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日本人の喫煙率はなぜこれほど劇的に減ったのか 個人の健康と経営を強くする国家戦略「データヘルス計画」 
http://www.asyura2.com/15/health17/msg/180.html
投稿者 rei 日時 2015 年 6 月 05 日 12:31:30: tW6yLih8JvEfw
 

日本人の喫煙率はなぜこれほど劇的に減ったのか
個人の健康と経営を強くする国家戦略「データヘルス計画」
2015.6.5(金) 三田 宏

 この10年間でもっとも改善が進んだ日本人の生活習慣はなにか──。

 5月21日、都内で「本格始動するデータヘルス計画、その意義と展望 医療ビッグデータで実現する健康経営」(アイ・エム・エス・ジャパン主催)というセミナーが開催された。登壇した東北大学大学院医学系研究科公衆衛生分野の辻一郎教授が問いかける。

 答えは喫煙だという。2000年から2011年にかけて、日本の成人男性の喫煙率は47.4%から32.2%へ、女性は11.5%から8.4%へと減少した。この約半世紀、日本人の喫煙率は一貫して減る傾向にあるが、最近になって減少に拍車がかかっている。

社会環境をつくると個人の健康が増進する

 なぜ喫煙率が大きく減ってきたのか。その最大の理由は、「社会全体の環境を変えていったから」である。

 辻教授は次のように説明する。

 2002年に健康増進法が制定され、受動喫煙の防止が明記された。それにより百貨店やホテル、官公庁などで分煙・禁煙が始まった。また、東京都千代田区を皮切りに、自治体が「路上禁煙地区」を指定し、路上喫煙者に罰金を科すようになった。

 また2003年には厚生労働省が「新たな職場における喫煙対策のためのガイドライン」を制定。全国の自治体や事業所で、禁煙の職場が広がった。さらにこの頃から飛行機や鉄道など公共交通機関での禁煙が広がっていく。2010年にはたばこ税が上がり、タバコが大幅に値上げされた。

東北大学大学院医学系研究科公衆衛生分野の辻一郎教授
 このように社会全体の環境を変えることで、たばこを吸う人にとっては不便きわまりない状況を作り出していった。それに伴い、たばこを吸うのはカッコ悪いことだ、よくないことだという雰囲気が醸成され、喫煙者がどんどん減っていったというわけだ。

 「個人の健康をつくるには、個人個人の努力はもちろん大事ですが、それ以上に、それを支える社会環境をつくる必要があるということです」(辻教授)

 法制やルール、キャンペーンなどによって、地域全体、会社全体、国全体で健康づくりを支える社会環境をつくっていく。そうすることによって「行動を変えたい」と思う人を増やし、健康増進につなげられるのだという。

国全体として大きな期待がかかるデータヘルス計画

 2013年に閣議決定され2015年4月から本格始動した「データヘルス計画」も、そうした社会環境を作る方策の1つである。辻教授は、データヘルス計画の作成指針のとりまとめに中心的な役割を果たした。

 政府は2013年に「日本再興戦略」を打ち出した。その中で、医療・健康に関して2030年のあるべき姿として目指しているのが、予防サービスを充実させることによって国民の医療、介護の需要をできるだけ抑え、より質の高い医療・介護を提供することによって「国民の健康寿命が延伸する社会」を作ることだ。

 そこで、現役世代からの健康づくり対策を推進する重要なカギと位置付けられているのが「データヘルス計画」である。

 データヘルス計画とは、「健康保険組合などの保険者と事業主が協働して、健保加入者の電子化された医療データを活用して個々人に応じた保健指導を行い、保健事業の実効性を高めていく」(厚生労働省)取り組みのこと。

 厚生労働省は全ての健康保険組合に対し、レセプトや健診情報などのデータの分析と、それに基づく、加入者の健康保持増進のための事業計画の作成を求めている。

 データヘルス計画は、「『少子高齢化の進む日本における社会経済的活力の維持向上』と『社会保障体制の安定的な持続』という国の戦略目標を達成するための切り札の1つとして、国全体として大きな期待がかかっている」(辻教授)という。

従業員の健康づくりが好業績につながる

 2013年12月には、経済産業省を中心に「次世代ヘルスケア産業協議会」が設置され、企業の「健康経営」のあり方についての議論が始まった。健康経営とは、企業が従業員の健康増進を重要な経営課題ととらえ、投資し、企業の成長につなげていく経営のあり方を指す。

 今後、データヘルス計画は、企業の健康経営を支えるなくてはならない基盤となる。アイ・エム・エス・ジャパン取締役の湯田祐一氏によれば、データヘルス計画に基づいて社員の突然死をほぼゼロにしたオートバックスのような先進的な事例も現れているという。

 企業が全社的に健康増進に取り組むと、従業員の医療費や病休・退職が減るだけではなく、労働生産性が上がることで業績が上がる効果も期待できる。逆に、従業員の健康増進に取り組まない企業は、どんどん競争力を失っていくことになるのかもしれない。http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43918  

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コメント
 
1. 2015年6月13日 19:11:51 : GGTqu1oKNI
おれがガキのころ80年代前半は成人男性90%ぐらい吸ってたんじゃないのかな
小学校の教室に灰皿あったし駅の線路の砂利はタバコの吸殻で埋まってたし

なんであんなに吸ってたんだろ?


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