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木村名誉教授に直撃取材!! 巨大地震と大噴火が迫る「5つの超危険地域」
http://tocana.jp/2015/10/post_7635_entry.html
2015.10.23 TOCANA
これまで数多くの地震と火山噴火を予測・的中させてきた、琉球大学名誉教授の木村政昭氏。新著『次に備えておくべき「噴火」と「大地震」の危険地図』(青春出版社)発売に合わせ、有感地震と火山活動の活発化が相次ぐ日本列島の現状について話を聞いた。
火山の噴火と地震の発生が密接に関係していることを解説してもらった前編に引き続き、後編ではいよいよ、木村氏が巨大地震と大噴火をもっとも懸念する地域が明らかになる!
■もっとも懸念される巨大地震と大噴火は?
『次に備えておくべき「噴火」と「大地震」の危険地図』(青春出版社)
――全体的に直近で一番危惧される地震と火山噴火を選ぶとすれば、どこになるでしょうか?
木村氏「著書にも示した通り、『危険度メーター』が最大値である“5”の地域と、その付近です」
それは全部で13カ所ある。日本最大の活火山である富士山の噴火も含まれており、時期は「2014±5年」と予測されている。北海道東方沖地震は、規模はM8.5で、時期は「2010±5年」だ。
――北海道東方沖ですが、最近ではネパール大地震の前日となる4月24日、羅臼町の海底が高さ10mほど隆起しています。
木村氏「これは、海にある空白域にプレッシャーがかかってきて、その周辺が膨らんできたのです。羅臼のほかにも、近年では江ノ島沖の海底が隆起したとか、そんな報告がありました。3.11の後、しばらくしてということですが。江ノ島沖の隆起や西之島の出現は、伊豆諸島東方沖の空白域にプレッシャーがかかっているためかもしれません。
それから九州の方では、火山活動が活発化していて、これも日向灘にある空白域にプレッシャーがかかっているのが原因だろうと。このような現象は(自分の予測と)ピッタリと合うかなと思っているのです」
――日向灘……やはり、かなりの警戒が必要ですか?
(注:木村氏が予測する日向灘南部沖地震は、M8.7の規模で「2014±5年」、危険度メーターは“5”となっている)
木村氏「そうですね。阿蘇山や霧島、沖永良部なども警戒が必要です」
――全体的に九州は火山活動が活発化していますよね。
木村氏「日向灘にある空白域では、フィリピン海プレートがグーーッと押してくるためにエネルギーが凝縮される歪(ひずみ)ができ、その力が周辺にも及ぶわけです。この力によって、陸上にある火山のマグマ溜まりが押されて噴火する。スポイトのたとえ(前編を参照)のような簡単なモデルに当てはまるわけです」
――今年は、口永良部島や諏訪之瀬島が噴火していますね。
木村氏「まさにそれです。ほかに桜島、そして阿蘇山にも注意が必要でしょう」
――そして、やがてプレートにかかるストレスが解放される瞬間が訪れる、つまり日向灘の大地震につながる可能性があると。
木村氏「そういうことになるのではないかと思います」
画像は「Thinkstock」より
――3.11から4年が経ちますが、今は日本中でプレートや火山の活動が活発になって、巨大地震や噴火につながる可能性が高まっているということですね。
木村氏「3.11で起きた地震の力が直接及んでいるわけではありませんが、東北でストレスを取ってしまったものだから、そこの北と南と西の方に、今度は歪エネルギーがかかってきて、マグマ溜まりが押されれば噴火になるし、押し合うプレートがズレると大地震になる。こういう状態にあるということです」
――わかりました。非常にわかりやすい説明をありがとうございました。
■まとめ
インタビューで、木村氏がもっとも懸念していた地震・火山噴火をまとめると、以下のようになる。(危険度メーターがいずれも“5”)
・ 北海道東方沖地震(M8.5):2010±5年
・ 伊豆諸島沖地震(M8.5):2012±5年
・ 富士山噴火:2014±5年
・ 日向灘南部沖地震(M8.7):2014±5年
・ 箱根山噴火:2015±5年
過去、木村氏による予測のすべてが的中したわけではないとしても、前編の冒頭で例示したように、数多くの巨大地震や火山噴火を予測・的中させてきた実績があるだけに、非常に説得力がある説だと言えるだろう。今回、すべてを紹介することはできなかったが、『次に備えておくべき「噴火」と「大地震」の危険地図』で、「危険度メーター」の値が“3”以上、かつ予測期間が明示されているものは21カ所もある。
しかも、インタビューを実施したのは9月8日のことだったが、その直後の9月14日、阿蘇山の中岳第一火口で、昭和54年以来の規模となる噴火が発生している。木村氏は阿蘇山の噴火について「2023±5年」と予測し、危険度メーターを“4”としていた。これは阿蘇山の「本噴火」についての予測であり、14日の噴火がその前兆に当たるかどうかは不明だが、氏が危惧する事態が現実のものとなりつつある感は否めない。
「今は、やがて来る巨大地震や大噴火の前段階にすぎない」という木村氏の予測を詳しく知るためには、『次に備えておくべき「噴火」と「大地震」の危険地図』は必読の一冊と言えるだろう。
木村政昭・琉球大学名誉教授
1940年横浜市生まれ。東京大学理学系大学院博士課程修了(海洋地質学専攻、理学博士)。通商産業省(現・経済産業省)工業技術院地質調査所、米コロンビア大学ラモント・ドハティ地球科学研究所(総理府派遣)、琉球大学教授を経て、現在、同大学名誉教授。NPO法人海底遺跡研究会理事長。1995年の阪神・淡路大震災、2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災、2014年の御嶽山噴火を事前予測した独自の理論は注目を集めている。1982年度朝日学術奨励賞、1986年度沖縄研究奨励賞を受賞。
百瀬直也(ももせ・なおや)
超常現象研究家、地震前兆研究家、ライター。25年のソフトウエア開発歴を生かしIT技術やデータ重視の調査研究が得意。ブログ:『探求三昧』、Web:『沙龍家』、Twitter:@noya_momose
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