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愛知学院大学・心身科学部の大澤俊彦教授
美味しく食べて健康リスク軽減に期待のカカオポリフェノール
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150729-00000016-pseven-life
NEWS ポストセブン 7月29日(水)16時6分配信
健康のために摂取したい成分のひとつとして、よく見聞きする「ポリフェノール」。体に良いイメージはあるが、具体的にどんな成分なのだろうか。食品の機能性に詳しい愛知学院大学・心身科学部の大澤俊彦教授はこう解説する。
「ポリフェノールは、植物の表皮や種子、樹皮などに含まれる色素や苦み・渋みの成分のことです。植物が自分を食べようとする虫などの攻撃や紫外線から、身を守るために作り出す成分です」
代表的なポリフェノールとして大澤教授が例に挙げたのが、赤ワインのレスベラトロール、緑茶のカテキン、ゴマのリグナン、大豆のイソフラボンなど。自然界にはほかにも、何千種類ものポリフェノールがあることが知られているという。そんなポリフェノールに期待される効果として、最も有名なのが“抗酸化力”だ。
「私たちヒトは、毎日500リットルの酸素を吸って生きていますが、そのうち10リットルが体内で“活性酸素”に変わってしまいます。活性酸素は、抗菌・抗ウイルス作用やホルモン合成を助けるなど、体にとっていい働きもあります。しかし、タバコや紫外線、過食やストレスなどが原因で活性酸素が過剰に作られると、私たちの体は酸化する、つまり“サビた”状態になり、老化したり、生活習慣病になったりするのです。このような活性酸素に対抗する力を抗酸化力といいます」(大澤教授)
ポリフェノールを豊富に含む食品がさまざまある中、最近注目されているのが、チョコレートやココアに含まれる「カカオポリフェノール」だという。
「赤ワインやりんご、コーヒーなどもポリフェノールが多いことで有名ですが、100g当たりで比べると、ポリフェノール含有量は、カカオ分70%以上の“高カカオチョコレート”が最も多いのです」(大澤教授)
近年、世界中でカカオポリフェノールについての研究が行なわれ、2000年以降は年間100件以上の医学系論文が発表されている。これらの多くが、カカオポリフェノールの強力な抗酸化力に注目したもの。大澤教授ら、愛知学院大学の研究グループも2014年から2015年にかけて、カカオポリフェノールが豊富な高カカオチョコレートを使い、愛知県蒲郡市の市民を対象に大規模な実証研究を行なった。その結果、高カカオチョコレートを4週間、毎日摂取することで、さまざまな好影響が見られた。
「チョコレートを摂取する前に比べて、4週間後には血圧が下がることがわかりました。特に血圧が高めな人で大きく下がり、平均すると『高血圧ではない』領域まで低下したのです。また、血液検査の結果から、動脈硬化のリスクを低減させる可能性があることもわかりました」(大澤教授)
さらに同調査で明らかになったのは、認知症に対する可能性。ヒトの脳、特に記憶や学習を司る「海馬(かいば)」にはBDNF(脳由来神経栄養因子)というたんぱく質が多く存在している。このBDNFは加齢とともに減少するほか、うつ病やアルツハイマー型の認知症の患者でも減少するが、大澤教授らの研究では、高カカオチョコレートを摂取した前後で、血液中のBDNFが増加したことがわかったのだ。
「今回の研究では、一般の市民約350人に協力していただき、普段の食事に加えて、カカオ分72%の高カカオチョコレートを毎日25g食べてもらいました。これまでの研究は、欧米人対象のものが多く、そのほとんどが毎日大量のチョコレートを食べた結果を検証するというものでした。今回、日本人を対象に、少量のチョコレートでこのような有益な結果が出たことに、私自身も驚いています」(大澤教授)
昨今は食品大手の明治など、カカオ豆の産地選びから加工まで、全工程を一貫して行う「ビーン・トゥ・バー」に取り組むメーカーも出てきており、ポリフェノール量が多くても、苦みが控えめな高品質の高カカオチョコレートが続々と登場している。健康のために“甘いものを控える”のではなく、“毎日チョコレートを食べる”のが健康習慣になりそうだ。
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