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唐辛子鍋
唐辛子を食べると長生きする?逆に体に悪い?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151201-00010001-bjournal-soci
Business Journal 12月1日(火)22時31分配信
寒い季節になると、身体の中から温まるものが食べたくなりますね。そんな時に忘れてはならないのが七味です。立ち食いそば屋に入り、夏場は「汗がふき出すから」とセーブしていた七味を、この季節は「身体が温まるから」と温かいそばに大量投入しているのは、私だけではないはずです。
ご存じの通り、七味とは七味唐辛子のことで、「七色唐辛子」ともいいます。「春の七草」は語呂合わせで覚えていても、七味の成分を7つ言える人はあまりいないと思いますので、まずはそれについて紹介します。
主役は、ナス科の一年草植物「唐辛子」です。脇を固めるのは、ラーメンのお供にぴったりで、絞れば油にもなる「ゴマ」。さらに、うなぎに欠かせず、若葉は木の芽として食べられる「サンショウ」、あんパンのトッピングでもおなじみの「ケシ」、アブラナの種である「なたね」、中央アジア原産の「麻の実」、成熟したマンダリンオレンジの皮の「陳皮」……。
以上の7種類を砕いて混ぜ合わせたのが、いわゆる七味です。しかし、みなさん、唐辛子以外の成分にはあまり興味がないようで、お店のカウンターに一味唐辛子しかないことも多く、そばなどに一味をかけて済ませている人も多いのではないでしょうか?
●唐辛子を食べると熱くなるワケ
さて、みんなに好かれている七味の主役「唐辛子」ですが、辛み成分はカプサイシンという化学物質です。
ベンゼン環と呼ばれる六角形の構造から2本の角のようなものが生え、その後ろには細長く胴体が続き、末端に2つに割れたしっぽがついたようなカプサイシンの構造は、まるで「龍踊(じゃおどり)」で担ぎ上げられる龍のようです。見るからに、おどろおどろしい姿をしています。
化学物質業界には「Sフレーズ(セーフティフレーズ)」「Rフレーズ(リスクフレーズ)」という業界用語があります。これは、危険性のある化学物質に対して、安全な取り扱いやリスクの内容を表すものです。カプサイシンのRフレーズを調べてみると、「触ったり飲み込んだりすると有毒」「適切な防護服と手袋、保護眼鏡/保護面を着用して扱え」などと書かれており、なんだか驚きます。
しかし、極端に心配する必要はありません。動物実験の結果から推測すると、その危険性は「カプサイシン20グラムを血管内に注射すると、5割の確率で死亡する」というレベルです。
しかも、乾燥した唐辛子のカプサイシン含量は1%にも満たないので、現実的に唐辛子で自殺することは不可能です(食べすぎると、トイレの中で苦しみを味わうことになるかもしれませんが……)。
さて、カプサイシンの効果として「食べると身体が熱くなり、汗がだらだら出る」ということがあります。これは、「メントール入りのものを食べると、メントール自体は冷たくないのに、ヒヤリと感じる」という作用と同じ理屈で、食品の熱さとは関係ありません。
カプサイシンには、体内の「熱さを感じるスイッチ」をオンにする作用があるため、温度感覚が誤動作してしまうのです。その結果、食べた時に灼熱感があります。
●唐辛子には長寿効果があった?
唐辛子の効能は完全に解明されているわけではありませんが、脳を刺激して副腎髄質ホルモンの一種であるアドレナリンの分泌を活発にします。
アドレナリンは全身にさまざまな作用があり、発汗を促進するほか、心拍数を上げたり、エネルギー源であるブドウ糖の血中濃度を上昇させたりします。その結果として、肥満を防ぐ、体内に有害な酸化物が蓄積することを防ぐ、炎症を抑える、抗がんなどの作用が報告されています。
北京大学やオックスフォード大学などの共同研究により、唐辛子が使用された辛い料理を日常的に食べる人は、そうでない人に比べて長生きする傾向があることが明らかになりました。これは、約50万の中国人を対象に、香辛料の摂取量と健康状態の相関関係を9年間にわたって追跡した結果です。
この研究によると、辛い料理を食べる頻度が毎週1回未満の人に比べて、週に1〜2日の人は、死亡リスクが10%低下していました。この結果に男女差はなく、アルコールを好む人は長寿作用が相殺されることもわかりました。調査期間中に死亡した人の原因について見ると、がん、虚血性心疾患、呼吸器疾患が少なくなっており、以前からいわれていた唐辛子の長寿効果が再確認されたことになります。
そこで「唐辛子をたくさん食べて長生きしよう!」と行動に移すのは早計です。メキシコ国立公衆衛生研究所は、「ハラペーニョ(メキシコの青唐辛子)をたくさん食べると、胃がんを発症しやすい」と警告しています。
ただし、こちらは「ハラペーニョを毎日10〜20本以上食べた場合」というのが条件です。無理をすれば食べられない量ではないかもしれませんが、唐辛子好きの私も、さすがにそれほどは食べません。
さて、中国の研究結果では、唐辛子をたくさん食べる人は、赤身肉や野菜、果物の摂取量も多いということが明らかになっています。つまり、唐辛子だけ食べていれば長生きできるというわけではなく、野菜や肉などバランスの良い食事を心がけることが、健康への最短距離ということでしょう。
最後に、万が一、想像を超えた量の唐辛子を食べてしまい、口の中が大炎上した時の対処法を紹介します。私の経験上、水やビールを口に含むのは、あまり効果がありません。
私は、牛乳が有効だと感じていますが、その時に手元にないことも多いでしょう。そんな時はご飯で代用できますが、中国では砂糖を使うそうです。そして、これらには共通する化学物質が含まれています。六炭糖と呼ばれる化学物質が、唐辛子による炎上を緩和するのに効果的なようです。
文=中西貴之/宇部興産株式会社 環境安全部製品安全グループ 主席部員
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