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摂食障害を患うAさんのなぐり書き。専門医の治療を受けているが、5年も苦しんでいる(撮影/写真部・岸本絢)
過激なダイエットが招く悲劇 心身に大きすぎる「ダメージ」〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150726-00000007-sasahi-life
AERA 2015年7月20日号より抜粋
肥満は万病のもとだが、やせすぎにも落とし穴がある。不要なダイエットは、摂食障害だけでなく母胎に影響も。
箸を使う時間すら、もったいないと思った。食べたい、もっと食べたい…。衝動に震えた。
数年前のある夜のこと。大学生だった女性Aさん(25)は、自身のベッドに炊飯器を置き、3合の白米を手づかみで口に放り込んだ。この猛烈な食欲こそ、「拒食」の恐るべき反動である。
好きな男性に振り向いてほしい──。ダイエットの始まりは、いたって普通の動機だった。数キロ落とすと、彼がほめてくれた。もっとやせれば、振り向いてもらえるかも。こうして、彼女はダイエットの魔力に取りつかれていく。
朝は紅茶1杯、昼は弁当をつまんで、夜は豆乳だけ。ジムに通い、ひたすら走った。みるみるやせ、体脂肪率が20%を切ったところで生理が止まる。これは摂食障害の「拒食」の症状。体はSOSを発していたが、本人は体重を制御できる自分に酔いしれていた。57キロあった体重は1年半で34キロに落ちた。
苦しいのは、ここからだった。ある日を境に、抑え込んできた食欲が暴発する。体が脂肪と糖を求め、菓子パンを一気に15個食べた日もあった。
「あんなに頑張ってやせたのに」
むちゃな食事のあとはひどく落ち込み、指を口に突っ込んで吐くようになる。このとき、摂食障害のステージは拒食から「過食」に移っていた。
「ダイエットが原因で、こんな病気と何年も闘うなんて思ってもみなかった。もう同じ思いをしてほしくないんです、誰にも」
病気につながるほど肥満の人は、やせたほうがいい。でも、ゴールのない「やせ競争」は、ときに悲劇を招く。
「日本ではやせすぎが危険だという知識が乏しい」
日本摂食障害治療研究所の山岡昌之所長は、そう嘆く。
やせすぎが女性としての健康に大きなダメージを与えると指摘するのは、産婦人科医の福岡秀興(ひでおき)・早稲田大学教授だ。
「食べ物を制限し、急激にやせるというのはものすごいストレス。体を守るため、まず犠牲になるのは卵巣の機能です。若くして無月経となり、病気につながるケースも多い。ダイエットは、生理不順がないか注意しながら行うべきです」
最近では、妊婦の栄養不足が出生体重の低下をまねき、小さく生まれた子の生活習慣病リスクが高まることもわかってきたという。福岡教授は強調する。
「やせすぎの若い女性をどれほど減らせるかが、日本が将来、病気大国になるかどうかの境目です」
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