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血便、発熱、強い腹痛に注意(C)日刊ゲンダイ
お腹が冷えただけにあらず…冬の「危ない下痢」見極める
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/174703
2016年2月5日 日刊ゲンダイ
冷え込む冬は「下痢」の患者が増えるという。お腹が冷えたんだろう……なんて軽く考えていると、想像以上に重症で命に関わるケースもある。“危ない下痢”をしっかり見極めたい。
日本消化器病学会専門医の江田証氏(江田クリニック院長)によると、冬場は“下痢”に悩む患者が1日20人近くもクリニックにやってくる。最も多いのは、ウイルスによる下痢だという。
「ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルスに感染して胃腸炎を起こし、下痢や嘔吐などの症状が表れます。気温が下がり、空気が乾燥すると、ウイルスが活性化し、蔓延しやすくなります。また、日照時間が短くなって、紫外線を浴びることでつくられる体内のビタミンD3が不足気味になり免疫力が衰えることも一因です」
ウイルス性の腸炎では、体外にウイルスを追い出そうとして激しい下痢や嘔吐を起こす。ウイルスには抗生物質が効かないため、ウイルスが排出されるまで対症療法が行われる。あまりにも激しい下痢や嘔吐が続くと脱水症状を起こすので、完全に止めてしまわない程度の下痢止めや吐き気止めの薬が使われる。
感染力が強く、抵抗力が弱い高齢者や子供は重症化してしまうケースもあるが、健康な成人なら1週間もしないうちに治ることがほとんどだ。
ただし、下痢にはウイルス性以外にもたくさんの種類がある。早めにしっかり対処しないと危険な下痢もあるから注意したい。
まず、気を付けるべきなのが細菌性の下痢だ。ウイルスではなく、カンピロバクター、サルモネラ菌、O−157やO−111などの病原性大腸菌、腸炎ビブリオといった細菌に感染して食中毒を起こし、下痢症状が表れる。
「細菌性の食中毒というと、夏に起こるものだと考えがちですが、冬場に感染する患者さんも少なくありません。冬だから問題ないだろうと常温のまま保存していた食品を口にしたり、加熱不足の肉を食べて感染するケースが多いのです」
■便の培養検査も受けるべき
同じ下痢でも、「血便」「発熱」「強い腹痛」がある場合は、細菌性が疑われる。早めに消化器専門医を受診し、「最近、何を食べたか」を告げて、便の培養検査まで受けておいた方がいい。
「ウイルス性の下痢と違って、感染した細菌に対する抗生物質が有効ですが、誤診などによって適切な治療が行われなかったり、放置して重症化すると深刻な状態を招きかねません。腎不全を起こして人工透析を受けなければならなくなったり、毒素が全身に回って多臓器不全を起こし、命に関わるケースもあります」
下痢で内科に行ったら「風邪でしょう」と診断され、処方された薬を飲んでいるのにちっとも改善しない。そのうち、血便が出るほど悪化して腸内がただれてしまった患者も珍しくないという。しっかり見極めたい。
腸が詰まって起こる下痢も要注意だ。大腸がんが大きくなり、徐々に腸管が詰まりかけてくると下痢を起こす。「詰まる」のだから便秘になりそうな気もするが、むしろ逆だという。
「手術を受けた後の癒着などによって腸閉塞を起こした場合も、不完全閉塞だと下痢になります。放置すれば腸管が破裂したり、腸が腐って腹膜炎に悪化する恐れもある。レントゲン検査を受ければ、腸内のガスの形によって詰まっているかどうかがすぐに分かります。60歳以上の年齢で体重減少を伴う下痢や、長引いているうえに痛みやお腹の張りがある下痢の場合は、大腸がんや腸閉塞の可能性があります。医師に相談してください」
下痢を侮ってはいけない。
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