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がん死亡率、平均寿命ともにワースト1位青森県 県民の見解
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151110-00000019-pseven-soci
女性セブン2015年11月19日号
国立がん研究センターが9月に公表した「都道府県別がん死亡率」(2014年)が2つの県の明暗を分けた。長野県が19年連続でトップに輝く一方、青森県が11年連続でワースト1位となったのだ。
がんの死亡率に限らない。平均寿命においても男女とも長野がトップ(男性80.88才、女性87.18才)で、青森がワースト(男性77.28才、女性85.34才)だ。両県とも寒暖の差が激しく、りんごの収穫量は青森1位・長野2位と肩を並べているのに「健康格差」がここまで広がるのはなぜだろう。長野県は県をあげて「減塩」に取り組んでいることで知られ、それが長寿に繋がっているとされている。
東京駅から東北新幹線に乗り、3時間あまりで新青森駅に到着した瞬間、「寒い」と感じた。日差しはなく、鬱々とした空が広がり、「東京に帰りたい」と一瞬だけ思ってしまった。在来線に乗り換えて約5分で青森駅に到着。補修を重ねた跡が目立つ古びたホームや30年以上前に竣工された駅舎など、駅一帯に昭和の雰囲気が強く残っていた。
青森を代表する農作物といえば、りんご「ふじ」だ。1964 年から現在まで粘り強く品種改良を重ね、出荷量、ブランド力ともトップに育て上げた。そんなところからも青森県民が研究熱心で努力家であることが想像できる。
農作物ではほかに山芋、あんず、にんにくの出荷量が全国1位。いずれも栄養効果のある作物だ。
しかし冒頭で述べたように、がん死亡率と平均寿命で青森県は全国ワースト。ほかにも健康につながるランキングが軒並み悪い。喫煙率(男性1位、女性2位)、飲酒率(男性1位、女性8位)、肥満者率(男性4位、女性2位)。スポーツする人の割合も男女とも全国ワーストだ。
道行く人々に「青森は短命県ですが…」と恐る恐る尋ねると、誰もが「知ってますよ」とさらりと口にした。
「テレビのCMで“短命県返上”ってPRしてたので知ってます。私はとくに気にしてないけど、お父さんは“お酒控えなきゃ”ってつぶやいてはいながら、飲む量は変わりません」(高校3年生女子)
「そりゃ知ってるよ。県がけっこうPRしているからね。でも、健康診断に行かなきゃと毎年思いながら行ってない (苦笑)。なんだかんだ後回しになっちゃって」(57才男性商店主)
青森県健康福祉部がん・生活病対策課の嶋谷嘉英課長は「非常に残念な結果です」と打ち明ける。
「ここ40年間、青森の健康数値は一貫して悪く、何とかしなければと思っています。喫煙、飲酒、食塩摂取量の多さに運動量や野菜摂取量の少なさなど、さまざまな生活習慣が重なった結果と考えています。
がんになる人の割合は他県と変わらないのに、死亡者が多いのは発見される時期が遅いからです。症状が出てから受診するのでなく、早い段階で発見できるようがん検診の受診を推奨しています」
短命の理由としてよく指摘されるのが塩分摂取量の多さだ。青森の家庭の食卓には「何にでもしょうゆをかける濃い味つけ」の料理が並ぶ。
「全般的に塩気が多い。私たちはそれが普通になってますが(苦笑)、県外の人はラーメンを食べてビックリされます」(前出・嶋谷課長)
過剰な塩分摂取は高血圧につながり動脈硬化を招くほか、胃がんのもとにもなる。青森県では3年前から朝の出勤時間帯や土日のゴールデンタイムに、脳卒中の症状を伝え、早期の受診を呼びかける異例のCMを放送しているが、代々受け継がれた「お袋の味」を変えるのは難しそうだ。
地元のタクシー運転手(50才)がつぶやく。
「父親は龍飛崎の漁師で9人家族で育ったんだ。家には一升瓶のしょうゆが常に6本ストックされていた。おやつはきゅうりさ半分に切って、種ば取ったくぼみにみそをたっぷりのせてかじりついていたなあ。今の子はそこまでしねえびょん。家内も青森出身だけんど、刺身を食べるときは小皿のしょうゆをつけるだけだ。でもオレは刺身にしょうゆをぶっかけて食べるべ」
青森市内の中華料理店店主(43才)も濃い口派だ。
「青森県民は“しょっぱ口”だべ。昔、長距離トラックの運転手をしてていろんな土地に行ったけんど、各料理に自分でしょうゆを足してたもんな(苦笑)。じっちゃん、ばっちゃん譲りだからしょうがねえびょん。晩酌も親譲りで毎晩、たんげえ飲んるはんでな(たくさん飲んじゃうね)」
厚生労働省によると、青森県で1日1合以上を週3日以上飲む男性は51.6%で全国平均35.9%よりかなり高い。
都道府県の統計資料を集めたサイト「とどラン」を運営する久保哲朗さんが指摘する。
「青森県の全国インスタントラーメンの消費量は全国1位で、外食費用は最下位です。雪が多いこともありますが、家の中で漬物など保存食を食べながらラーメンやお酒をたしなむ県民性がうかがえます」
実際、青森市内のスーパーを訪れると、広いスペースにインスタントラーメンが山積み。糖分の多い缶ジュースを“箱買い”する人も多かった。
続いて青森を中心に展開するラーメンチェーン店を訪れると、卓上には塩加減が足りないときに投入する「つゆ」が置いてある。スープとしょうゆの濃度から6種類に分かれたラーメンのうち、最もあっさりしたタイプを食べてみたが、それでも塩気は充分。食べ終えた後、水が無性にほしくなった。
周囲を見渡すと、ラーメンに「つゆ」をインし、スープをグビッと飲み干す人も。長野のそば屋とは対照的な光景が広がっていた。
青森が短命な理由はこれら「食」だけでない。「自然環境の厳しさも関連する」と指摘するのは白澤抗加齢医学研究所所長で医学博士の白澤卓二さんだ。
「人間の体は紫外線を浴びるとビタミンDを作り出します。ビタミンDは骨粗鬆症や乳がんを予防する働きがあり、不足すると免疫力が低下して風邪やインフルエンザにかかりやすく、うつ状態にもなりやすい。
青森は日照時間が短く紫外線が少ないため、さまざまな病気になりやすく、うつによる自殺も多い。ビタミンD不足で気分が落ち込み、酒やたばこに手を出す人も多いとも考えられます」
ちなみに対照的に長野は日照時間が長く、健康が促進される。全国平均約1814時間(1914年)のところ、佐久市は2234時間だった。
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