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失明リスクある網膜剥離 黒い点やゴミが見えたら注意〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150622-00000002-sasahi-hlth
週刊朝日 2015年6月26日号より抜粋
都内の会社に勤める男性は、33歳のときに視野が狭まり見えづらい日が続いたので近所の眼科にかかった。
しかしすぐに原因がわからず、3週間ほどたって症状が進んだときにようやく網膜剥離だと診断された。すぐに手術となり、2週間入院。その後は仕事に戻ることができた。当時の視力は裸眼で0.03。医師からは近視による網膜への負担と説明を受けたという。
顔を強打されるボクサーや、ボールが目にぶつかったなど、強い衝撃を受けるケースにも起きるが、普通の生活をしていても、網膜剥離の危険はある。
東京女子医科大学病院眼科の飯田知弘医師は、「年間約1万人に1人発症するといわれています。近視、特に強度近視の人はなりやすい。どの年齢でも網膜剥離になる可能性はありますが、20代と50、60代の中高年に多く発症します」と説明する。
網膜は目に入ってきた光の刺激を脳への視神経に伝える組織。カメラのフィルムに当たる。
「眼球の中いっぱいに詰まっている硝子体というゼリー状の物体は、加齢にともない液体化して量が減ってきます。そうなることで、網膜が硝子体に引っ張られて小さな穴や裂け目ができ、硝子体中の水分がその穴から後ろに回り込んで網膜がはがれていきます」(飯田医師)
強度の近視の場合は、網膜に負担がかかることでできた小さな穴から剥離が広がっていく。全く別の目の病気がきっかけになるケースもある。発症すると視野の一部が欠けたり、景色がボヤけたりして、見えづらくなる。また、放っておいて自然に治ることはない。
網膜剥離がやっかいなのは、痛みなどの予兆がないことに加え、効果的な予防方法がないことだ。
網膜剥離を発症してから時間が経てば経つほど、手術をしても元の視力には戻らなくなる。さらに失明リスクも高まることから早期治療が望まれる。
日本大学病院アイセンター外来医長の森隆三郎医師は、わずかな前兆を見逃さないようにと警告する。
「網膜剥離が起こる前に小さな穴の状態で発見すれば、レーザー治療で網膜剥離への進行を抑えることができます。その状態を知るサインとして、視界に虫のような黒い点やゴミが見える『飛蚊症』が現れることがあります。また同じように、目に光が当たっていないのにフラッシュを浴びたあとのように光の点滅を感じる『光視症』が起こることもあります」
飛蚊症は、白い壁や青い空を見つめたときに、目の前に浮遊物が見える現象だ。
「急激にハッキリとした飛蚊症が起きたら、それは病気の前兆である可能性が高い。飛蚊症は、煩わしくても生活に支障がない、と放っておく人が多い。しかし、網膜剥離の前兆としての飛蚊症かそうでないかを、自分で見分けることはできません。異変を感じたら『眼底検査』を受けてください」(森医師)
網膜剥離手術の成功率は8、9割と高まってきている。だが、症例によっては難治例もあり失明リスクがつきまとうなど、大病であることに違いはない。
事前に起こる、わずかなサインを見逃さないことが肝要だ。
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