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ただの風邪と思って放っておいたら、違う病気だった――(※イメージ)
その風邪、実は◯◯病かも? 間違えやすい病気を見逃さないで!〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151115-00000002-sasahi-life
週刊朝日 2015年11月20日号より抜粋
ただの風邪と思って放っておいたら、違う病気だった――。秋津医院(東京都品川区)の秋津壽男院長によると、こういう患者さんは多いらしい。
「初期症状が風邪と似ている病気はいろいろあり、医師でさえ判別が難しいので無理もありません。ただ、重篤な病気を放置すると深刻な容体を招く場合があるので、注意が必要です」
風邪の病原ウイルスは200種類以上。風邪症候群とは、ウイルスによって上気道(鼻腔から咽喉の奥まで)に炎症を起こす病気の総称だ。咳・鼻水・鼻づまり・のどの痛み・発熱などの症状が出るが、放っておいても1週間前後で自然に治癒する。つまり1週間以上たっても症状が治まらなければ、風邪以外の病気を疑うべきなのだ。
風邪と間違えやすい病気は、風疹、はしか、おたふく風邪、りんご病、手足口病など。これらは子どもの病気だが、大人が罹患する例も意外と多く、子どもより重症化する。いずれもウイルス性の病気で治療薬はなく、対症療法を施して休養するしかない。
とはいえ、感染を防ぐためには病名を自覚して適切に対応せねばならない。特にはしかは、脳炎に発展する恐れのある重篤な感染病だ。それぞれの特徴的な症状を下の表に掲げた。風邪と見分けるポイントとして参考にしてほしい。
実は記者も最近、風邪がなかなか治らないと思っていたら、膝下に真っ赤な発疹が! 慌てて皮膚科を受診したら、りんご病だと判明。幸い1週間ほどで発熱や発疹が治まったが、数カ月間、関節痛や倦怠感に苦しめられる例もあると聞き、戦慄したものだ。
さて、「風邪は治ったのに咳だけしつこく残る」というケースも多くある。
「2週間以上咳が続いたら、風邪以外の病気と思って間違いありません。肺炎や結核など重篤な病気の可能性もあるのでなるべく早く医療機関を受診してください」
こう言うのは、池袋大谷クリニック(東京都豊島区)の大谷義夫院長。長引く咳やいつもと違う激しい咳が出ていたら、まずX線検査で肺がんや肺炎、結核の可能性を探るという。
なかでも肺炎は、日本人の死因第3位という危険な病気だ。風邪から発展する例が多いだけに、咳が長引いても「風邪が治りきっていないからだ」と思われ、放置されがちである。
「肺炎で亡くなる方の95%以上は65歳以上の高齢者です。高齢の方は、特に長引く咳を見過ごさないでください。そしてこれからの季節、最もリスクの高い肺炎球菌のワクチンを、あらかじめ接種しておくことをおすすめします」(大谷医師)
肺炎球菌は、肺炎の原因として最大の25%以上を占め、生命に関わる重篤な症状をもたらす原因菌だ。肺炎球菌ワクチンは、1回打てば5年間効果が持続する。5年に1度でいいなら、試す価値は大だろう。
もうひとつ、インフルエンザのワクチン接種もおすすめしたいと大谷医師は言う。インフルエンザの後に肺炎を合併する率は65〜79歳で2.1%。80歳以上では13.3%もの高率だ。高齢になるほど、肺炎に発展しやすいというわけである。
X線検査をクリアしたら、次に疑われるのは「咳ぜんそく」だ。気管支が炎症を起こし、刺激に過敏に反応することで咳が止まらなくなる病気である。
「秋冬は冷たい空気が気管支を刺激するので、特に咳ぜんそくの症状が出やすくなります。部屋を移動したり電車に乗ったりして空気が変わったとき、しゃべったり笑ったりしたときなど、ちょっとした刺激によって咳が出るのが特徴です」(同)
咳ぜんそくの原因のひとつは、ホコリやダニ、花粉などのアレルギー物質を吸入し気管支炎を起こすこと。風邪やインフルエンザから起きる気管支炎も引き金となる。治療には吸入ステロイドが必要だ。
「咳ぜんそくの約30%は気管支ぜんそくに発展します。気管支ぜんそくになると治療が長期化するので、ぜひとも咳ぜんそくのうちに治療していただきたいところです」(同)
◇風邪と間違えやすい病気の特徴(大人の場合)
(特徴は典型例であり、例外もあります)
・風疹
37〜38度の熱と同時に全身に発疹が出現。耳の後ろや後頭部のリンパ節が腫れる。妊娠初期に感染すると胎児に障害が生じる危険性あり。
・はしか(麻疹)
38度前後の発熱とくしゃみ・鼻水が2〜4日間続き、いったん熱が37度前後に下がる。再度39度以上の高熱と全身の発疹が出て、3〜4日間続く。
・おたふく風邪(流行性耳下腺炎)
耳下腺が腫れて40度近い高熱が2週間程度続く。咳・鼻水・頭痛・腹痛を伴うことも多い。
・りんご病(伝染性紅斑)
発熱と関節痛、倦怠感、発疹(主に脚や腕)が出現。子どもから感染する例がほとんど。妊娠中の感染は流産や胎児貧血のリスクがある。
・手足口病
口の中や手足などに水疱性発疹が出現し、3割程度に40度近い高熱が出る。夏に子どもの間で流行し、親が感染することも多い。
・インフルエンザ
突然熱が38度以上に上がり、全身の倦怠感や食欲不振が出現。3日後くらいから咳・鼻水・のどの痛みが表れることもある。
監修:秋津壽男医師
(ライター・伊藤あゆみ)
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