可能性もありますが、次の原発事故が発生してしまえば、ほぼ亡国ものです。
更に、国土が放射能汚染されれば、世界の核廃棄物処分場としてそれを利用するしかない状況になってしまうはずです。そして、それは、ある意味、孤立した場所への処分となるので、長期的に見れば管理が放棄されてしまい、地球規模の放射性物質汚染、重金属汚染に至ることも明らかです。
日本社会全体として、地震縦揺れ、特に衝撃的な上下動について、その存在を認め、どんな被害があり得るのかを検討する時期だと思います。
2015年10月25日12時40分 武田信弘
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