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長時間テレビを見ると死亡率が高まる?座りっぱなしは危険!がん、脳梗塞、糖尿病を誘発か(Business Journal)
http://www.asyura2.com/15/health17/msg/489.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 12 月 23 日 00:20:36: igsppGRN/E9PQ
 

長時間テレビを見ると死亡率が高まる?座りっぱなしは危険!がん、脳梗塞、糖尿病を誘発か
http://biz-journal.jp/2015/12/post_13005.html
2015.12.23 文=編集部 Business Journal


 出社したらデスクのパソコンとにらめっこ、昼になったらそのままデスクでお弁当、午後は再びデスクでパソコンにかじりつく――。

 その結果、「気がついたら1日中座りっぱなし」というビジネスパーソンも多いのではないだろうか。しかし、最近、この「座りっぱなし」に警鐘が鳴らされている。

 9月29日付「ウォール・ストリート・ジャーナル日本版」では、「職場の座り過ぎに注意、2〜4時間立つのが健康上理想」として、長時間の着席などにより、がんや糖尿病、心疾患といった、さまざまな慢性疾患を引き起こすリスクが高まるとしている。

 また、11月11日の『クローズアップ現代』(NHK)では「“座りすぎ”が病を生む!?」として、長く座り続けることで体の代謝機能や血液の流れに悪影響を及ぼし、結果的に狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病などのリスクが高まるという研究結果が放送された。

 同番組では、世界20の国や地域で座っている時間を比較したところ、日本は7時間で最も長く、“座りすぎ大国”であるという調査結果にも言及している。さらに、番組中、工場勤務の50代男性が「デスクワークの人よりは、立ち、動いていると思う」と自信満々で加速度計による調査に臨んだが、結果は1日のうち座っている時間が約9.8時間、歩くなど動いている時間はわずか1時間だった。

 デスクワークが多い上、日頃の運動不足などからも目を背けている男性諸氏にとっては、なんともドキッとする内容だろう。

■1日4時間以上のテレビ視聴で、死亡率が46%上昇

 実際、座りすぎと健康には、どんな因果関係があるのだろうか? 新潟大学名誉教授の岡田正彦氏は、以下のように語る。

「今から10年ほど前のことです。『テレビを見ている時間と、将来の死亡率との関係を調べる』という、不思議な調査が世界中で行われました。なぜ、そんなことが調べられたのかはわかりませんが、いわば流行の研究テーマだったのです。

 例えば、オーストラリアで行われた調査では、テレビを『1日に4時間以上』見ている人は、『2時間以下』の人に比べて、7年後の死亡率が46%も高くなっていました。注目すべきは、どの国の調査も、結果がほとんど同じだったことです。

 学術調査では、対象となる人々も分析法も異なるため、たとえ目的が同じであっても、結果が一致しないことがしばしばあります。しかし、前述の調査に限っては、ほとんどの結果が一致しました。これは、それだけ結論が確固たるものだったということでしょう。

 最近は、『座ったままの仕事』と『歩き回る仕事』の健康上の違いを追跡する研究が流行しています。こちらは、まだデータがバラバラで、『将来の死亡率や、がんの発生率には差がない』と結論づける論文のほうが多いようです。『両者に関係あり』とする論文もありますが、『農畜産業に限り』『女性に限り』などの条件付きです。

 さまざまなビッグデータの統計分析を行ってきた私の経験からいえば、このような条件が必要となるのは、明確な因果関係が存在しないからです。

 では、『テレビを見ている時間』と『仕事で座っている時間』の違いはなんでしょうか? それは、オンタイムかオフタイムかの違いです。たとえ仕事で座っている時間が長くても、オフタイムに運動している人は、将来の死亡率が低いのです。一方、テレビを長く見続けるという生活習慣は、オフタイムの運動量が少ないことを裏付けているのではないでしょうか。

 座る時間があまりに長いと肥満になりやすく、エコノミークラス症候群の原因となる深部静脈血栓症などの病気にかかりやすいことは確かです。デスクワークの人は、時々席を立って歩くようにしたほうが良いでしょう。

 大切なことは、家にいる時もテレビばかり見ていないで、運動に励むことです。健康維持のためには、1日30分、週5回の運動が必要です」

■“立ちデスク”で社員の「座りすぎ」を防止する企業も

 座りすぎと重大疾患について、明確な因果関係は確認されていないものの、長時間同じ姿勢を続けるというのは、避けたほうがいいようだ。そんな背景もあり、最近は立ったままデスクワークを可能にする「昇降式デスク」を導入する企業も増えているという。

 前述の『クローズアップ現代』では、今年8月に1万3000人の社員のデスクを、最高125センチまで上げられるタイプに一新したIT企業の例が紹介されていた。

「以前勤めていた会社のデスクが昇降式だった」という30代男性は、その感想を以下のように語る。

「最初は新鮮で、確かに仕事もはかどりました。座っていると、足を組んだり、だらしない姿勢になりがちですが、立っているとそれができないため、自然と姿勢も良くなった気がします。疲れてダレてしまいそうな時は、無理に仕事を続けずに、休憩スペースに行ったり、机を下げて座ることで、メリハリもつきました。しかし、一度机を下げてしまうと、やはり楽なので、なかなか元に戻さない人もいましたね(笑)」

 職場の環境や仕事の状況はそれぞれ違うため、「座りっぱなしにならざるを得ない」という人もいるだろう。しかし、大事なのは、岡田氏の言うようにオフタイムの使い方であり、運動など日々の生活習慣のようだ。

(文=編集部)

 

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