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梅雨の時季は自律神経が乱れやすい(C)日刊ゲンダイ
半身浴は不健康…「正しい入浴」を温泉療法専門医に聞く
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/182943
2016年6月7日 日刊ゲンダイ
気温が上がり、雨の多くなるこの時季は、汗で肌がベタベタするうえ、低気圧の影響による頭痛などで不快感を覚えることが少なくない。そのイライラをお風呂で解消する人も多いはずだ。ただし、「汗をたくさんかいて頭がすっきりするから」と浴室に漫画や本を持ち込み、長々と「半身浴」にひたってはいけない。単に時間のムダというだけでなく、皮膚をダメにしかねない。
■半身浴は全身浴の“半分”の効果
「半身浴は、心臓や呼吸器に問題を抱えている人や高齢者にとっては良い入浴法です。しかし、健康な人は全身浴の方が断然いい」
こう言うのは「たった1℃が体を変える ほんとうに健康になる入浴法」(角川フォレスタ)の著者で、東京都市大学人間科学部の早坂信哉教授だ。早坂氏は日本では数少ない温泉療法専門医。近年ブームになっている半身浴は決して健康とはいえないという。
「入浴には4つの効果があります。(1)体を温めて血管を広げ、血流を増やす温熱効果。その結果、新陳代謝のアップ、筋肉の張りが解消される(2)浮力によるリラックス効果(3)水圧による下半身の血流改善効果。足元にたまった血液を心臓に戻すことができる(4)毛穴が開くことによる皮膚の清浄効果――です。しかし、みぞおちの下までつかる半身浴は入浴時間が長くなるだけで全身浴の半分の効果しか得られません」
それでも「半身浴で長くお風呂につかる方がカロリー消費が大きく、やせられる」と考えている人もいるはずだ。しかし、これも思い込みに過ぎない。名古屋大学医学部の研究者らがまとめた研究論文「全身浴、半身浴、シャワー浴がエネルギー消費量に及ぼす影響」によると、40度のお湯で「全身浴10分」と「半身浴20分」では消費カロリーに変わりがなかった。
「半身浴の方がたくさん汗をかくというのも正しくありません。前述の研究でも汗の量に差はありませんでした。半身浴で長くお湯につかる方が肌にうるおいが出る、というのも間違いです。長くお湯につかると、皮膚表面の皮脂やセラミドと呼ばれる皮膚の保湿成分が流出し、皮膚の表面を覆う角質が水分を保つことができなくなります。やがて肌の内部の水分まで失い、逆に乾燥肌になってしまうのです」
体を守るバリアーである肌が乾燥すると、夏の強い紫外線やさまざまな感染症に打ち勝つことができなくなる。
■ぬるめのお湯で1日の疲れをリセット
では、この時季にふさわしい入浴法とはどんなものなのか?
「梅雨は低気圧により自律神経が乱れやすい。リラックスして、乱れた自律神経をリセットすることが大切です。それには40度以下で入浴時間10分程度の全身浴がベストです。ぬるめのお湯は副交感神経を刺激し、お湯の浮力によるリラックス効果に拍車をかけます。交感神経の過剰な興奮を抑え込むことで痛みを和らげる効果もある。10分以内なら乾燥肌の原因となるセラミドの大量流出も抑えられます」
また、自律神経の乱れの改善には睡眠が重要だが、40度以下の入浴が副交感神経を刺激してスムーズな眠りに移行できる。
「いまの日本人は仕事でパソコンを使い、余暇にゲームや映像を楽しむ。一日中、脳をフル回転しており、それをリセットするには十分な睡眠が必要です。毎日のぬる湯による全身浴はそのためにも必要です」
ただし、入浴は食後30分〜1時間あけてからにすること。消化のために胃袋に集まった血液が、入浴で皮膚の表面に集まると消化不良を起こしかねない。覚えておこう。
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