1. てんさい(い) 2015年10月27日 15:10:29
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ソーセージなど加工肉に発がん性=WHO http://jp.wsj.com/articles/SB10631682899670053547704581318182135936612加工肉と赤身肉を食べることでがんを発病する可能性があるとの研究結果をWHOの専門組織が発表した。WSJのケルシー・ジー記者が解説する(ビデオは英語のみ) By KELSEY GEE and SHIRLEY S. WANG 2015 年 10 月 27 日 10:34 JST ベーコンやソーセージなどの加工肉と赤身肉を食べることでがんを発病する可能性があるとの研究結果を26日、世界保健機関(WHO)の専門組織が発表した。食肉業界は研究結果について、科学的調査が不十分だとして反発している。 この研究結果をまとめたのは、WHOの専門組織である国際がん研究機関(IARC)で、10カ国から22人の研究者が参加した。同研究はサラミやベーコンに発がん性があるとし、その危険性を喫煙やディーゼルエンジンの排ガスと同水準だと認定している。 また、ステーキやローストビーフなどの赤身肉についてもがんを発病させる可能性があると考えられ、その危険性は広く使用されている除草剤のグリフォセートと同レベルとした。 IARCは発がん性物質の評価機関として定評がある。今回の研究結果は、食肉の多量摂取と大腸がんの発現の関連性を裏付ける強い証拠が発見された多数の実験を根拠としている。大腸がんは世界で3番目に頻度の高いがんとなっている。 研究結果はがん分野の医学誌「ランセット・オンコロジー」に掲載された。その中でIARCは「今回の研究は収集した大量のデータに基づいており、それによると広範な人種にわたり加工肉の摂取と大腸がんの一貫した関連性が認められる。何らかの偶然や偏り、あるいはデータの乱れがこの関連の原因とは言い難い。この結果、調査に携わったワーキンググループの大半の研究者が、加工肉摂取に発がん性があるという十分な証拠が存在するとの結論に達した」としている。 また、研究では加工肉の場合は大腸がんと胃がんとの関連性が確認され、赤身肉の場合はやや低い関連性ながら大腸、すい臓、前立腺の各がんの発病が確認されたとしている。 今回の研究は800本を超える論文を精査し、幅広い人種を長期間にわたった調査を考慮した。その中には、たとえ少量であっても毎日食べた場合はある種のがんの発現リスクが高まることを示唆する研究も紹介されている。例えば、10本の論文からなる1グループを分析した結果では、毎日100グラムの赤身肉を食べると大腸がんのリスクが17%高まり、加工肉を毎日50グラム摂取すると18%高まるとした。 ただ、赤身肉とがんの関連性は一般的な明確さに欠けていたとしている。「いくつかの高い品質の論文では明確な関連が確認されなかった」とし、喫煙や運動など他のライフスタイル要因と区別するのが困難だったと今回の研究者らは記している。この結果、赤身肉とがんとの連関性は限定的だと結論付けている。 今回のIARC論文の発表以前にも同様の研究結果は発表されている。世界がん研究基金(WCRC)は2011年、加工肉も赤身肉もその摂取が大腸がんの発生リスクを高める有力な証拠があると結論付け、1週間に計500グラム以上の牛、豚、羊肉を食べないよう勧告している。また、同基金はハムやサラミの加工肉製品もできるだけ減らすよう勧告した。 今回のIARC研究に関与していないニューヨーク大学の栄養・食品・公衆衛生学のマリオン・ネッスル教授は「がんとの関連を裏付ける研究が増えている」と指摘、「気候変動への影響など牛肉摂取を少なくする理由は多くあるようだが、がんはもっと個人的な心配を高める要因だ」と述べた。 ただ、食肉業界からはすでに批判が出ている。食肉加工会社などで構成するロビー団体の北米食肉協会(NAMI)は論文掲載に先立つ23日、今回のIARCの結論は「常識を無視し、肉食とがんの関連性を否定する数十の研究を無視し、肉を含むバランスのとれた食事による多くの健康への利点を示した他の研究結果を否定するものだ」との声明を出した。 また、NAMIの科学担当副会長のベッツィー・ボレン氏は「今回の研究者の多くは古く、根拠の薄い、客観性に欠ける摂取データにもかかわらず、最初から特定の結論を狙っていた」と指摘し、「データの改ざんだ」と批判する声明を出した。 |