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ハムやソーセージ、牛豚肉等は発がん性に加えて心臓病のリスクも増か…海外調査結果
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151118-00010002-bjournal-soci
Business Journal 11月18日(水)22時32分配信
今年10月、世界保健機関(WHO)の専門機関である国際がん研究機関(IARC)が、「ハムやソーセージなどの加工肉と、牛や豚などの赤身肉には発がん性がある」と発表し、大きな波紋を呼びました。しかし、加工肉や赤身肉の食べすぎで心配しなければならないのは、発がん性だけではないようです。
加工肉や赤身肉の食べすぎには、いくつかのリスクが指摘されていますが、そのひとつは心臓病です。「加工肉や赤身肉を多く食べる人は、心筋梗塞や狭心症などの冠動脈疾患になりやすい」とする研究結果が、アメリカの循環器病専門誌「Circulation」で報告されています。
この研究では、45歳以上の約1万7000人のアメリカ人を対象に、食事パターンと冠動脈疾患の関係性を調査しています。対象者を、食事パターン別に「ケータリング食中心グループ」「野菜中心グループ」「スイーツ中心グループ」「アルコール・サラダ中心グループ」「加工肉・揚げ物・甘味飲料中心グループ」の5つに分けて、それぞれの冠動脈疾患の発症率を比較しました。
その結果、加工肉・揚げ物・甘味飲料中心グループは、冠動脈疾患の発症率がほかのグループの約1.5倍になることが明らかになりました。驚くべきことに、スイーツ中心やアルコール・サラダ中心のグループより、このグループのほうが冠動脈疾患になりやすいとされています。
なぜ、同グループに冠動脈疾患が多いのでしょうか。この結果を発表した研究者は、「いくつかのメカニズムがある」とした上で、原因のひとつに「加工肉の摂取量の多さ」を挙げています。
●病気予防に効果的な善玉菌はどうすれば増える?
一方、冠動脈疾患の発症率がもっとも少ないとされたのは、野菜中心グループです。野菜を多く食べることで、さまざまな病気を防止できるという研究結果もあります。では、なぜ野菜は健康に良いのでしょうか?
さまざまな理由が考えられていますが、そのひとつは腸内細菌にあるようです。腸内細菌とは、その名の通り、私たちの腸に存在する細菌で、その数は約100兆個、重さは1キロ以上にもなるといわれています。種類も300ほどあり、その中には、いわゆる善玉菌や悪玉菌が含まれています。
悪玉菌より善玉菌が多いほうが健康に良いのですが、その割合には個人差があります。そして、「野菜を多く食べる人ほど、善玉菌が多い」という研究結果も報告されています。
消化器内科専門誌「Gut」に発表された、イタリアのフェデリコ2世ナポリ大学のチームによる研究では、食事における野菜・果物の割合と腸内細菌の関係について、明らかにされています。
153人のイタリア人を対象に、野菜・果物の摂取割合別に3グループに分けて調べたところ、腸内細菌の種類はすべてのグループで同じでしたが、その構成比はグループによって異なっていました。
野菜や果物をもっとも多く摂っていたグループは善玉菌が多く、体内で短鎖脂肪酸が多くつくられていたのです。短鎖脂肪酸とは、腸内細菌によって大腸でつくられる酸の一種で、免疫力を高め、炎症を抑え、がんを予防するなど、健康に良い効果をもたらすことで知られています。
善玉菌は、食物繊維を分解、発酵することで、短鎖脂肪酸をつくり出します。つまり、野菜や果物を食べて食物繊維を多く摂ることが善玉菌を増やすことにつながり、それが短鎖脂肪酸の産生を促し、冠動脈疾患などのさまざまな病気予防に役立つと考えられるのです。
実際に、11月に開催された米国心臓協会学術集会では、善玉菌の代表格ともいえる乳酸菌を冠動脈疾患患者に投与すると、血管の健康維持に重要な役割を果たす血管内皮機能が改善することが発表されました。
みなさんも、日々の食事の中で野菜や果物を多めに摂ることを心がけてみては、いかがでしょうか。
文=関口瑞季/医療・健康ライター
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