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今年は特に寒暖差が激しい。2月14日、東京都心では最高気温23度を記録。翌日の15日は最低気温が3.2度だった。写真上は2月13日、下は16日の都内の様子 (c)朝日新聞社
白内障や脳卒中は「気象病」 気象に影響される病 防ぐには〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160229-00000010-sasahi-hlth
AERA 2016年3月7日号より抜粋
大阪・梅田の暴走事故は、運転者の体調の急変が原因だった。気温差の激しいこの時期、血圧変動も起こりやすい。天気と病気の関係に注目が集まっている。
頭痛、関節痛、花粉症、白内障、脳卒中、心筋梗塞……。一見何の関係もないように思えるこれらの症状の共通点は「気象病」。「気象の変化と関係があると考えられる種々の病症」(『広辞苑』)だ。
「気象病は、命に関わるものから日常的な痛みまで、幅広くあります」
そう言うのは『その症状は天気のせいかもしれません』(医道の日本社)の著者・福永篤志さん(49)。脳神経外科専門医である一方、気象予報士の資格を持つ。
確かに晴天の日は気持ちがいいし、寒いと家にこもりがちになる。そういう気分的な問題だけではなく、人間はもっと直接的に天気の影響を受けているという。その最大の理由は人間が恒温動物であり、気温が激しく変動しても主に自律神経を駆使して体温を一定に保とうとするためだ。
福永さんは、20年ほど前、脳卒中の発生頻度と月別平均気温との関係に注目した。すると、平均気温が高い8月の発症率は低く、逆に平均気温が低い2月の、気温が低下した日の1〜2日後に起こりやすいという結果だった。
「脳卒中は一度患うと回復するのが非常に難しいので、何とか予防できないかと思ったのが原点です。その後、天気に注目しました。特に気温差が激しい日と最低気温が低い日に要注意です」
通常、気温差が激しいと、手足の血管は収縮・拡張し血圧も変動する。しかし、高齢者や動脈硬化が進行している人は、急激な血圧上昇を抑えきれず脳内の細かい動脈が切れて脳出血を起こす可能性がある。それを防ぐには、血圧の変動を抑えるよう、起床後すぐに上着を着、靴下をはいたり、冷水で食器洗いや洗車はしないなど生活習慣が重要だ。
「今後は生活指導や病気の予防としても、天気予報は注目されていくのではないでしょうか」
毎日の天気予報の見方も気象病対策の鍵になる。
「気温と気圧の急な変化に注意が必要です」と説明するのはライフビジネスウェザー所属の気象予報士・健康気象アドバイザーの小越久美さん(37)だ。
気温に加え、気圧の変化も体に影響を及ぼす。気圧が低下すると交感神経が高まり、血管を縮小させ血圧が上昇。関節痛や頭痛、古傷が痛む原因の一つとなる。
「その日の気温をチェックした上で、翌日の最高・最低気温予想を確認することが大切。前日と当日の温度差と、1日の中での気温差も見てほしいです」
気温差が大きいほど自律神経の調整が難しく、体への負担がかかる。東京の場合は10度の差が目安だ。春と秋は日中の外気温の差が大きい一方で、夏と冬では室内と外気との温度差が激しくなる。対策のポイントは、服装選びとエアコンでの温度調整。また2週間先の大まかな気温変動の可能性を知ることができる「異常天候早期警戒情報」も気象庁のサイトで確認できるので早めの気象対策も可能だ。(アエラ編集部)
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