2. 2015年10月01日 06:56:00
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牛乳乳製品健康科学会議の見解牛乳を飲むことにより骨粗鬆症になることはありません。 牛乳・乳製品の摂取を増加させると小児期では骨密度の獲得に寄与し、中高年期では閉経後の骨量減少を抑制することが報告されています。 日本人の60歳以上の女性の牛乳摂取頻度と骨の健康状態について調査した報告では、子供の時から牛乳などでカルシウムを積極的に摂る習慣をつけ、最大骨量を増やすことが重要だと述べられています。 また、女子栄養大学による中・高校生男女6,000人を対象とした調査では、牛乳の摂取量が多いほど骨量が多いと報告されています。 さらに、厚生労働省の食事摂取基準では母子保健の立場から、妊婦におけるカルシウムの付加的摂取が望まれています。 牛乳を飲むことによりカルシウムの摂取ができ骨粗鬆症の予防に有効であるとの研究が世界中の研究者により報告されています。 なお、ハーバード大学で米国人7万8,000人を12年間追跡した論文では、牛乳を多く飲むグループと少ないグループの骨折リスクなどについて調査しています。そこに“牛乳あるいは食物起源カルシウムをより多く摂取すると骨折発生が減るという証拠は見出されなかった”とは記載されていますが、牛乳を多く飲むグループが骨粗鬆症になるとの記載はありません。 ナース健康調査では“1日にコップ2杯以上のミルクを飲んだ女性と1週間にコップ1杯未満のミルクしか飲んでいない女性での大腿骨頸部や前腕を骨折する率は少なくとも同じだった”とは記載されていますが、牛乳の摂取が多いほど骨粗鬆症になりやすいとの記載はありません。 牛乳乳製品健康科学会議の見解 前述しましたハーバード大学の論文では、牛乳の高消費量が骨折リスクを下げることはないと報告されていますが、牛乳をたくさん飲むことで大腿部骨折が多いとの報告はなく、骨粗鬆症が多いとの報告もありません。 北欧の女性では他国と比べて大腿部の骨折が多い傾向にありますが、これは運動の種類・運動量およびカルシウムの体内への吸収に大きなかかわりを持つ日光などの影響があるためで、牛乳が原因とは考えられていません。 カルシウムの摂取不足が骨折の危険因子であるという研究データは内外で多く報告されていますし、継続的な牛乳摂取が骨折リスクを上げないという報告もあります。 日本「骨粗鬆症学会」「骨代謝学会」「内分泌学会」「産婦人科学会」「整形外科学会」などで牛乳・乳製品を摂取することで骨粗鬆症になる、あるいはリスクが高まるという発表が行われたことがなく、「アメリカ骨代謝学会(ASBMR)」「アメリカ骨粗鬆症財団(NOF)」「国際骨粗鬆症財団(IOF)」「世界保健機構(WHO)」でもそのような発表はありません。 http://www.j-milk.jp/news/8d863s000007j0p1.html 骨粗しょう症 牛乳に多く含まれるカルシウム。摂取源として牛乳は有益なのか。 有益でないとする根拠の一つが、骨粗しょう症と牛乳との関係だ。 【中略】
これに対し、近畿大医学部の伊木雅之教授(公衆衛生学)は「平均的な骨の密度は北欧人の方が高く、体形の問題が大きい」とみる。 同教授によると、背骨の骨折率は日本人の方が高いが、大腿骨では逆転する。 「西欧人の大腿骨頸部の骨は斜めに長く伸びているため、お尻が大きくて体重が重い西欧人は転倒などで骨折しやすい。北欧人の牛乳摂取量が少なかったら、骨折はもっと増えるはずだ」 と言う。 http://ameblo.jp/inugamiakira/entry-10574884548.html 「1日にコップ3杯以上の牛乳を飲むことは骨折予防にならず、死亡率が高くなる可能性がある」 というスウェーデンの「男女における牛乳の摂取と死亡率・骨折リスク コホート研究」について (改訂)平成26年11月17日 平成26年11月 6日 一般社団法人Jミルク 1. 本研究の内容 スウェーデン人を対象とした研究(男女に食事調査をして平均最大20年フォローしたスウェーデンの二つの大規模コホートの解析で、牛乳を飲んだ量と骨折や死亡との関連を調べたもの)が英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)に10月29日に発表された。 発表された研究の結果は、次のような概要である。 女性では、1日200g 以下のミルクを飲むヒトに比べて1日200gのミルクを多く飲むこととフォローアップ期間に死亡するリスクの増加が関連していた。リスクの増加は1-2杯で21%、3杯以上で93%だった。また女性では1日1杯以上のミルクを飲むことと骨折リスクの増加が関連していた。男性では骨折でも死亡でもそのような明確な関連はなかった。 なお、研究では、チーズやヨーグルトなどの発酵乳製品の摂取量が、特に女性の間での死亡率と骨折頻度の低下と関連することも指摘し、その論理的根拠として、発酵乳製品と違い、牛乳には糖類の一種「D-ガラクトース」が多く含まれていることを示唆している。 2. 本研究に対する世論の反応 本研究の結果は、日本でも主要なネットニュースで報道され、衝撃的に受け止められている。 また、これまで牛乳の栄養健康機能については、国際的にも、長期にわたり膨大な研究が行なわれ、多様なエビデンスが発表されてきたが、本研究の結果が、これらの結果を覆す内容であることから、国内外で、本研究の正当性や結論の出し方への疑問も投げかけられており、研究者の間では、その評価をめぐって議論が行なわれているところである。 3. Jミルクとしてのコメント こうした状況を踏まえ、Jミルクにおいては、本研究に対して専門研究者(牛乳乳製品健康科学会議・乳の学術連合の会員研究者)からのコメントを収集するとともに、国際酪農連盟等が集約した各国の研究者によるコメントなどを参考に、本研究に対する評価を行い、以下のとおり整理した。 なお、国際酪農連盟などでも、継続して、本研究に関する専門的な評価を行っているところであり、早い時期に、正式な見解が発表される見通しである。したがって、本見解は、中間的なものである。 (1) 本研究のような観察研究(健康・疾病に関するデータを何の介入もしないで行う研究)は、無数の制約条件に影響されており、正確な因果関係を示すことができないという性格を持っていることから、その結論についての取り扱いは、慎重でなければならない。 (2) また、本研究は、スウェーデンを中心とする近隣諸国の人々を対象としたものであり、ライフスタイルや生活環境が異なるほかの地域には当てはまらない可能性がある。 例えば、牛乳の摂取量が日本人の平均摂取量よりも多く、カルシウム摂取量においては、かなりの開きがある。本論文の調査対象である女性のカルシウム摂取量は700mg/日以上であるが、日本の場合は20歳以上の日本人女性431mg/日(厚生労働省 平成24年国民・健康栄養調査)となっている。 また、スウェーデンの牛乳には、ビタミンAが添加されている。(ビタミンAの摂取量が骨折リスクと関連することが知られている。) (3) 牛乳については、これまで集積された科学的証拠(エビデンス)や多数の論文が、本研究の研究成果と相反する結果を示しているという事実を念頭に置くことが重要である。 【参考として示された主要な研究】 @ 「牛乳を飲む男女と死亡率は低い相関」(日本のコホート研究, J. Epidemiol 2014.) A 「660ml/日まで牛乳を飲んでも死亡とは関連づけられない」(ワーゲニンゲン大, Am J Clin Nutr 2011.)。 B 「乳児、青年期において牛乳、乳製品の消費と骨の健康が正の相関」 (J Am Coll Nutr 2009.)。 C 「牛乳、乳製品の前向きコホート研究のメタ解析において、成人女性の股関節骨折リスクと牛乳摂取量とに相関が見られなかった。」(J Bone Miner Res. 2011. ) 特に、本年10月18日の日本で発表された同様のコホート研究(上記@)では、男性では、少なくとも1-2回/月の頻度で牛乳を摂取する場合、女性では、3-4回/週の頻度で牛乳を摂取する場合において、全く摂取しない場合と比較して、何れも死亡率の低下と関連するという結果が発表されており、これが注目されている。 (4) 本研究では、牛乳では骨折リスクと死亡率が増加し、醗酵乳製品では逆に低下するという結果の論理的根拠として、「D−ガラクトースがヒトの健康に良くないという」仮説を立てているが、これは、「実験動物(マウス、ラット、ショウジョウバエ)にD−ガラクトースを投与することで、酸化ストレスや慢性的な炎症が引き起こり、寿命の短縮を含む早熟老化をおこす実験モデル」を根拠としており、ヒトにまで一般化できるかどうかは不明である。 また、乳糖/ガラクトースの含量は、牛乳と醗酵乳製品で大きく変わらないこと、発酵乳製品は平均的な牛乳よりもビタミンK(ビタミンKは、骨と心血管系の健康との関係が知られている。)が多く含まれていることも考慮する必要がある。 以上のことから、本研究の論文を根拠に、結論を導くべきでなく、また食事のあり方(牛乳の摂取のあり方)を変更すべきではない。 また、このような研究の報道に当たっては、研究の手法や結果に対する他の研究者の評価、同様のテーマで行なわれた他の研究との比較などに配慮することが、特に重要である。 http://www.j-milk.jp/news/berohe000000ju0i.html ハーバード大学が行った大規模な調査と言っても、そもそもパン・ピザにもお菓子にも調味料にも乳製品が沢山添加されているので、厳密な比較は最初から無理なんですね そもそも、遊牧民は遊牧が始まった1万年位前からずっと乳製品だけを主食にしてきているのに絶滅はおろか病気にすらなっていないのですね。 牛乳が体に悪い筈がないのですね。 |