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「塩分の摂りすぎはがんの元」は間違い!加工食品や外食チェーンの粗悪な塩は危険
http://biz-journal.jp/2015/12/post_12829.html
2015.12.11 文=編集部 Business Journal
国立がん研究センターの発表によると、2014年の都道府県別のがん死亡率(人口10万人あたりのがんで死亡した人数)で青森県がワースト1位だったことが明らかになった。青森(98.0ポイント)は2位の北海道(88.2ポイント)に10ポイント近い差をつけ、04年から11年連続でがん死亡率1位となっている。
青森にがん死亡者が多い要因として、同県民の飲酒量の多さや喫煙率の高さが挙げられることが多く、塩分摂取量が多いことや、野菜摂取量が少ないことも原因のひとつといわれる。
実際、「女性自身」(光文社)では、11月に「青森県の不健康習慣」として、ラーメンのスープを飲み干したり、焼き魚に醤油をかけすぎたりする食習慣を紹介していた。塩分の過剰摂取は、健康にどのような影響を及ぼすのだろうか。フードプロデューサーで一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事の南清貴氏は、以下のように語る。
「よく『ラーメンのスープを全部飲んではいけない』『醤油をたくさんかけてはいけない』といわれますが、それは塩分を摂りすぎてしまうことになるからです。しかし、塩分は私たちの体に必要なものである、というのもまた常識です。
そんな矛盾を抱えたまま、『いったいどうすればいいんだ……』と日々悩みながら、食べ物とにらめっこしている方もいることでしょう。
実は、問題なのは『塩の質』です。スーパーマーケットやコンビニエンスストアで売られている加工食品、安っぽい外食チェーン店などで使われている塩は、塩化ナトリウムが99%を占める『精製塩』、つまり質の悪い塩です。
では、どんな塩が質の良い塩なのでしょうか? それは、ミネラル分をたっぷり含んだ『自然塩』であり、日本人に向いているのは『海塩』です。
物質を細かいレベルまで分けていくと、元素になります。元素のうち、水素、炭素、窒素、酸素を除いたものがミネラルです。ミネラルは地球上に存在する最も細かい分子で、それ以上分解することはできません。
カルシウム、鉄、ナトリウムなどはすべてミネラルです。そして、地球上のすべての物質は、それらのミネラルを組み合わせることでできています。地球上には92種類の元素が存在するといわれていますが、生物はそのうち約30種類でできているのです。
そして、人間が生きていくためにどうしても必要なミネラルが16種類あり、それは必須ミネラルと呼ばれます。海水には、それらのミネラルがすべて含まれており、その組成は驚くほど人体のそれと似ているのです。
しかし、海水をそのまま飲んでいいわけではありません。いわゆるにがり成分を摂取しすぎてしまうからです。そして、それを回避するために、昔から製塩という技術がありました。製塩によって、余分なにがり成分を落とし、理想的な塩がつくられているのです」
■大事なのは「どんな塩を選ぶのか」
塩分およびミネラルは、我々の体にとって必要不可欠なものであることがわかる。さらに、塩分摂取量と死亡率の因果関係について、南氏は以下のように語る。
「イギリスの医学雑誌『ランセット』に発表された論文で、食塩の摂取量と死亡率の関係を調べたものがあります。その結果は、食塩摂取量の最も多いグループの死亡率が最も低く、食塩摂取量が最も少ないグループの死亡率が最も高いというものでした。
結論としては、塩は悪者ではないということです。大事なのは、私たちがどんな塩を選んで食べるのか、ということに尽きます。塩は、私たちにとってとても重要な調味料であるだけでなく、なくてはならない食材でもあるわけです。だからこそ、私たちはもっと塩のことを学び、自分の体に合った塩を選び、適度に塩分を摂取するべきだと思います」(南氏)
「青森県のがん死亡率が高いのは、塩分を摂りすぎているから」とは、一概に言えないようだ。ちなみに、青森は08年に「青森県がん対策推進計画」を、13年には「第二期青森県がん対策推進計画」を策定し、がん診療水準の向上と地域連携の推進などに取り組んでいる。
また、青森のみならず、がんは日本人の死因の1位であり、今や3人に1人ががんを罹患する計算となっている。適度な塩分摂取と正しい食習慣で、自らの健康を保つことが大切なようだ。
(文=編集部)
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