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ストレスの多い忙しい生活が、がんの危険を大きく高めるメカニズム(Business Journal)
http://www.asyura2.com/15/health17/msg/392.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 11 月 05 日 00:39:20: igsppGRN/E9PQ
 

               平成25年全国死因別死亡数(「東京都福祉保険局 HP」より)


ストレスの多い忙しい生活が、がんの危険を大きく高めるメカニズム
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151104-00010003-bjournal-soci
Business Journal 11月4日(水)22時32分配信


 最近、「感染症が怖い」「がんが怖い」という話が多く、日本人は熱心に手洗いをしたり、がん検診を受けたりしています。しかし、私たちのからだは白血球によって守られていて、外からの微生物や内部で生じた異常細胞を速やかに排除する力を持っています。あまり心配するほどでもないのです。今回は、その白血球の働きと、どのような時にその力が低下してしまうかを学びます。

 人間は生き物の一つで、多細胞生物として存在しています。多細胞化すると構成する細胞は特殊な働きを担うようになります。皮膚の細胞、腸の上皮細胞、筋肉細胞などと特殊化すればするほど、自分自身で異物を処理する能力は退化しました。この弱点をどう乗り越えたのでしょうか。実は、単細胞時代のアメーバ様細胞を特殊化の流れから残し、それを全身に分布させ身を守るようにしたのです。

 アメーバ様細胞は、からだの隙間を動きまわり、異物があると飲み込んで、細胞内消化して無毒化します。この細胞群は大型で貪食作用を持つことから、マクロファージと呼ばれています。頭から手足まで全身の組織に分布して身を守ってくれています。肝臓にあるマクロファージはクッパー細胞、血液を流れるマクロファージは単球、組織にいるマクロファージは組織球と名付けられています。

 無脊椎動物まではマクロファージ1種類でからだの防御が成されていましたが、脊椎動物に進化してからは、防御効率をさらに高めるために顆粒球とリンパ球が生じています。しかし、顆粒球が細菌を処理した後も、リンパ球がウィルスやがん細胞を処理した後も、基本になるマクロファージが出て貪食により戦いの後をきれいにしています。酸素を運ぶ赤血球は、血色素・ヘモグロビンを抱えているので赤く見えますが、マクロファージ、顆粒球、リンパ球はヘモグロビンを持たないので白く見えます。そこで、白血球と呼ばれています。

 以上の事を知ってしまうと、私たちのからだには白血球がすみついているので感染症もがんも怖くなくなるのです。

●ミトコンドリア

 では、どうして一部の人が感染症で苦しんだり、がんになって大変な目に遭っているのでしょうか。そこには理由があるのです。

 そのヒントになるのが、感染症罹患時の発熱現象です。がんになっても発熱が見られ、これを腫瘍熱と呼んでいます。発熱はミトコンドリアを活性化し、白血球の働きを引き出したり増強したりしています。

 皆さんはミトコンドリアの名を一度ならず耳にしたことがあるでしょう。人間などの真核生物にある細胞内小器官で、食べ物からエネルギーをつくりだす働きを担っています。ミトコンドリアが活発に働く条件は、有酸素下で37℃以上の体温があることです。さらに、その体温もミトコンドリア自身が生み出しています。ミトコンドリアの多い場所、細胞は筋肉です。

 もし日常的にストレスの多い忙しい生き方が続いていると、交感神経刺激により血管は収縮し血流障害と低体温を招きます。つまり、低酸素と低体温です。ミトコンドリアは十分機能できず、白血球の働きが低下してしまいます。感染症の病原体に敗北したり、がん細胞の排除に失敗してしまいます。本来からだを守るべき白血球が働けない、危機的状態になっているのです。ここが今回の要点です。生き方の無理が続くと、危険なのです。

 一方、寝たきりになっている老人が肺炎を起こして死亡するケースが多い理由としては、寝たきり状態では、筋肉が萎縮し十分な発熱が起こらず体温を維持できないためです。ここでも、白血球が働けず感染症に敗北します。老人の肺炎の場合は老衰とみなしていいでしょう。

文=安保徹/新潟大学名誉教授、医学博士

 

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コメント
 
1. 2015年11月05日 18:36:07 : b5JdkWvGxs

癌はそんなに単純じゃないんだけどね:

ストレスがかかると癌にならない  

慢性的なストレスは乳がんリスクを下げる?! デンマークの研究(MedWave) ― 
ストレスに悩む女性にとっては思わぬ朗報と言えるのだろうか。慢性的ストレスは乳がんリスクを下げる可能性があるとする研究成果が明らかになった。持続するストレスはストレス・ホルモンの活性化を招き、エストロゲン合成を抑制する。一方、エストロゲン高値は乳がんリスクを高めるので、ストレスがあると乳がんのリスクが低下するというものだ。デンマーク国立公衆衛生研究所のNaja Rod Nielsen氏らは、慢性的なストレス・レベルが高い女性の原発乳がん発症リスクは、ストレスがほとんどない女性に比べ40%低いことを示す結果を得た。詳細はBritish Medical Journal誌電子版に2005年8月15日に報告された。

 ストレスとがんの関係は興味を集めている。ストレスと乳がんリスクの関係を調べる研究も複数が行われてきたが、結果はまちまちだ。ストレスの程度の評価が容易でない上に、親しい人の死などに代表される急性のストレスと慢性的なストレスでは、人体の反応が異なるからだと考えられる。また、慢性的なストレスとがんリスクの関係には、あまり注意が向けられてこなかった。

 著者たちは、ストレスと原発乳がん発症リスクの関係を調べる前向きコホート研究を行った。追跡期間は18年。1981〜1983年(ベースライン)に、コペンハーゲン在住の女性6689人に、緊張感、いらいら、短気、不安、不眠などの形で現れる日常的なストレスについて質問した。

 ストレス強度は、ゼロ(0)、軽(1)、中(2)、高(3)、頻度は、全くない/ほとんどない(0)、月1回(1)、週1回(2)、毎日(3)のどれに該当するかを尋ね、答えのスコアを合計して6点満点の慢性ストレス・スコアとした。これに基づいて、0-1をストレス・レベル「低」、2-4を「中」、5-6を「高」とした。

 また、交絡因子候補として、経口避妊薬の使用、他のホルモン療法、ベースライン時の閉経、BMI等についても調べた。原発乳がんの初回発症は、全デンマークがん登録のデータを利用して1999年まで追跡。追跡から漏れたのは0.1%未満だった。


ベースライン時の平均年齢は57歳で、ストレス・レベル「高」は全体の10%だった。追跡期間中の死亡率は、「高」群で最も高かった(「高」の39.3%、「中」の30.4%、「低」の35.1%)。

 追跡中に251人が乳がんを発症した。ストレスの強度または頻度が最低のグループと最高のグループを比べた場合、乳がん発症の多変量調整済みハザード比はいずれも、ストレスが増すと発ガンリスクが下がる傾向を示した(傾向のP値はストレス強度0.02、ストレス頻度0.06)。ストレス・レベルについては、「低」、「中」、「高」と1段階上がるごとにリスクは8%減少(ハザード比は0.92、0.85-0.99)した(傾向のP値は0.02)。ストレス・レベル「低」に比べ、「高」の女性のハザード比は0.60(95%信頼区間は0.37-0.97)だった。

 最初の9年間に114人が発症、残りの9年では137人が発症した。ストレスと発症リスクの関係は、追跡の前半と後半でほぼ同等で、慢性的なストレスの影響は、時間を経ても安定して見られることが示唆された。

 ベースライン時にホルモン療法を受けていたのは16%だったが、ストレスによる乳がんリスク減少は、このグループで顕著だった。ストレス・レベルが1段階上がるごとにリスクは18%減少(ハザード比は0.83、0.72-0.97)、一方、ホルモン療法を受けていない女性ではハザード比0.96(0.88-1.05)でリスク減少は有意でなかった。著者たちは、ホルモン療法を受けている女性は、ホルモン・レベルの変動の影響をより受けやすいのではないかと考えている。

 得られた結果について著者たちは、ストレスによる乳がんリスク低下を安易に喜ぶわけにはいかない、と言う。リスク減少がエストロゲン合成の低下によるものなら、健康な反応とはいえず、人体に及ぶ影響を総合すると、心臓血管系疾患などの害が利益を上回るのではないか、と述べている。
 http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/abstract/bmj.38547.638183.06v1


2. 2015年11月06日 13:38:22 : PIDV6BT4vY
人間の体にとっては,辛いこと悲しいことはもちろんだけど、、楽しいこと嬉しいことも「ストレス」なんじゃなかったか?

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