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コーヒー、アルコール、喫煙、肥満......脳によくないのはどれ?(ニューズウィーク日本版)
http://www.asyura2.com/15/health17/msg/404.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 11 月 13 日 16:28:45: igsppGRN/E9PQ
 

脳機能低下を防ぐために コーヒーやアルコールの長期的な影響は? あるいは喫煙や糖尿病、肥満についても知っておいたほうがいい Ocus Focus-BIGSTOCK


コーヒー、アルコール、喫煙、肥満......脳によくないのはどれ?
http://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2015/11/post-4106.php
2015年11月12日(木)16時45分 ニューズウィーク日本版


「大人になると神経細胞は再生しない」――最近までそう信じられていた。脳の機能は年齢とともに低下するばかりだと。ところが近年、生きている脳の活動を「見る」ことができる技術が登場し、脳科学が飛躍的に発展。「脳は鍛えることができる」という発見が広まった。


 日本では2005年に「脳を鍛える大人のDSトレーニング」(脳トレ)がブームになり、アメリカでも2007年にPBS(公共放送)で「ザ・ブレインフィットネス・プログラム」というスペシャル番組が放送されるなどして、脳トレーニングの関連市場が立ち上がった。ちなみに「脳トレ」は、米欧や韓国などでも発売されている。


 その後、さまざまな報道や研究発表、商業的な主張が入り乱れ、混乱と誤解が広まったのも事実だ。それでも、「脳は鍛えることができる」あるいは「脳の活性化に好ましい習慣や行動がある」といった点については、一般に認められるようになったと言えるだろう。


 そうした「ブレインフィットネス」分野の最新の知見をまとめたのが、『脳を最適化する――ブレインフィットネス完全ガイド』(山田雅久訳、CCCメディアハウス)だ。神経科学における健康管理と教育手法を専門とするマーケットリサーチ会社、シャープブレインズの最高経営責任者であるアルバロ・フェルナンデスと、同社の最高科学顧問エルコノン・ゴールドバーグ、そして認知心理学博士のパスカル・マイケロンが著した。


「ブレインフィットネスとは、クロスワードパズルを何回か余計にやることでも、朝食でシリアルと一緒にブルーベリーをたくさん食べることでも、少し長い距離を歩くことでもない」と、本書では述べられている。


 運動から食事、瞑想、レジャー、人間関係、ストレス、脳トレまで、あらゆる側面から脳を「最適化する」具体的アドバイスを盛り込んだという本書から、「Chapter 4 私たちはほぼ食べたものでできている」を抜粋し、3回に分けて掲載する(なお、この抜粋第3回の最後には、「Chapter 4」の要点が簡潔にまとめられている)。



『脳を最適化する
 ――ブレインフィットネス完全ガイド』
 アルバロ・フェルナンデス、エルコノン・ゴールドバーグ、
 パスカル・マイケロン 著
 山田雅久 訳
 CCCメディアハウス


※抜粋第1回:脳を健康にするという「地中海食」は本当に効果があるか はこちら
http://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2015/11/post-4095.php
※抜粋第2回:記憶力や認知力をアップさせるサプリメントは存在するか はこちら
http://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2015/11/post-4099.php

◇ ◇ ◇


■飲み物は脳にどう影響するか?――コーヒーとアルコール


 脳の健康について関心が高まるにつれ、2種類の飲料が繰り返し研究されるようになっている。コーヒーとアルコールである。


 カフェインはキサンチンと呼ばれる化学基に属していて、ニューロンの働きを短期間スピードアップさせる働きがある。このニューロンの活性化がアドレナリンホルモンの分泌につながり、私たちの身体にいくつかの影響を及ぼす。心拍数が増え、血圧が上がり、気管が開き、脳のエネルギーになるグルコースが追加的に血中に放出されるのだ。そのため、適度な量(日に数杯)のカフェインを摂取することは注意力をよくすることにつながる。


 コーヒーを定期的に飲むことは、持続的で生涯にわたる利益になるのか、害になるのか? その答えには、良いニュースと悪いニュースが混在している。良いニュースは、長期研究による結果のほとんどが、否定的な内容よりも肯定的な内容を示していることだ。明白な害も起こっていない。悪いニュースは、一般的な脳機能に実際に有効かどうかの研究結果が、短期的効果においても、加齢に伴う認知力低下や認知症になるのを遅らせる長期的効果においても、一定ではないことだ。


 脳に作用する別の分子はアルコールである。アルコールの過剰摂取が脳にダメージを与えることはよく知られている。ほどほどの摂取による影響はやや不透明だ。最近の国立衛生研究所のメタ分析は、軽くたしなむ、あるいは、ほどほどの飲酒であれば、おそらく認知力低下のリスクを減らすだろうと報告している。しかし、結果はやはり一貫したものではない。研究方法にも相違が見られる。たとえば、「軽くたしなむ」「ほどほどに飲酒する」の定義が、最低で週1〜2杯、最高で週に13〜28杯であり、研究によってひどくばらついている。この不一致に関する明解な説明もなされていない。


 アルコール摂取によるアルツハイマー病への影響はもう少しはっきりしている。国立衛生研究所の同じメタ分析は、飲まない人と比べて、軽くたしなむ、あるいは、ほどほどに楽しむ程度の飲酒であれば、男女ともアルツハイマー病になるリスクが低くなると結論づけている。ただ、ほとんどの研究が、晩年におけるアルコール摂取を扱っているので、晩年になってからのアルコール摂取が認知症のリスクに影響したのか、大人になって以降の継続的な飲酒が影響したのかはわかっていない。


 アルコールが脳に与える長期的な影響という点で納得できる説がひとつある。それは、心臓血管病になる率をアルコールが低くするとするものだ。HDLコレステロールを上昇させ、血栓を形成する要因を減らす作用がアルコールにあるからだ。そのため、ほどほどの飲酒であれば、脳の血管システムを保護するだけでなく、脳卒中を防ぐ効果があり、その結果、よりよい認知力を保ち、認知症になるリスクを減らすことへとつながっていく。


 補足になるが、晩年にアルコールをほどほどの量たしなむ人は身体全体が概して健康なので、なぜ、アルコールが認知症への進展リスクを低くするかをうまく説明できない場合がある。


■問題を起こすふたつの要因――糖尿病と喫煙


 ラリー・マクリーリーが指摘しているが、認知症の初期兆候のひとつに、脳が効果的にグルコースを使えなくなることがある。一部の研究者が、その事実に気づいている。糖尿病という病気の核心はグルコースをうまく使えなくなることだが、脳内でそれが起こっていることから、アルツハイマー病を3型糖尿病と呼ぶ脳神経学者もいる。


 最近行なわれた国立衛生研究所による広範囲にわたるメタ分析が、糖尿病によって、認知力が低下するリスクや、アルツハイマー病になるリスクを高くすることを立証している。糖尿病になることが、認知的な機能不全につながる大きなリスク要因になるのだ。これは、体内の微小血管がダメージを受ける細小血管障害が、血糖値をコントロールできない糖尿病の人たちの特徴だからかもしれない〔そのため、グルコースや酸素がニューロンに運搬されなくなる〕。ほかの可能性として考えられるのが高血糖症だ。高血糖症は脳内の血流を変化させ、同じように認知力を障害する。


 糖尿病が認知力に影響を与えるという情報が大切なのは、糖尿病患者になんらかの方法で認知力への影響を相殺しようとするモチベーションを生じさせるからだ。それは、たとえば、よりよいライフスタイルを選択する、あるいは、認知力を向上させたり、認知力の低下や認知症になるリスクを低減させたりする介入を考えさせるきっかけになるだろう。


 喫煙はどうだろうか? 今現在、喫煙している人はアルツハイマー病になる高いリスクを抱えているといってよいだろう。そして、タバコを一本も吸わない人と比べると、認知力低下が激しくなることがわかっている。


 今この時点からの禁煙が助けになるのは、一度も喫煙したことがない人と比べると認知力は年々低下するが、禁煙せずに喫煙を続ける人に比べれば、アルツハイマー病になるリスクが高くならないからだ。この結果は、たぶんタバコの葉に起因するものであり、ニコチンが脳に及ぼす影響とは話が違ってくる。決定的な研究結果に欠けるものの、ニコチンが認知機能(注意力、処理速度、記憶力)を強化することを示すいくつかの調査があるからだ。


■肥満と認知力


 体重と認知力との関連性は本質的なところであきらかになっていない。これを探った研究は数が少なく、結論に至っていないからだ。肥満とアルツハイマー病になるリスクとの関連性についても相反する結果が報告されている。あるものはリスクが増加するとし、あるものはリスクが減少するとしているのだ。たぶん、体重が認知力に与える影響は小さいのだろう。この相反する結果を生む別の要因として、被験者が太り過ぎになったときの年齢も問題になるだろう。


 体重という指標では、認知症になるリスクを矛盾なく予測することはできないことを示す研究もある。高いBMI(肥満度指数)が、若い頃は認知症になるリスクを増加させるが、晩年になると減少させるからだ。この結果に関しては、晩年における体重減少は、(リスク要因ではなく)認知症の初期症状ではないかとする指摘がある。


 最近行なわれた38に及ぶ研究の再調査も、中年期の肥満と晩年の認知症には関連性がないとする。同じ研究は一方で、肥満と認知力そのものとの間には関連性があるとする。肥満している人は、いわゆる実行機能、つまり、計画力や推理力、問題解決能力などが低い傾向にあるからだ。実行機能の低下は食習慣を乱して体重増加につながりやすい。また、体重が増加すると、生物学的なメカニズム(炎症、脂肪の増加、インスリン抵抗性)を通して次々と脳に悪影響を与えるだろう。しかし、肥満したから認知力が低下するのか、認知力が低下したから肥満するのか、その因果関係はわかっていない。


 好ましい行動指針は、どちらか一方を選ぶのではなく、肥満と認知力の両方に注意を払うことである。これは、この本の主要テーマにつながっていく。万能薬を使った解決を期待するより、認知力に影響を及ぼす主な要因に効率よく取り組むほうが、意味があるからだ。


■まとめ


●脳は全体重のうちの2%しか占めていないが、全体の25%のグルコースを消費している。エネルギー要求量がとてつもなく大きい器官であり、認知機能の良し悪しに私たちが食べたものが影響することを示す理由のひとつになっている。


●栄養素が脳に与える影響は、短期間(エネルギーが急増し、その結果、よく脳が働くようになる)だが、長期間に及ぶ場合もある。たとえば、地中海食(野菜、フルーツ、シリアルをたくさん、魚は適度に食べ、アルコールも適度に飲む、乳製品と肉類は少なくする)に忠実に従っていると、認知力が低下するリスクと認知症になるリスクを減らす。


●健康的な人が、安全かつ効果的に認知力を向上させるサプリメントは確認されていない。ふだんの食のあり方がなによりも大切だ。


 

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コメント
 
1. 2015年11月13日 18:33:17 : b5JdkWvGxs
タバコは脳を酸欠にする

酒は脳細胞を破壊する:


「妊婦の飲酒は一切ダメ」、米小児科学会が勧告

2015.10.22 Thu posted at 15:26 JST

米小児科学会は、妊婦は一切飲酒しないよう呼びかけた


(CNN) 米小児科学会がこのほど発表した報告書で、妊婦に対して「アルコールは一切飲んではいけない。たとえ少量であっても絶対にダメ」と呼びかけた。

報告書では、飲酒は妊娠中のどの段階においても安全とみなすことはできないと強調。生まれながらの障害や生後の認知問題の筆頭原因としてアルコールを挙げ、飲酒しなければこうした障害は予防できるとした。

米国以外でもほぼすべての国が、妊婦に飲酒を慎むよう呼びかけている。例外として英国とイタリアでは、飲酒は良くないとしながらも、もし飲む場合は週に1〜2回、1杯程度にとどめるよう勧告している。

米疾病対策センター(CDC)が2011〜13年に実施した調査では、妊娠中の女性の10人中1人は過去30日以内にアルコールを飲んだことがあると回答。大量に飲んだという妊婦は33人中1人の割合だった。

小児科学会では、妊婦が1日に1杯飲んだだけでも生まれてくる子どもの発達障害の危険が高まると指摘。聴覚や視覚、心臓、骨、腎臓などに問題が生じる可能性があるほか、情報処理能力などの問題や、注意欠陥多動性障害(ADHD)の原因にもなるとしている。

妊娠3カ月目までに飲酒した女性の子どもにそうした疾患や障害が生じる可能性は、飲酒しなかった女性の子どもに比べて12倍、妊娠6カ月目までは61倍、9カ月の妊娠期間を通じて飲酒した場合は65倍に高まる。

一部には、適度な量の飲酒にとどめれば認知問題や行動問題にはつながらないという研究報告もある。

しかし専門家は、たとえそうした研究が正しかったとしても、アルコールに対する反応には個人差があり、一切飲まないに越したことはないとアドバイスしている。
 


2. 2015年11月13日 18:35:51 : b5JdkWvGxs

「たばこの煙で子供の能力低下」、「計算力や理論的思考」
(ワシントン7日共同)

 他人のたばこの煙(副流煙)を吸っている子供は、その量がごくわずかでも、読解力や計算などの能力がわずかながら低下することが、米国のシンシナティ子供病院の約4400人を対象にした調査で分かった。同病院の研究グループが6日(2002年4月)、米国の小児科学会で発表した。

  グループは、喫煙経験がなく、副流煙を吸う環境にある6歳から16歳までの子供、4399人を対象に、たばこに含まれるニコチンが体内で分解されてできるコチニンという物質の血中濃度を分析。

 さらに、米国で標準とされるテスト方法で、計算力、読解力、理論的思考の能力などを測定。副流煙を吸っていない子供と比較した。

 その結果、血中のコチニン濃度が高くなるほど、これらの能力の点数はわずかながら低くなることが判明。コチニンの濃度が血液1ミリリットル中1ナノグラム(ナノは10億分の1)以下という微量でも、点数の低下が確認された。

 同1ナノグラムのコチニンは、1日にたばこを1箱程度吸う人と一緒に暮らしている子供の血中濃度にほぼ等しいという。

 研究グループのキンバリー・ヨルトン博士は「今回の結果は、子供をたばこの副流煙から守るための対策が、いかに重要かを示すものだ」と指摘している。
http://www.niihama-med.or.jp/Oohashi/nouryoku.html


3. 函館の犬。 2015年11月14日 09:52:39 : bhbAK3m6MJQx2 : 1T49tXvcMQ
脳に良くないもの...安倍内閣。

[32削除理由]:削除人:無関係
4. 2015年11月14日 11:59:38 : b5JdkWvGxs

カルシウム流出、脳細胞増加も関与【 カフェイン最新研究 】

一昨年の夏、米国で公衆衛生を考える団体が米食品医薬品局(FDA)に対し、カフェインの安全性の見直しとカフェインを含む食品に含有量表示を求める嘆願書を提出。これが発端となり、カフェインの安全性論争が巻き起こった。最近ではカフェインが脳細胞の増加に影響するなど有用性も報告されている。カフェインの功罪とは。最新の研究報告を紹介する。


カフェインが脳細胞の増加に影響

この他にも、カフェインの「功」の部分について、脳細胞の増加に関わることが報告。イスラエルの研究チームがカフェインを神経細胞に加えると樹状突起がより長く成長し、棘や枝分かれも新たに形成されることを発見している(Proceedings of National Academy of Science)。研究者たちは樹状突起棘の大きさや形の変化が長期記憶に影響するとみていたが、研究では海馬といわれる脳細胞(学習と記憶を司る)にカフェインを加えたところ、細胞内のカルシウムのレベルが増加し細胞の大きさが33%拡大することが分かったという。

また、動物実験でカフェインとアルコールが卒中の損傷を防ぐという研究報告も最近行われている。米国シアトルで開かれたAmerican Neurological Association年次総会での発表で、テキサス大学の研究チームが、アルコールとカフェインをネズミに卒中の起きる直前と、起きてから2時間以内に投与したところ、脳卒中の損傷が80%減少することが確認されたという。

投与量は、人間にして1日カフェイン約カップ2杯分、アルコールは1杯分で、アルコールとカフェインの相乗効果は現在使用されている薬品より高く、また脳の損傷を防ぐのに最もよいとされる脳の熱を下げる治療よりも更に損傷防止力の高いことが判明したという。しかしながら、人間における効果については更に今後の研究が必要であると研究チームは述べているという。
http://www.health-station.com/topic-103.html


5. 2015年11月14日 12:03:54 : b5JdkWvGxs
カフェインは結局、ヒトにどんな作用を及ぼしている? 専門書の著者に聞いてみた


カフェインは結局、ヒトにどんな作用を及ぼしている? 専門書の著者に聞いてみた

カフェインは結局、ヒトにどんな作用を及ぼしている? 専門書の著者に聞いてみた
http://www.lifehacker.jp/2010/07/100714caffeine.html

1: カフェインに興奮作用はあるの?

ヒトの脳とカフェインの関係については、近代科学によって、次のように解き明かされています。

起きているとき、脳の神経は興奮しています。神経が興奮すると、アデノシンが分泌されます。神経システムでは、受容体を通じて、アデノシンのレベルを監視しており、脳や脊髄で、アデノシンが一定レベルに達すると、眠気を促すという仕組みになっているとか。ちなみに、ヒトには、A1、A2A、A2B、A3の4種類のアデノシン受容体がありますが、中でも、カフェインと直接結びつくと考えられているのが、A1受容体です。


カフェインに似た化学物質は、体内にもありますが、8オンス(約226.8g)のストロングコーヒー(通常100mgのカフェインが含まれている)を摂ったときなど、大量のカフェインを摂取すると、カフェインは「『ニセ』アデノシン」のような作用を持つとか。アデノシン受容体は、カフェインがアデノシンと似ていることから、これと結びついてしまうそうです。


さらに重要なポイントは、受容体とくっつくことで、カフェインがこの働きを活発にさせないという点です。受容体がブロックされると、ドーパミンやグルタミン酸といった、脳の興奮性神経伝達物質が自由に動けるようになります。つまり、カフェインは、脳に直接「アクセル」をかけているのではなく、「ブレーキ」が効かないようにして、これらの神経伝達物質をサポートしているだけなのです。よって、連日の徹夜勉強の疲れを、一掃することはできませんが、朝の眠気を引きずらないようにはできる、というわけです。

これらの効果の強さや長さは、ヒトによって異なります。また、アンフェタミンやコカインのように、直接的な興奮剤のように単純ではなく、脳にもたらす効果はとても微妙で捉えがたいものです。


2: カフェインは仕事のパワーアップに効く?


ドイツの作曲家ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach)は、コーヒー好きだったことで知られていますし、フランスの哲学者ヴォルテール(Voltaire)や、小説家オノレ・ド・バルザック(Balzac)らもそうでした。しかし、彼らの創作活動をコーヒーがバックアップしたとは、必ずしもいえません。

これまでの通説によると、カフェインは生産量を高めることがありますが、これは仕事のタイプによります。比較的わかりやすく、抽象的な思考が必要ない仕事をする場合は、コーヒーが量と質を高めることはあります。また、テスト対策に答えを丸暗記するときのように、叙述的な記憶であれば、カフェインは記憶力アップにつながるそうです。

テキストの校正と、カフェインとの関係を調べたある研究では、直情的なタイプの人、もしくは正確性や質よりも、スピードを優先する人において、上昇が認められたとか。また、この効果は、朝のテストでしか見受けられなかったそう。ただ、この理由は、カフェインによるものなのかもしれませんし、一日の中で朝がこの手のタスクをやりやすい時間帯、というだけかもしれません。

仕事にカフェインの効果を求めるならば、パワーではなく、スピードに期待しましょう。もしくは、カフェインは謎のものと捉えたほうがよさそうです。すでに触れたとおり、どの成分やプロセスが、いつどのように私たちに作用するか、よくわからないからです。

カフェインが脳にどう作用するか? を脳モニターで映した例としては「Current」の、以下の動画も参考になります。毎日2〜3杯分のコーヒーを飲んでいる、女性リポーターの脳で「ビフォーアフター」を検証。コーヒーを飲む前は「ちょっと頭が痛い」と訴え、時折ウトウトしがちだった彼女が、コーヒーを飲むと、ノーマルな調子に戻ったことが脳の様子からも明らかになっています。


3: カフェインの効果は? 耐性は? なんで頭痛がするの?

手術のあと麻酔から醒めた患者さんの多くは、なぜ頭痛を感じるのでしょうか? ほとんどの場合、これほど長い間、コーヒーを摂らないことに慣れていないからです。

カフェインの効果はヒトによって異なりますが、平均的には、体内で5〜6時間経過すると、効果が薄れてきます。ただし、経口避妊を服用している女性は、カフェインの加工が2倍長くなり、効果が持続します。女性の排卵から、月経開始までの間も同様です。一方、喫煙者は、通常の半分の時間で効果が薄れます。喫煙者がより多くコーヒーを摂取するのは、これが理由なのかもしれません。

カフェインを定期的に摂るようになると、カフェインへの耐性ができます。ゆえに、同じ効果を得るには、徐々に多くのカフェインが必要になるわけです。厳密にどれぐらいの期間で耐性ができるのかは、明らかになっていませんが、脳は、制御を向上させたり、より多くのアデノシン受容体を生成することで、カフェインからの「攻撃」があっても、ノーマルな機能を回復できるように働き始めます。

カフェインの定期的な摂取により、アデノシンと似た神経伝達物質ノルエピネフリンのための受容体が減少する一方、GABAの受容体が65%増加することも、わかっています。また、いくつかの研究では、カフェインを定期的に摂ると、アデノシン受容体に変化が見られたそうです。厳密には、カフェインがこれらの変化の直接的な原因とはいえません。むしろ、カフェインが「疲れた」という脳のセンサーを、正常に働かせないようにしているゆえ、脳がこの機能を正常化させるために変化していると考えられます。

1995年のある研究結果では、カフェインを毎日摂りはじめると、だいたい1週間から12日程度で耐性ができると指摘しています。また、耐性は極めて強いものです。定期的にカフェインを摂っている人を対象とする実験で、一方のグループに900mgのカフェインを摂らせ、もう一方には偽のものを摂らせたところ、18日間、気分、エネルギー、注意力がほぼ一致していたとか(このテーマについては、ライフハッカーアーカイブ記事「プラシーボ効果でノンカフェインでも目が覚める!?」もどうぞ)。

12〜24時間経過すると、カフェインの禁断症状を感じ始めます。朝、コーヒーを飲むのは、これが大きな理由でしょう(詳しくは、米Lifehacker読者、microinjectionistさんのコメントも参照のこと)。脳が、カフェインのある状態で働くことに慣れているので、カフェインがなくなっても、すでに変化した受容体の働きは、これまでと同様です。頭痛は「カフェイン切れ」の全般的な作用ですが、気分の落ち込み、疲労、倦怠感、イライラ、吐き気なども、この作用のひとつと見られています。通常、10日間で、この症状はなくなるそうです。


4: カフェインの習慣から足を洗うには?

米国人は、平均1日あたり200-300mgのカフェイン(コーヒー2〜3杯分)を摂っているそうですが、摂取量がコーヒー4杯以上になると、カフェインの効果は上がりません。それどころか、10杯あたりになると、コーヒーを摂っていない人よりも注意力は下がります。コーヒーは、戦略的に摂取することが賢明です。

Braun氏はメール取材の中で、こう述べています。

「即効で、効果的な刺激が必要なときにカフェインを摂れば、脳を数日でリセットすることができる。実際、私は定期的にコーヒーは摂っていない。コーヒーは好きだが、30年以上経ち、まったく効かなくなった。体中にアデノシン受容体があることが、カフェインにおいて厄介な点だ。コーヒーから抜け出すことはなく、頻繁にたくさん飲んでいたが、1年ほど前から徐々に量を減らし、いまでは朝、紅茶とミントを半々にした、お茶を一杯飲むだけになった。体の調子がよいだけでなく、脳からカフェインを無くすことができ、私は「自由」になった。」

ちなみに、米LifehackerのライターJason Fitzpatrickさんもコーヒーを止めたひとり。彼いわく、「飲み物やチョコレートなどから、摂取したカフェインの量を記録するとよい」そうです。飲み物や食べ物に、それぞれどれだけのカフェインが含まれているのかは、ライフハック系ブログメディア「Wise Bread」のこちらの記事(英文)が参考になるでしょう。カフェインとカロリーの一覧としては、チャート図「Buzz Vs.The Bulge」(以下図)も便利です。自分のレベルがわかったら、徐々に摂取量を下げていき、これを続けましょう。カフェイン依存からの脱却を期に、散歩やエクセサイズなどをはじめるのも、オススメだそうですよ。
http://www.lifehacker.jp/2010/07/100714caffeine.html


6. 2015年11月14日 12:06:24 : b5JdkWvGxs

A Brain On Caffeine Current
what happens when you drink cafeine 動画
https://www.youtube.com/watch?v=2QkvclQrEBk


7. 2015年11月14日 12:09:27 : b5JdkWvGxs
2014年11月13日
クリエイティブさを求めるならばカフェインの摂取は控えた方が良いことが判明
http://gigazine.net/news/20141113-caffeine-creativity/

19世紀のフランスを代表する小説家であるオノレ・ド・バルザックは、絶頂期には1日にコーヒー50杯相当のカフェインを摂取していたと言われています。そんなバルザックのカフェイン摂取方法は、コーヒーを飲むのではなく、コーヒー豆を砕いて乾燥した粉のまま摂取する、というもの。1日の活力を得たり、執筆活動に必要な「ひらめき」を求めて大量のカフェインを摂取していたバルザックですが、現代の研究により「クリエイティブさ」を求めるならばカフェインの摂取は控えた方が良いことが明らかになっています。

How Caffeine Can Cramp Creativity - The New Yorker
http://www.newyorker.com/tech/elements/how-caffeine-can-cramp-creativity


近年の研究で、カフェインには多くの利点があることが判明しています。カフェインの利点として特に有名なものは、人間の活力を増強し、疲労感を減少させるというもの。この効果は、認識力や運動パフォーマンスの向上にもつながるもので、他にも短期記憶や集中力向上の支援にもなります。

カフェイン入りの飲料を摂取すると、カフェインはすぐさま脳と体の循環系の接点であり、血液中の化学物質から中枢神経系を守るための機構である「血液脳関門」に混じり、アデノシンと呼ばれる物質の活動を阻害し始めます。通常、アデノシンは「多種多様な化学物質を脳から放出することで、エネルギーレベルを低下させて眠気を促進する」のですが、カフェインの摂取でこの働きが阻害されるので、カフェインを摂取すると眠気が吹き飛ぶというわけです。

しかし、カフェインの摂取は「クリエイティブさ」に関していえば、利点よりも欠点の方が多いようです。

「クリエイティブさ」というものは、詩を書く際や数学的証明を考えている際などさまざまな場面で要求されるもので、「アイデア・構成要素・コンセプトなどをさまざまな方法でどうにかこうにかつなげる能力」と定義することができます。

クリエイティブさやイマジネーションは、特定の問題に対する働きかけを辞めたり、他の無関係なものに気を取られている際などにふとやってくるもの。実際にある研究で被験者に創造的な思考が必要なタスクを義務づけたところ、タスクに集中しているときではなく、他の異なることに従事している際に義務づけられたタスクが著しく捗ったことが明らかになっています。これは、言い換えれば極度に集中した状態から開放されると、無意識のうちに物事と物事の連想処理が加速され、クリエイティブな発想がでやすくなる、と言えるかもしれません。

しかし、カフェインは脳が注意力散漫になってさまざまな事柄に気を取られることを防ぎ、注意力を強化してしまいます。これにより、さまざまな物事を連想して意外なものと意外なものを組み合わせる「クリエイティブさ」は上手く機能しなくなる、つまりカフェインの摂取でクリエイティブさが低下してしまう、というわけです。


また、他の研究では200mgのカフェインを摂取すると、人間は夜眠りにつくまでの時間が著しく遅くなってしまうことが明らかになっています。なお、アメリカの総合病院メイヨー・クリニックによると、8米オンス(約237ml)のコーヒー(紙コップ一杯分程度)には95〜200mgのカフェインが含まれているそうで、さらにはカフェインの摂取が睡眠状態指標の睡眠段階2やデルタ波の周波数に影響を与え、睡眠効率を悪くしてしまうことも明らかになっています。

さらに、2009年に行われた研究では、レム睡眠をした人はそうでない人よりも「クリエイティブな思考」を測るテストで良い成績を収めることも分かっています。これは、レム睡眠時に人間の脳では関連性のない情報同士を統合する作業が進むからで、この影響でレム睡眠から覚めた後は睡眠前よりも連想テストやクリエイティブさを測るテストが簡単に問題が解けるようになったから、というわけだそうです。


なお、睡眠不足も当然のごとくクリエイティブさに悪い影響を与えるそうなので、「眠気と戦いながらもクリエイティブさを損なうようなことはしたくない」という場合には、カフェインの摂取に頼らず体を動かしたりちょっとした息抜きを挟んだりするのが良さそうです。
http://gigazine.net/news/20141113-caffeine-creativity/


8. 2015年11月14日 12:12:33 : b5JdkWvGxs
カフェインが奪うレム睡眠の意義とは

浅い眠りのレム睡眠、記憶定着促す役割 筑波大など発表 2015年10月25日

レム睡眠の役割
http://www.asahi.com/articles/photo/AS20151023001067.html


 夢を見る浅い眠り(レム睡眠)には、続いてやってくる深い眠り(ノンレム睡眠)の時に脳内の記憶定着を促す役割があることを、筑波大と理化学研究所などのチームがマウスの実験で確かめた。脳科学の長年の謎だったレム睡眠の役割解明につながる成果という。22日付の米科学誌サイエンスに論文を発表した。

 レム睡眠は、鳥類と哺乳類だけにみられる状態。ヒトでは新生児期に多く、大人の睡眠時間の約15%を占めるが、具体的な役割は不明だった。

 筑波大の林悠(ゆう)助教(神経科学)らは、レム睡眠からノンレム睡眠へ切り替える脳内のスイッチ役の神経細胞を特定。スイッチを自在に切り替えられるマウスを遺伝子操作で作り出し、レム睡眠の効果を調べた。

 すると、レム睡眠を無くしたマウスは、ノンレム睡眠中に生じるゆっくりとした脳波(デルタ波)が、次第に弱くなることが分かった。逆にレム睡眠を増やすと、ノンレム睡眠中のデルタ波は強くなった。

 デルタ波には記憶形成や脳機能回復の作用があることが知られている。林助教は「レム睡眠によって脳内の記憶の整理が促されていると考えられる」と話す。アルツハイマー病やうつ病など、睡眠中にデルタ波が減少する病気の解明につながる可能性もあるという。(吉田晋)
 


9. 2015年11月14日 13:46:12 : rSciPcnDYc
脳に良くないもの

ブサヨが代表例の「空虚な理想主義」だなw
だから、正論言えば世の中変わるはずだと思ってしまうwww

ああ、スマンスマン
投稿内容と全然関係なかったな
と俺は謝る常識はあるが、>>3のように非常識で自覚すら無いのがブサヨ

[32削除理由]:削除人:無関係

10. 2015年11月16日 13:52:31 : b5JdkWvGxs

ココナッツオイルを使うバターコーヒーダイエット
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/597.html

11. 2020年6月26日 00:22:50 : H49qJcgMe6 : QndBOU0vUTU3NzY=[2] 報告
嫌煙を振りかざす奴にロクでもない奴が多いのは歴史が証明してるがね。

嫌煙で有名なのがアドルフヒトラー、スターリンなどなど嘘で固めた
政治をしたり、虐殺したので有名だね

愛煙家で一番有名なのはアルベルト.アインシュタインその他には
夏目漱石、内田百、芥川龍之介、北原白秋、坂口安吾、池波正太郎、明治天皇、毛沢東、寺田寅彦、菊池寛、徳川無声、山本周五郎、小津安二郎、市川崑、大正天皇
ウィンストン・チャーチル、J・Fケネディ、チェ・ゲバラ、アーネスト・ヘミングウェイ、森鴎外、アーノルド・シュワルツェネッガー、大錦卯一郎、吉田茂、フィデル・カストロ、グラント将軍、開高健、團伊玖磨、力道山

などなど

少なくともアルコールで酩酊するって状態は脳には悪い。
酩酊状態を作り出してるのはアセトアルデヒドである、脳の表面タンパクを
溶かすことで脳機能が低下し理性を失って喧嘩など問題行動や吐き気を
ひき起こしてる訳だからね

一番悪いのはアルコール、飲酒運転で人を殺す、吐き気で衛生問題を起こす
暴力や器物損壊などろくなことをしない。

12. 2020年7月04日 04:56:08 : z3h1GpUWDM : dTE1SW5wRWh5eGs=[10] 報告
タバコを吸わない人から見れば、タバコを吸う人間はクソ!
これだけは間違いない。 11のような臭い人間とは、一緒には居られない。

喫煙者にとって、都合のいいモノの善悪ではなく、子どもや動植物がタバコの煙を嫌がることからも明らか。

タバコを吸わないから悪、たばこを吸っていたから善。
そんなプロパガンダに誰が嵌るかよ。

11のような偽善者は、タバコを吸わない子ども達は、悪人だと言っているのと一緒だ!!!

お前ら臭いんだよ! 近寄るなというレベルなんだよ。
とりあえずタバコ廃人は、エアシャワーで臭いを落としてきてから、人前に出ろというレベルなんだよ。

それに気付きもしない廃人は、家の中に篭っとれという話だ。人前に出てくるな。臭いから。
 

13. 2020年7月09日 00:30:44 : 0Kx66D5lWA : UVl2TUZvVGFNTUk=[241] 報告
農薬、食品添加物、ケムトレイルなどと比べれば、タバコも酒も優等生じゃないのか。
付け加えれば、放射能、電磁波、殺菌剤なんか、タバコや酒をやめてもお釣りがくる。
14. 2020年7月17日 17:47:01 : itQRqCfzro : NnJaeVdSeGlteEU=[35] 報告
>>13
仰る通りなんだな・・・・・・
最早この世界上、特に日本で口にするものだけ気にしても仕方がないレベル
15. ぢっとみる[1573] gsCCwYLGgt2C6Q 2020年10月20日 20:01:10 : LLC16YRhF6 : ZGEwWi9qMFkwMms=[987] 報告
> コーヒー、アルコール、喫煙、肥満......脳によくないのはどれ?

一番よくないのは、
奴ッポンと付き合うコト。
アメリカさん、エゲレスさん、ワカッテル?
付き合ってルと、
ドンドン奴ッポン化しちゃったでしょ。

16. 地下爺[13059] km6Jupbq 2020年10月21日 18:48:42 : koMcoBwKOM : V2RoLkhubWFnUnM=[24] 報告

  削除人 さん て できたんだ 「仕事人」は いないものかな 。。。

  あ なんだ 時代劇と 同じで 昔のことか m(__)m

17. 空虚[3831] i_OLlQ 2020年10月23日 04:45:48 : CeD2CwxGJY : TGxoYU5vUlFydlE=[1] 報告
そもそも、エチオピアの悪魔と云われた男が指揮を執るような組織が鳴り物入りで盛り上げるキャンペーンを鵜呑みにしてはあかんと思うぞ。

【 世界中で癌発生率が高まり未だ順調に右肩上がりだ 】

喫煙が原因?驚くべきことに未だ喫煙と癌発生のメカニズムに対するエビデンスは無い。WHOが騒ぐほどに疾病は深刻化する、そして世間に恐怖をもたらす重大な疾病に対して特許を持つ者がいるという怪奇な事実もある。

・・・どう思う?疾病の多数は診断とその後によって発生しとるのやないの?誤解せんといてや、おいらは医師を尊敬しとるしある程度信頼しとる、WHOやその権威に寄生するもんが怪しいというとんのよ。


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