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爪水虫とも呼ばれる「爪白癬」って?
かゆくない水虫…自覚症状ない「爪白癬」は治療に1年〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150725-00000000-sasahi-hlth
週刊朝日 2015年7月31日号より抜粋
爪水虫とも呼ばれる爪白癬(つめはくせん)は、水虫と同じ「白癬菌」が爪の中に入り、爪を変色・変形させる病気だ。水虫同様に感染し、時間が経つほど爪が厚くなって痛みで歩きづらくなることもある。その治療には、一般的な水虫薬とは異なる処方薬が必要だ。
神奈川県に住む丸尾和義さん(仮名・62歳)はある日、ゴルフ場の浴場で、自分の足の爪が他人と違うことに気づいた。友人の爪は透明で表面がなめらかだが、自分の爪にはつやがなく、厚い。その上、黄色味を帯び濁っている。最近替えたばかりのゴルフシューズが足の指に当たったのかもしれないとも考えたが、念のため皮膚科を受診することにした。
診察に当たった東京女子医科大学病院皮膚科の常深祐一郎医師は、丸尾さんの爪がかなり厚くなっていることから、感染後数年が経過した爪白癬と推定した。
「爪白癬は、放置していると進行し、爪の根元まで濁ってしまいます」(常深医師)
しかし、かなり進行した爪白癬でも、寝たきりの高齢者などよほど体力が低下した人でない限り、治癒は十分に見込めるという。
丸尾さんには、すぐに確定診断のための検査がおこなわれた。ニッパーで足の爪を深めに切り、細かく砕いて顕微鏡で観察する。
正確な診断には、爪を取る場所にコツがある。菌に侵された爪は浮き上がってボロボロになるため、深めに切っても痛みはないという。この検査で白癬菌が検出されて初めて、爪白癬と診断される。待合室で待つこと約10分。丸尾さんは爪白癬であることが判明した。
「足の爪白癬の人は、足も必ず水虫です。足の裏に繁殖した白癬菌が爪の中に入って爪白癬となります。菌は爪の根元に向かって進み、感染した部分は白や黄色に濁り、分厚くなります」(同)
丸尾さんに自覚症状はなく、自分が水虫になっているとは思いもよらなかった。
「爪白癬はもちろん、実は足の水虫にもかゆいという症状はほとんどありません。そのため足の水虫にも気づいていないことが多いですが、よく見ると足裏の皮がむけているなどの形跡があります」(同)
爪白癬の治療に使われるのは主に飲み薬だ。「テルビナフィン」と「イトラコナゾール」という薬があり、どちらもすでにジェネリック医薬品がある。
飲み薬は効果の高さから最初に考えられる治療法だが、併用してはいけない薬もあり、常用している薬を確認する必要がある。また、肝機能に問題がある人は使えない。血球の数や肝機能などを調べる血液検査を定期的に受ける必要もある。
一方、2014年9月、初の爪白癬用塗り薬として登場したのが、「エフィナコナゾール」(商品名クレナフィン)だ。副作用が少なく、併用薬の制限はないが、やはりこちらにも短所はある。
「エフィナコナゾールは、爪の濁りがごく先端にとどまり、あまり分厚くなっていない比較的軽症なケースに使います。塗るだけの簡単な作業でも、自宅で毎日きちんと継続していくのはなかなか難しく、費用も飲み薬の約2〜3倍になることもあります。しかし、肝機能が低下している方はもちろん、飲み薬を増やしたくない、飲みたくないという強い希望がある方には、時間はかかりますが、エフィナコナゾールで治療します」(同)
常深医師が飲み薬での治療を優先している理由はほかにもある。
「飲み薬は、治療目的の爪以外の爪まで行き渡ります。つまり、ごく初期の爪白癬や、足裏の水虫までも全て治せます」(同)
一本の指の爪だけが治癒しても、足の裏の水虫や、他の指の爪白癬が治っていなければ、うつってまた再発してしまう。爪だけでなく同時に足の水虫も治さなければならないのだ。治療期間は飲み薬の場合半年から1年間。小さい爪や、根元まで濁っていない場合はやや早めに治る。
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