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朝食抜き&空腹で健康・長寿に?「食べすぎ病」ががん・糖尿病・高血圧等の原因に(Business Journal)
http://www.asyura2.com/15/health17/msg/346.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 10 月 02 日 00:41:00: igsppGRN/E9PQ
 

朝食抜き&空腹で健康・長寿に?「食べすぎ病」ががん・糖尿病・高血圧等の原因に
http://biz-journal.jp/2015/10/post_11778.html
2015.10.02 文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士 Business Journal


 一般に、「1日3食ではないと体に悪い」「とくに朝食はしっかり食べる必要がある」などという指導がなされている。しかし今、40〜74歳の男性の2人に1人がかかっている「メタボ」(メタボリック症候群)は、高脂血症、高血糖、高血圧(腹囲が85センチメートル以上の男性、または90センチメートル以上の女性)など「高」のつく、「食べすぎ病」である。

「メタボ」の該当者は将来、心臓発作(心筋梗塞)や脳卒中をはじめ、種々の生活習慣病を発症しやすく、医療費高騰の一大要因になるという。そのため国はその対策として、2008年4月1日からいわゆる「メタボ健診」をスタートさせた。
 
 昔の日本人のように、日没とともに就寝し、日の出とともに起床して朝飯前の一仕事、例えば農作業などの肉体労働をした後で、ご飯に味噌汁、つけ物などの「粗食」をとることは、必要だったであろう。

 しかし、現代人は、遅くまで仕事をし、それからお酒を飲みながら食事をするという人が多い。パーティや宴会などがあると、その後の二次会に参加して、またアルコールを口にし、仕上げにラーメンなどを食べて帰宅し、夜12時前後にやっと就寝するということも少なくないだろう。そして、翌朝6時前後に起床して出勤の準備をするわけだが、その時にはまだ胃袋に食物が残っていて、「朝食を食べたくない」という人も多い。

 にもかかわらず「朝食はしっかり食べないと健康に悪い」という一般論に呪縛され、胃袋に無理して朝食を詰め込む人が少なくない。その結果、過食になり、高脂血症、高血糖(糖尿病)、痛風、高血圧、がんなどの生活習慣病で苦しむことになるのだから、笑止千万だ。

 第二次世界大戦が終結した1945年のヨーロッパや日本では、食糧不足に陥り、多くの人が空腹を余儀なくされた結果、その年の生活習慣病の罹患率が、過去最低を記録したことは、統計が明確に表している。日本でも、「腹八分に病なし、腹十二分に医者足らず」という格言がある。

 この40年間で、医師数は13万人から31万人に増加し、医療技術も格段に進歩した日本で、がん死者数は13万人から36万人に増加し、高血圧、高脂血症、糖尿病(予備軍を含む)、通風に悩む人が、それぞれ約5000万人、3300万人、2200万人、100万人も存在する。その大きな要因のひとつが、「食べすぎ」にあるのは間違いない。

■サーチュイン遺伝子

 エジプトのピラミッドの墓碑銘に、英訳すると次のような文が書かれていたという。

「Man lives on 1/4 of what he eats, the other 3/4 lives on his doctor」
(人は食べる量の1/4で生きている。残りの3/4は医者が食べている)

 エジプトの貴族たちの朝の挨拶は、「吐きますか、汗を出しますか」だった。つまり「食べすぎ」と「運動不足」の害を知っていたことになる。

 エジプト文明にかぎらず、古代ローマ、古代ギリシャの文明は、その頂点を極めた後に衰退していった。その要因はいくつかあげられているが、その中の大きな要因として病気(ペスト、疱瘡、麻疹)の蔓延があげられる。

 どんな病気でも、ある程度以上重症化すると、必ず「食欲不振」と「発熱」を伴う。「食欲不振」「発熱」により、免疫力を上げて病気を治そうとしているわけだ。よって、逆に「食べすぎ」「冷え」は、病気の二大要因になることがわかる。

「空腹」は、サーチュイン(長寿)遺伝子を活発化させ、健康長寿に導いてくれることを、米マサチューセッツ工科大学のL・ガランテ教授が2000年に発見している。空腹の時は、胃からグレリンというホルモンが分泌されて脳の海馬領域の血行をよくし、記憶力が増し、頭が冴えることもわかっている。

 よって、「朝食を食べたくない人」は食べない、食べたい人でも「メタボ」など種々の病気で悩んでいる人は「食べない」で「空腹の時間をつくる」とよい。どうしても食べないと力が出ない人は、「紅茶に黒糖かハチミツを入れて飲む」「チョコレートをつまむ」などすることによって糖分を補うとよい。何しろ脳をはじめ人体を構成する60兆個の細胞の活動源は、ほぼ100%糖に依存しているのだから。

 朝食を「食べない」「お茶(に梅干しを1個)」「ハチミツ又は黒糖入りの紅茶」などにしたことで、「半年で10キログラムやせた」「糖尿病がよくなった」「血圧が下がった」「酒に強くなった」などという喜びの声を寄せてくれた患者さんは多数いらっしゃる。

「やってみて調子がよい」ことを条件(前提)に、ぜひ1回試されるとよい。

(文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士)

 

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コメント
 
1. 2015年10月02日 15:04:48 : nJF6kGWndY

ただし現実に死亡率が高いのはヤセ型

やや肥満程度が最も低い

http://epi.ncc.go.jp/can_prev/evaluation/2830.html
肥満指数(BMI)と死亡リスク
日本のコホート研究のプール解析

― 日本のコホート研究のプール解析 ―

日本人のBMIと死亡リスク

肥満は2型糖尿病、循環器疾患、いくつかのがんに関係しており、健康に重大な悪影響を及ぼします。肥満指数(BMI)は体重(kg)を身長(m)の二乗で割って算出され、測定・計算が簡単で、肥満・痩せの指標として広く使われており、その水準が健康リスクや死亡率と深く関係していることが海外の多くの研究で報告されています。WHOでは国際的な基準として、BMI25以上を過体重、30以上を肥満としました。しかし、アジア人ではBMI25以下でも2型糖尿病や循環器疾患の発生リスクが高く、BMIと体脂肪率や体脂肪分布の関係にも違いがみられるので、同基準をそのまま使えるとは限りません。また、最近発表された、アジアの110万人以上の人々を対象に行われた研究では、東アジアと南アジアでBMIと死亡リスクの関係に異なるパターンが見られました。

そこで、今回、日本の7つのコホート、35万人以上のデータを併せたプール解析による定量評価を行い、BMIの水準が死亡リスクに与える影響を死因別・男女別に推定し、その研究成果を専門誌において発表しました (Journal of Epidemiology 2011年21巻417-430ページ)。

表) プール解析に用いられた7つのコホート研究

表)プール分析に用いられた7つのコホート研究

BMIと死亡リスクの間には逆J型の関係が見られる

図は、今回の分析で得られたBMIによる全死因および死因別の死亡のリスク(ハザード比)を男女別にグラフにしたものです。BMI23-25を基準(ハザード比=1)として、各BMIグループと比較した相対リスクで示しました。死亡率に影響を与えうるBMI以外の要因(年齢、地域、喫煙、飲酒、高血圧の診断歴、糖尿病の診断歴、余暇のスポーツ・運動)について、それらの偏りが結果に影響を与えないように、ハザード比には統計的補正が施されています。

全死因


男性の「全死因」を見ると、23未満のBMIに対応する3つのカテゴリーにおいて死亡リスクが上昇しています。これは統計的に有意なものです。死亡リスクはBMI25-27のカテゴリーで最低であり、それよりBMI高値カテゴリーでは上昇に転じるのですが、統計学的に有意に高くなるのはBMI30-40のカテゴリー(肥満)だけです。死亡リスクの上昇は、むしろBMI低値(やせ)の方がより顕著であり、グラフは「逆J型」の曲線を描きます。死因別に見ると、「がん」と「その他」の死因による死亡リスクは「全死因」同様「逆J型」の曲線を描きますが、「心臓病」と「脳血管疾患」による死亡リスクは、BMIの高低による上昇が拮抗しているか、またはBMI高値の場合により顕著な上昇が見られ、そのグラフは「U型」または「J型」の曲線を描いています。

女性の「全死因」による死亡リスクのグラフも、男性と同様、「逆J型」の曲線を描きますが、「がん」による死亡リスクについては男性の場合と異なり「逆J型」が見られず、統計的に有意なリスク上昇がみられるのはBMI30-40カテゴリー(肥満)においてのみでした。「心臓病」と「脳血管疾患」の死亡リスクについては男性の場合と同様「U型」または「J型」の曲線が見られました。

病気や喫煙による体重の増減の影響を避けるために、5年以内の早期死亡例を除外したり、男性では非喫煙者に限ったりして分析を行いましたが、結果は同様でした。BMI低値による死亡率の上昇が際立つ点は、南アジアや東アジアのデータを対象とした国際共同研究の結果と一致しますが、欧米における研究ではBMI高値による死亡率上昇の方が際立つ結果が得られています。何がこうした違いをもたらしているかについては、分析の手法そのものも含め、今後さらに研究が必要でしょう。

全死因この研究について

この研究の限界として第一に挙げられるのは、腹囲やウェスト・ヒップ比といった腹部肥満を評価するためのデータがないことです。ヨーロッパにおける研究で、BMIとは独立に、こうした指標が死亡リスクに影響を与える可能性が報告されています。第二に、自己申告された身長と体重に基づいてBMIの計算をしていることが挙げられます。第三に、BMIを一時点のみにおいて捉えており、期間中の体重の変化を追跡していない点が挙げられます。

日本で進行中のほとんどの前向き研究を含んでいるという点では、この研究は大変意義あるものです。各コホートの対象者の世代も研究の期間も重なっており、そうしたデータをプールすることによって、日本人における相対的体重の影響について安定した定量的評価を行うことができました。

今回の研究の結果、中高年の日本人にとって死亡リスクが最も低くなるBMIは、21-27に範囲であることが示されました。

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