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中等度以上なら精密な眼底検査を(C)日刊ゲンダイ
網膜剥離、緑内障…「近視の度数」が強い人に“失明”のリスク
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/162116
2015年7月28日 日刊ゲンダイ
もしかしたらあなたは、重い病気に進展するリスクのある「強度近視」かもしれない。「視力は悪いけど、強度近視なんて言われたことがない」という人も、安心はできない。
強度近視はざっくり言うと、近視の「度数」が極めて強い状態をいう。多くの人が勘違いしているが、「度数=視力」ではない。度数は、近視でも遠視でもない“正視”の状態を「0」として、近視や遠視の程度を示すもの。近視の場合、数字はマイナスになり、たとえば「マイナス3D」「マイナス6D」などという。Dは度数の単位で、ディオプターと呼ぶ。
一方、視力は「見える力」のことで、「0.01」「0.3」「1.2」などと表す。
「度数と視力は違います。そして、度数と視力はパラレルではありません。視力が非常に悪ければ度数も強いことに間違いありませんが、両者の比率は一定ではないのです」(吉野眼科クリニック・吉野健一院長)
実は、度数は普通の視力検査で測定されている。ただし、視力は告げても、度数までは告げない医療機関もある。吉野院長は、度数の程度が中等度以上であれば患者にそれを告げ、今後の注意を促す。なぜなら、重大病の発症リスクがあるからだ。
その最たるものが、網膜剥離だ。
眼球の内側の壁には、網膜という神経の膜がぴったり張り付いている。しかし近視になると、眼軸(眼球の軸)が長く伸び、網膜は眼球が伸びる方向に引っ張られる。
さらに、網膜に接している眼球内は硝子体と呼ばれるジェル状の物質で満たされているが、硝子体は加齢と共に収縮し、網膜面から剥がれ(後部硝子体剥離)、網膜を引っ張る。
「強度近視は、これらの網膜が引っ張られる力が強いため、網膜に裂け目が入る網膜裂孔や、網膜が眼球の内側の壁から剥がれる網膜剥離のリスクが高くなるのです」
網膜は、ものを見たり光を感じたりするための器官なので、剥離したときの対処が遅れると失明に至る可能性もある。
また、強度近視は緑内障との関係も深く、強度近視があると、緑内障の進行が加速しやすい。こちらも、失明の可能性がある重大疾患だ。
「理由ははっきりわかっていませんが、強度近視で眼軸が長く伸びることにより、視神経にテンションがかかって傷みやすくなることなどが考えられます」
対策として、まずは自分の度数を知ること。度数が「マイナス3D以上マイナス6D未満」は中等度、「マイナス6D以上マイナス10D未満」は強度、「マイナス10D以上」は最強度の近視になる。
「中等度以上の近視なら、1回は精密な眼底検査を受けてください」
人間ドックや健診での眼底検査は、緑内障発見にはいいが、強度近視による網膜剥離などはチェックできない。精密な眼底検査は、瞳孔を開いた状態(散瞳)で検査する。
「1回の検査で、網膜剥離などを起こしやすい状態かどうかがある程度わかります。もし、疑わしい所見が見つかったら、年に1回ほど定期的な精密眼底検査を受けてください。そうでない人は定期的な精密眼底検査は受けなくてもいいですが、次のことに留意してください」
目の前を蚊が飛んでいるように見える飛蚊症が生じた、あるいはひどくなった。光を感じること(光視症)がしばしばある。いずれも網膜剥離の前兆だ。すぐに眼科を受診することを勧める。
強度近視で視野の狭窄が起きており、緑内障と診断されたら、まだ進行がそれほどでなくても緑内障の治療が必要になる。
自分の目を守るのは自分だ。
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