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緊急インタビュー! 巨大地震を的中させまくる木村政昭・名誉教授が語った、“危険度MAX”な場所とは!?
http://tocana.jp/2015/10/post_7636_entry.html
2015.10.22 TOCANA
画像は「Thinkstock」より
琉球大学名誉教授の木村政昭博士といえば、これまで数多くの地震と火山噴火を予測し的中させてきた人物で、また海洋学者としても、与那国島海底遺跡の発掘・研究で知られている。トカナでは、以前から木村氏の地震・噴火予測を紹介してきたが、今回初めてインタビューすることができた。最新刊の話題を中心に、現在もっとも懸念される大地震と火山噴火の予測について伺った。
木村政昭氏(1940〜)は、東京大学で理学博士号を取得し、米・コロンビア大学の地球科学研究所に留学した後、77年から06年に退官するまで琉球大学で教鞭を執った。
その後、木村氏は独自の「時空ダイアグラム」理論によって、(地震が発生し得る場所にもかかわらず長期間起きていない)地震空白域から「地震の目」を探し出し、その発生時期と規模を予測する研究を進めてきた。火山噴火についても同様に、「噴火の目」を探して予測を行っている。以下に、木村氏がこれまで予測を的中させた大地震・火山噴火の例を挙げる。
・ 1983年10月3日:三宅島噴火
・ 1986年11月15日:伊豆大島・三原山噴火
・ 1995年1月17日:兵庫県南部地震(阪神淡路大震災、M7.2)
・ 2004年10月23日:新潟県中越地震(M6.8)
・ 2011年3月11日:東北地方太平洋沖地震(東日本大震災、M9.0)
・ 2014年11月22日:長野県神城断層地震(長野県北部地震、M6.7)
ちなみに木村氏は、多くの地震学者が近年中に起きると予測している大地震のうち、南海トラフ地震と首都直下地震については、「地震の目」が見られないために、しばらくは起こらないとしている。
■木村氏の新著に大注目!!
『次に備えておくべき「噴火」と「大地震」の危険地図』(青春出版社)
そんな木村氏が、9月2日に発売した最新刊が、『次に備えておくべき「噴火」と「大地震」の危険地図』(青春出版社)だ。その内容は、地震や火山噴火のことに詳しくない人でも理解しやすいように、多数の地図や図板を使って構成されている。本書では、まず日本のエリア別に地震空白域や注意すべき火山を紹介。予測される大地震と火山噴火の「危険度」がメーター1から5の数値(危険度メーター)で表されている。以下に筆者とのインタビューの内容を紹介しよう。
■箱根山の噴火について
――まず、数カ月前から箱根山の活動が活発になってきていますが、本書でも、箱根山の「危険度メーター」が最高の5となっています。
木村氏「ある意味で噴火が始まっていることが明らかになってきたため、このレベルにしました」
最新の予測では、箱根山は「2015±5年」つまり2020年までに噴火する可能性があるとされている。大きな噴火となることに気づかずにいると、とんでもない事態につながる可能性があると木村氏は警告する。
――箱根山は、富士山と違って、有史以降の噴火の記録がないわけですね。
木村氏「前回の噴火は、第四紀といって、地球に人間が現れた時代に起きました。実は、このように数万年あるいは数百万年という間隔で活動してきたような火山は、今すぐにでも噴火する可能性があるんです。過去の活動履歴を見ても、箱根山の場合『活火山』に含まれることは明らかですから、注意が必要ですね」
木村氏は、前例となるデータがないため、箱根山の噴火規模を予測することは非常に難しいと語る。
木村氏「私は『噴火の目』(火山性地震の台風の目のようなもの)をチェックして、それによって予測を行うんですが、(2020年までに)最大の活動が起きる可能性があるだろうから、みなさんに用心していただきたいという意味で危険度“5”としました」
画像は「Thinkstock」より
■川内原発と桜島のカルデラ破局噴火
――8月11日に、九州の川内原発が再稼働しました。日本には原発がたくさんありますが、地震や噴火が起きた時に、原発事故がもっとも懸念される地域というのは、どこになりますか?
木村氏「原発との関係は詳しく調べてはいないのですが、火山に近いか近くないかで判断していくと、九州地方はほかの地域より危険度が高いと思います。ただし川内原発にしても、たとえば桜島からの距離は52kmほどありますから、そこまで影響はないだろうと予測されます」
しかし、それはあくまでも「通常の火山噴火」の場合であり、過去の記事でも紹介した地下のマグマが一気に噴出する壊滅的な噴火、つまり「カルデラ破局噴火」が起きた場合、どうなるのだろうか?
――いま、非常に大規模なカルデラ破局噴火が話題です。
木村氏「現在破局噴火が予測されているのは、桜島ですね。もしも現実のものとなった場合には、原発に影響が及ぶ可能性もあると思います。ただ、その噴火が必ず起こるかどうかを断定できる人はいないと思うのです。誰も経験したことのないものですから、十分注意はしなければいけないと思いますが……」
――日本では、破局噴火が7300年ほど発生していません。そういうタイムスパンで考えれば、そろそろ起きてもおかしくないと考えることもできるのでしょうか?
木村氏「破局噴火が桜島で起きるかどうかという点は、東大の後輩である巽好幸(地球科学者、神戸大学教授)君が若手だった時に言い出したことで、当時は注目されていませんでしたが、現在は『破局噴火の可能性も絶無ではない』という認識が火山学者の間で広まっているようです。ただ、過去の状態というのがわからないもので、非常に悩ましいところです」
■伊豆諸島沖地震の予測
――本書では、先生が以前から予測されていた伊豆諸島沖地震について、三原山の火口湖の水位に注目すべきと書かれていますね。
(注:木村氏が予測する伊豆諸島沖地震の規模はM8.5で、時期は2012±5年、危険度メーターは“5”)
木村氏「火山噴火と地震は密接に関係していて、結局、太平洋プレートが日本列島側に動いてくる時の“押す力”が引き起こしているんです。これはどういうことかと言うと、太平洋プレートが日本列島を押すことで、火山の下にあるマグマ溜まりが潰され、上がってきて吹き出したのが噴火であるということです。逆さにしたスポイトを想像していただきたいのですが、その丸いゴム球の部分、つまりマグマ溜まりを太平洋プレートが押すことで、中にある赤インク(マグマ)がギューッと上がって、ピューッと出たのが噴火。そして、この“押す力”が強ければ強いほどプレート境界がズレやすく、大地震につながりやすい。
そうだとすれば、最初に反応するのは内陸の火山で、さらに押してくるとプレート境界がガタンとずれて大地震になるはずですよね。これが「木村モデル」と呼んでいるものなんです。ですから、この現在の状況は内陸側の火山活動が活発化してきている時期に当たるように思えますね。
私は、このような噴火と地震との関係を世界で初めて科学誌『Nature』に発表しました。意外に思われるかもしれませんが、私がまだ東大の学生だったころには、地震と噴火は関係ないとされていたのです」
――では3.11の時は、大地震に先行して日本中の火山が活発化していたのですか? そして3.11を過ぎてから、また火山が活発化してきたのが現在の状況なのでしょうか?
木村氏「そうですね。3.11の前、特に東北の方では火山活動が活発になっていました。その後、3.11が起こったわけですが、それと合わせるかのように東北の火山活動がピタッと止まっているんです。
ところが今度は、その北と南、つまり北海道寄りと関東・九州寄りにプレッシャーがかかって、火山が活発化しています。いま東北地方は火山も大地震もエネルギーが取れて休んでいるところなんです。先程申し上げたとおり、まずは火山が活発化し、やがてプレート境界がずれて巨大地震が発生するため、現状は、この北と南の火山活動が活発化している時期に当たると捉えています」
――伊豆諸島の地震では、やはり津波が発生する可能性が高いでしょうか?
木村氏「そうですね……内陸への揺れは、3.11ほど酷くはならないと思うんです。ただ、沿岸部で大津波が発生する可能性は高いと思います」
――その場合、東京湾は入口が狭く奥で広がる地形のために、いままで大きな津波が来ても津波の力が弱まって大災害にはならないと言われてきたのですが、どうでしょうか?
木村氏「伊豆諸島沖地震の場合、東京湾の南東の方で地殻が割れますから、その予想震源域から円状に日本列島に到達します。その波が東京湾に直撃し、入り込んできた場合には、沿岸はやはり大きな津波を想定しておいた方が良いと思います。(内陸の)揺れはかなり軽減されると思うんですが、津波はそれほど減速せず東京湾に到着する恐れもあり、決して軽視できないと考えています」
木村政昭・琉球大学名誉教授
1940年横浜市生まれ。東京大学理学系大学院博士課程修了(海洋地質学専攻、理学博士)。通商産業省(現・経済産業省)工業技術院地質調査所、米コロンビア大学ラモント・ドハティ地球科学研究所(総理府派遣)、琉球大学教授を経て、現在、同大学名誉教授。NPO法人海底遺跡研究会理事長。1995年の阪神・淡路大震災、2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災、2014年の御嶽山噴火を事前予測した独自の理論は注目を集めている。1982年度朝日学術奨励賞、1986年度沖縄研究奨励賞を受賞。
百瀬直也(ももせ・なおや)
超常現象研究家、地震前兆研究家、ライター。25年のソフトウエア開発歴を生かしIT技術やデータ重視の調査研究が得意。ブログ:『探求三昧』、Web:『沙龍家』、Twitter:@noya_momose
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