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『足ゆび力〜つま先を使うだけで一生健康でいられる〜』(著:石井紘人/ガイドワークス)
悩ましい腰痛・膝痛が、足ゆびの使い方だけで治る!その腰痛はヘルニアではない?
http://biz-journal.jp/2016/01/post_13237.html
2016.01.10 文=編集部 Business Journal
オスグッド・シュラッター病などの膝の痛み、ヘルニアや脊柱管狭窄症(せきちゅうかんんきょうさくしょう)などの腰の痛みが足ゆびの使い方によって改善されるという「足ゆび理論」。動作解析の専門家である夏嶋隆氏が提唱する同理論は、テレビ番組などでも取り上げられ一部で話題を呼んでいる。
そこで今回は、果たして本当に足ゆび力を鍛えることで一生健康でいられるのかについて、書籍『足ゆび力〜つま先を使うだけで一生健康でいられる〜』(ガイドワークス)の著者である石井紘人氏に聞いた。
――つま先を使うだけで一生健康でいられるというのは、本当でしょうか。
石井紘人氏(以下、石井) 近年では、膝痛や腰痛や肩こりが国民病と呼ばれています。それは、2〜3人に1人がいずれかの痛みに苦しんでいるからです。これだけ科学が進歩したり体を鍛えるジムがはやっているにもかかわらずです。ということは、私たちがいまだに鍛えていない箇所に問題がある、ということでもあります。「私の足ゆびは鍛えられている」という人が、日本に何人いるでしょうか。
――脊柱管狭窄症やヘルニアも改善されるのでしょうか。
石井 ベストセラーになった『たった5分間で9割の腰痛がよくなる本』(講談社)の著者である片田重彦氏は、ニュースサイト「現代ビジネス」の取材に「腰痛の本当の原因が、ヘルニアでも脊柱管狭窄ではないのに、そう診断されていることが本当に多いのです。腰痛の原因は9割は診断とは違い、仙腸間接の不具合にあるのです」と語っています。
この別の異常というのが、仙腸関節のズレだと指摘する医者が増えています。片田氏のように、医学界の定説とは別の理論で名医と呼ばれる人が全国に多くいるのです。夏嶋氏も『足指をまげるだけで腰痛は治る!』(ぴあ)で、腰痛の原因を仙腸関節のズレだと語っており、実際に元サッカー日本代表選手の久保竜彦さんの腰痛を治しました。
近年の名医たちの腰痛改善法は、仙腸関節のズレを手技療法で治すというものですが、夏嶋氏はそれだけでなく、仙腸関節のズレが起こる原因を正そうとしています。
■解剖学が土台
――オスグッド・シュラッター病、いわゆる成長痛も治るのでしょうか。
石井 必ずしも治るとは断言できませんが、夏嶋氏のもとで多くの患者が改善されています。あるスポーツ選手が治療後に、「オスグッド・シュラッター病という病名は、無能な医者の言い訳なんだな」と語っていたのが印象的です。膝痛の原因も、腰痛同様に多くの人たちの体験談をもとに本書に記しました。
――夏嶋氏のもとには、先日現役復帰した元サッカー日本代表選手の中山雅史さんも治療に来ていたようですが、なぜアスリートが多く来院されるのでしょうか。
石井 けがを虫歯と同様に考えるとわかりやすいかもしれません。虫歯の治療法は今ものすごく発達しています。近年では、痛みの少ないレーザー治療も生まれています。しかし、歯磨きをしなかったり、歯に悪い環境を与えれば、再び虫歯になってしまいます。
アスリートのけがも同じです。手術で痛い部分を削ったとしても、日常の動作に問題が悪ければ、再発してしまいます。日常の動作が始まる場所は、どこになるでしょうか。人間は、二足歩行をするので、足ですよね。足ゆびに異常があれば、動作に異常が起こるのは当然です。
本書に書かれている内容は、解剖学がもとになっているので、本当に当たり前のことなのです。しかし、当たり前だからこそ、私たちが気にしてこなかった目からウロコの内容になっていると思います。ぜひ一度、手に取ってほしいと思います。
(文=編集部)
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