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病気のメカニズムを理解し正しく治療すれば、過去の夢となっていた“クッキリ視界”がまた、戻ってくるかもしれない。
老眼・近視の視力回復は目薬でもできるってホント!?
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20151015-00010002-biz_dime-nb
@DIME 2015/10/15 12:30 DIME編集部
老眼・近視の人に朗報だ。価格が高いレーシック手術をせずに、目薬だけで見やすくなることがあるという。眼科で処方される“ムチン”を活用した目薬がそれだ。老眼・近視の視力回復は本当に可能なのか? その仕組みを探ってみよう。
■老眼・近視で視力が落ちる
光を捉えるのに欠かせない角膜と水晶体はレンズの効果を発揮し、眼球の奥にある網膜に焦点を合わせることで、ものの像が見えてくる。水晶体の周りには小さな筋肉があり、水晶体の厚みを変えることができる。それで焦点距離を調節し、近くのものも遠いものも見えるようになるのだ。
老眼・近視とは焦点距離がズレることで、ものがぼやけて見えてしまう現象だ。特に老眼は加齢により調節機能が衰えた状態だとされている。治療には補正の眼鏡やコンタクトレンズの着用があるが、そのほかに角膜のカーブを外科的に変えて屈折異常を矯正する、レーシック手術などの外科治療も最近ではポピュラーになっている。また、目のトレーニングにより視力回復を図る治療法も充実している。
だが、意外と知られていないのが、ドライアイによる視力低下だ。老眼・近視のためと思われていたかすれ目などが、実はドライアイの併発が起因しているケースがあるという。
■ドライアイによる視力低下
涙の分泌量が減ったり、涙の質が低下することにより目の表面を潤す力が低下した状態をドライアイという。日本眼科学会によると、患者数は全国で約800〜2200万人にものぼるといわれ、オフィスワーカーではなんと3人に1人がドライアイだという報告がある。
ドライアイを“涙が乾くだけの病気”と、読者のみなさんは軽く考えていないだろうか? だがドライアイは、目を保護している粘膜と涙の異常により目の表面がデコボコになっているという、本当は怖い病気なのだ。目に入った光が変な方向へ屈折してしまい、かすれ目や目の疲れにつながっているという。今まで老眼・近視が原因だと思われていた視力低下がその実、ドライアイの影響であった可能性が高いのだ。
■涙を助ける成分、ムチンの分泌をうながす目薬
目を保護する涙は、上まぶたの裏側にある涙腺から分泌されている。角膜への栄養補給や感染予防、キズの治癒などを行うのだが、眼球の表面から分泌されるムチン(分泌型ムチン)の助けを借りて、目の上にとどまっているという。ムチンは涙が目の表面で均一に広がるために、欠かせない物質なのだ。
うなぎのぬめりや納豆のネバネバなど、ごく普通にある物質、ムチン。しかし、ドライアイの患者の目では不足しているという。そこで、ムチンの分泌を促して目の表面を保護しようという治療が開発されたのだ。
専門医による処方が必要な医薬品となるが、ムチンの分泌を促す目薬を2種類、紹介しよう。
まずは参天製薬が2010年4月に製造販売認証を受けた「ジクアス点眼液3%」だ。P2Y2受容体作動薬“ジクアホソルナトリウム”を主成分とする点眼剤で、P2Y2受容体を通して涙の主な構成成分であるムチンや水分の分泌を促進し、涙(涙層)を正常な状態に近づけ、ドライアイを改善するというもの。
そして大塚製薬が2011年9月に承認をうけたのが「ムコスタ点眼液UD2%」だ。有効成分の“レバミピド”は胃炎・胃潰瘍の治療薬「ムコスタ」として20年以上処方されてきた実績を誇る。ムチン増加作用と粘膜修復作用を点眼液に応用し、防腐剤を含まず1回使い切りとなっているのが特長だ。
■気になる効果と治療費
ジクアス点眼液、ムコスタ点眼液共にムチンの発生を促す薬であり、ドライアイの治療に寄与する事はわかった。だが実際に視力は上がるのだろうか?
ドライアイ研究会 世話人代表であり慶應義塾大学医学部眼科学教室の坪田一男教授は“実用視力検査”を行い、ドライアイによる視力低下を診断できるようになったと指摘する。一般的な視力検査はご存知“C”マーク(ランドルト環)の切れ目を見分けることで測るが、最大瞬間視力というべき値になるという。これに対して実用視力検査とは、液晶モニター表示されたCマーク(ランドルト環)を一定時間(30〜60秒)連続的にサイズを変えて回答させることで、長くものを見つめるという、普段われわれが生活している状態に近い平均的な視力を測定できるという。
別の医師が当該薬を処方した患者さんは、平均0.4まで低下していた実用視力を1.0に維持できるようになったといい、その効果は徐々に実証されてきているのだ。
薬価はどうなっているだろうか。ジクアス点眼液は5ml入り1瓶が641.2円で、1回1滴を1日6回点眼するのが目安。保険が適用され3割負担となった場合はひと月あたり600円程度の治療費となる。当薬は遅効性のため1か月以上の使用が推奨される。
一方、ムコスタ点眼液は1本0.35ml入りで27.1円。1日4回点眼なので、1日あたり108.4円になる。保険適用で3割負担の場合は1日あたり32.52円だ。ひと月使ったとすればだいたい1000円程度が目安となる。こちらは苦みがあるのでご注意を。共に処方が必要な薬なので、必ず専門医の診療を受けてもらいたい。
老眼・近視の視力回復につながるムチンを使った目薬。病気のメカニズムを理解し正しく治療すれば、過去の夢となっていた“クッキリ視界”がまた、戻ってくるかもしれない。
文/中馬幹弘
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