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トマトは、リコピンなど強い抗酸化作用をもつ成分を多く含む。そのため、紫外線を浴びることにより皮膚で発生する活性酸素を消去することで、肌の赤みやその後の色素沈着などの皮膚のダメージを予防・軽減する効果を示すことが期待されている
トマトには紫外線による肌の色調ダメージを回復させる機能あり
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160904-00010003-dime-life
@DIME 9月4日(日)13時10分配信
カゴメはトマトジュースを継続して飲むことで、紫外線を浴びることにより暗くなった肌の色調の回復が早まる可能性があることを、ヒト試験により明らかにした。肌は、紫外線を浴びると炎症による赤みを帯びるが、これは紅斑(こうはん)と呼ばれている。さらに、肌の色調が暗くなるが、この程度は特に紫外線の照射1日後までに著しいことが知られている。
一方、トマトは、リコピンなど強い抗酸化作用をもつ成分を多く含む。そのため、紫外線を浴びることにより皮膚で発生する活性酸素を消去することで、肌の赤みやその後の色素沈着などの皮膚のダメージを予防・軽減する効果を示すことが期待されている。実際に、海外の研究機関による試験では、トマトペーストの摂取が、紫外線によって生じる肌の赤みを抑制することが報告されている。
そこで同社は、肌質の異なる日本人でも同様の効果が見られるかを、肌の赤みと明度とを指標に検証した。25歳以上50歳未満の健康な日本人の男女75名に、12mgのリコピンを含むトマトジュース、24mg以上のリコピンを含む高リコピントマトジュース、そして対照として2mg以下のリコピンを含むトマト漿液(しょうえき)飲料のいずれかを1日160g(一缶)、12週間摂取してもらい、上腕の内側に紫外線を照射した後の肌の赤みと明度(L値)とメラニン量(メラニン・インデックス)を経時的に測定することで肌の色調を評価した。
■紫外線照射後の肌の赤みに与える影響
トマトジュースを飲んだ人と対照群であるトマト漿液飲料を飲んだ人を比較したところ、肌の赤みに有意な差は確認できなかった。赤みを抑える効果を報告している海外の研究では、紫外線を浴びると肌が赤くなり、その後に白く戻る肌質を持つ被験者を対象としていたが、今回は紫外線を浴びると肌が赤くなり、その後黒くなる肌質を持つ日本人を対象としている。この肌質の違いから、日本人では赤みに対する顕著な効果が見られなかったと考えられる。
■紫外線照射後の肌の色調の低下に与える影響
トマトジュース(トマトジュース、高リコピントマトジュース)を飲んだ人は、対照群であるトマト漿液飲料を飲んだ人に比べて、紫外線を浴びることにより暗くなった肌の色調の回復が促進されることがわかった。
また、L値はメラニン量(メラニン・インデックス)と逆相関を示すことが知られている。本試験でも紫外線照射28日後のL値とメラニン量には、有意に高い逆相関が見られ、L値の変化はメラニンの生成と関与していることが示唆された。このことを踏まえると、本試験で見られたトマトジュースの飲用によるL値の回復は、肌のメラニン量の減少によるものであると推察できる。
■トマトジュースの飲用による肌の色調の回復を改善するメカニズム
本試験で紫外線により低下したL値の回復が改善したメカニズムとして、
1.メラニンの生成が抑制されたこと
2.ターンオーバー(新陳代謝)が促進されたこと
の2点が考えられる。詳しくは次のとおり。
1.メラニンの生成抑制
紫外線を浴びるとメラニンが肌の内部で生成され、表皮に移行することで肌の色が決まります。本試験では、トマトジュースに含まれる成分により、メラニンの生成が抑制された可能性が考えられる。
2.ターンオーバーの促進
メラニンは肌のターンオーバーに伴い肌表面に押し出され、排出されると言われている。本試験では、ターンオーバーが促進されたことでメラニンの滞留が減少したことが考えられる。
本試験により、トマトジュースの継続飲用(12週間)は、紫外線により暗くなった肌の色調の回復を早める可能性があることを確認した。今後同社では、今回の試験では解明に至らなかった、肌の色調の回復を促進する有効成分やその作用メカニズムについて検証するとしている。
文/編集部
@DIME編集部
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