http://www.asyura2.com/15/health17/msg/186.html
Tweet |
コレステロール・ショック(11) 珍説・「血圧の基準」
http://takedanet.com/archives/1029861716.html
2015年06月05日 武田邦彦 (中部大学)
医学会と厚労省が打ち出した「血圧の基準」というのは、実に奇妙でどうしてこんな基準ができてしまったのだろうか?? どうして日本が戦争を始めたのかなどよりもっと非常識で珍説の部類だ。
それは、130という血圧の基準は「国民の半分が病気」ということになるという数値レベルもともかくながら、それより「人間を知らない」という点で奇妙なのだ。
たとえば、プロ野球の名選手を考えてみても、若い頃、あれほど素早く走り、剛球を投げた投手も、40歳の声を聞くようになると、ベテランの域に達し、技で勝負するようになる。
筋肉は年齢を重ねると衰え、それは「自然のこと」として受け入れる。もちろんプロの選手は選手寿命を長くするべくケアーにいそしむけれど、それでも年齢には勝てない。力士、サッカー選手も引退は仕方が無いことだ。
血圧も血管壁が硬くなるにつれて高くなる。人間は体の隅々まで血液を送らないと栄養も行き渡らないし、病原菌も退治できない。だから、年齢が高くなると血圧を上げて血管壁が硬くなっても血流が滞らないように頑張る。だから、「年齢+90」という血圧基準だったのだ。
ところが、年齢にかかわらず血圧の基準を一定にするということは、「歳をとって、筋肉が衰えたら筋肉増強剤を使って、筋肉を一定に保つ」という思想と同じだ。血圧が上がれば脳卒中の危険は増えるが、人間の体はそれも考えて血圧を上げていく。だから、学会や厚労省は、「歳をとっても血圧が上がるのは病気だ」という実に奇妙な考えをこれまで国民に押しつけてきた。本来の高血圧治療というのは、血管壁が「年齢で固くなるより以上に、病的に固くなっている」という人に対して血管壁を柔らかくする治療(今のところない)、「血圧の調整が不調になり、必要も無い血圧になる」という時に行うものであり、「年齢に伴って正常に血圧が上昇する(年齢+90)」という人を高血圧病と呼び、生活習慣病と言って製薬会社の販売量だけに注目する医療や行政は止めにしなければならない。
人間ドック学会によると、「日本人の健康な男性の血圧は約150」と言うのだから、「年齢+90」の基準では60歳の方ということになり、ほぼ妥当だろう。とりあえずはこの基準に戻し、今までの珍説の説明をしておかなければならない。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 不安と不健康17掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。