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スポーツドリンク等の清涼飲料水に頼りすぎは危険!ソーメン等の冷たい食事ばかりも体に毒
http://biz-journal.jp/2016/07/post_15881.html
2016.07.14 文=森真理/武庫川女子大学国際健康開発研究所講師、管理栄養士 Business Journal
今年の夏は猛暑という予報が出ています。猛暑といえば、熱中症や夏バテが気になりますが、その予防対策についてご存じでしょうか?
一般的に熱中症は水分やミネラル補給で対策し、夏バテは規則正しい十分な睡眠と栄養補給、また冷房などによる気温変化に耐えうるように自律神経を鍛えるなどの予防法が推奨されています。
■熱中症対策の水分補給の方法には注意が必要?
熱中症は、外気温が上がりすぎたときに、発汗で体温調節をするために、汗で失われた水分やミネラルが不足することにより発症します。また、うまく汗がかけない人では、体温が上がりすぎて、体内に熱がこもってしまうことも原因といわれています。
では、暑い季節はとりあえず水分補給をしていれば大丈夫なのでしょうか?
とりあえず水分補給は重要ですが、その補給時にミネラルウォーターやお茶、スポーツドリンクなど、その時々の状況に合わせて選択することが重要です。
■スポーツドリンクは有効?
まず日常的な水分補給は、ミネラルウォーターや麦茶、番茶、ほうじ茶で十分です。ミネラルウォーターやお茶はカロリーも低いですし、麦茶はカフェインレスなので、赤ちゃんにも安心して与えることができます。
それとは逆に、清涼飲料水やスポーツドリンクは500mlのペットボトル1本で30〜50gの糖質が入っているので、生活活動の少ない人では糖質の摂りすぎのリスクにもなりますし、飲み方によっては虫歯の原因にもなってしまいます。
また、夜間の脱水予防のために、枕元にスポーツドリンクを置かれている方がいるのですが、血糖値が高めな方では、高血糖が原因で真夜中に救急病院に搬送されるという事例もあるそうです。
スポーツドリンクは人間の体液と同じミネラル成分と濃度で調整されているので、体内への吸収が早いという特徴があります。ですので、急性の脱水や熱中症対策としては、十分能力を発揮してくれるのですが、生活活動量の低い人が夜間の水分補給に用いると、逆に別のリスクにつながってしまうこともあるので注意が必要です。
■間違った水分補給が夏バテの原因になる?
暑い夏は、食欲がなくなり、ソーメン、かき氷、アイスクリームなど、冷たくて喉越しのいいものが食べたくなります。何も食べないよりは、何か食べるようにしたほうがいいのですが、食べやすい食べ物のほとんどが糖質に偏っているので、実はそのことが夏バテになりやすくなる原因のひとつと考えられています。夏バテ予防には、なるべく野菜やたんぱく質など、糖質以外の物も食べるように意識し、食事の栄養バランスを保つ工夫が必要です。
また、普段の水分補給にはスポーツドリンクや清涼飲料水など、甘い飲み物の選択は避けるようにして、水分や冷たい食べ物ばかりで空腹を満たすようなことにならないよう配慮し、エアコンで温度管理をするだけではなく、たまには適当に汗をかき、シャワーを浴びて体温を下げるなど、今年は少しの工夫で熱中症も夏バテも起こさないような対策をしてみてください。
(文=森真理/武庫川女子大学国際健康開発研究所講師、管理栄養士)
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