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目をこすったり叩いたりでも発症する(C)日刊ゲンダイ
30代でも発症の可能性 突然襲う「若年性白内障」の恐怖
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/178358
2016年3月31日 日刊ゲンダイ
白内障というと、「高齢者がかかる病気」というイメージがある。しかし、近年は30〜40代でも発症するケースが目立ってきているという。自分はまだ若いから大丈夫だとタカをくくってはいけない。
「右目が真ん中から白く濁っていき、だんだん見えにくくなってきました……」
タレントの大桃美代子さんは、47歳だった13年2月に白内障と正常眼圧緑内障と診断され、ブログで公表。さらに、右目の白内障が急速に進行したため、14年6月に眼内レンズを入れる手術を受けている。
白内障は、目の中にあるカメラのレンズに当たる水晶体が白く濁り、視力に影響が出る病気だ。景色がかすんだり、光をまぶしく感じたり、物が二重に見えたりするようになり、放置しておくと失明する危険もある。
水晶体が濁る原因は加齢による場合が多く、一般的には60代以上の患者がほとんどだという。しかし、大桃さんのブログには、同じく白内障と診断された30〜40代からのコメントが多数寄せられた。以前に比べると、若年性白内障の患者が増えている印象があるとの声も聞く。
■アトピー、糖尿病、強い近視も要因に
杏林大学医学部杏林アイセンターの山田昌和教授は言う。
「正常な状態の水晶体は弾力があり、伸びたり縮んだりすることでピントを調節しています。しかし、水晶体の中のタンパク質が変性すると、水晶体に濁りが生じて目の中に曇りガラスができたような状態になるのです。加齢以外では、目を強くぶつけるなどの外傷によって変性が進み、発症するケースもあります。若年性白内障は、一般的には加齢によって進む変性が、他の要因で早く起こることで発症すると考えられます」
変性の要因はいくつもある。10〜20代で若年性白内障を発症する患者は、アトピー性皮膚炎などのアレルギーがあるケースが多いという。
「瞼や目の周辺がかゆいからと頻繁に目をこすったり、叩いてしまうことで“小さな外傷”が積み重なり、タンパク質の変性が進んで水晶体が濁ってしまうのです」
紫外線や赤外線も若年性白内障の原因になる。
「溶鉱炉で働く人やガラス職人のように、頻繁に強い赤外線を浴びている人は白内障になりやすいことが知られています。また、一日中、屋外で仕事をしている人、レジャーやスポーツで紫外線を長時間浴びる機会が多い人も注意が必要です」
糖尿病の人や近視が強い人も、年齢が若くても白内障を発症しやすいことが分かっている。
生活習慣の欧米化により、日本では糖尿病患者が増えている。高血糖状態なのに自覚しないまま放置している人もたくさんいる。近視によってメガネやコンタクトレンズで視力を矯正している人も増加していて、約5000万人が矯正が必要なレベルの近視だという調査もある。パソコンやスマホなどが当たり前の時代になり、さらに近視が増えるといわれている。
「こうしたさまざまな要因が重なり、これから若年性白内障の患者が増える可能性もあります。問題なのは、40〜50代あたりで物が見えにくくなっても、『老眼だろう』とか『メガネが合わなくなってきたんだろう』などと思い込み、白内障を疑う人が少ないことです。放置していると最悪の場合は失明しかねないだけに、物が見えにくくなったり、まぶしく感じられるときは、眼科で検査を受けてください」
もちろん、予防も大切だ。目がかゆくてもこすったり、叩いたりすることは避ける。長時間、屋外で活動するときはサングラスやつばの広い帽子をかぶって紫外線をシャットアウトする。アレルギーや糖尿病がある人は、まず元の病気をしっかり治療しながら、食事などの生活習慣を改善する。若いから白内障の心配はないと思い込んではいけない。
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