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コレステロール・ショック(9) 口永良部島の噴火と東京の地震
http://takedanet.com/archives/1029579207.html
2015年06月03日 武田邦彦 (中部大学)
今年(2015年)2月と3月に東大の地震学者ゲラー先生と2回に渡ってテレビで対談を行い(DHCシアター)、「地震は予知できない」ということを学問的にも社会的にも明らかにした。ゲラー先生は「地震予知は打ち出の小槌」という言葉で、地震予知が研究費の獲得に格別の力を持ったことを証言されていた。この研究費は「税金」から出されていた。
これも食事でコレステロールや血圧を改善できるというのと同じで、「人の不安につけいってウソを言い、もうける」ということになってしまっていて、本当はオレオレ詐欺と同じように検察が摘発しなければならない「現代科学犯罪」と私は思う。
学問的なことはDHCシアターの番組(繰り返して放送されている)を見ていただくことにして、ここでは今回の口永良部島の噴火と東京の地震(小笠原震源)を例に引いて整理をしておきたいと思う。
2015年5月の島の噴火も小笠原の地震ももちろん「予知」は無かった。政府レベルでも東大でもなかったが、マスコミは「箱根の噴火」(可能性あり)と「東南海地震」を報じていた。そこに表紙にも示した島の大噴火とマグニチュード8.5という巨大地震が起こる。東京に地震警戒情報も流れなかったのは、震源が深く揺れの予想がつかなかったことによる。
ここで、二つ、はっきりしておかなければならないことがある。一つが、学問的に噴火や地震は予知できないということ、もう一つが、すでに噴火予知、地震予知は「行われていない」ということだ。
コレステロール・ショックと瓜二つだ。科学的に事実が違い、政府やマスコミが国民をだますという合わせ技とも言うべきもので、気分は良くない。私たちは政府広報に加えて、テレビ、ラジオ、新聞、スマホ、ネットなど「十分すぎるマスメディア」が身を取り巻いていて、いつでもどこでも情報をとれる状態にある。
でも、その情報が「本当の情報」ではなく、場合によっては「政府やマスコミの思想に伴って選択された情報」であり、さらには「ねつ造、やらせ」に属する情報すらある。
でも、私たちには、日本の将来の子供たちに良い日本を引き継ぐこと、私たちが納めた税金を正しく使わせること、私たちの人生が正しい情報で幸福を求めることができること、という責任と目的を持っている。
東電福島の事故は、政府や専門家、マスコミがいう「原発安全神話」がもたらした災厄で、もちろん責任は彼らにあるが、私たちも「安易に信じた大人としての責任」があると思う。そう思わないとまたこれからもだまされる。それをこの「コレステロール・ショック」で明らかにし、新しい生活、人生を指針を発見していこうと思っている。
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