キウイフルーツの成分が便通を良くする、健康な人で効果を確認
ニュージーランドの研究グループが報告
胃腸

写真はイメージ。記事と直接の関係はありません。（写真：Travis Hightower／表示 - 非営利 - 改変禁止 2.0 一般）
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　キウイフルーツの成分を抽出して毎日取ると、健康な人では便通が改善するようだ。

　ニュージーランドの食品企業を含無研究グループが、栄養学の国際誌ニュートリーション・リサーチ誌の2015年5月版に報告した。
腸の不調は「国際問題」
　研究グループは、世界的に腸の不調は問題になっていると指摘する。最近の研究では、腸内細菌の乏しい人では、便秘になりやすいといった研究報告が出ている（便秘の人は腸内フローラが乏しい、治療をするといくらか改善を参照）。さらに、病気にともなって便秘になりやすくなるといった問題も発生している（パーキンソン病ではまず便秘になる、その謎の背景に腸内細菌の変化を参照）。

　研究グループは、ニュージーランドで流通する「アクタチン」「ゴールド」というキウイフルーツの成分を抽出した栄養補助食品の便秘に対する効果を検証している。便通の回数、大便の形状、胃腸の快適さへの効果を検証した。

　研究グループは28人を対象に、14日のクーリング期間を間に置きつつ、４パターンの栄養補給を全員に行ってもらった。１パターンの栄養補給について28日間続けてもらう。４パターンの栄養補給とは、アクタチンの低用量（600mg/日）、アクタチンの高用量（2400mg/日）、ゴールド（2400mg/日）、ニセ薬（プラセボ）となっていた。
健康な人において効果があった
　結果として、健康な人においては、アクタチンの高用量とゴールドの栄養補給をした場合に、毎日の便通を増やすと分かった。便の形状の差はなかった。

　健康な人で効果のあった人では、アクタチンの高用量と低用量、ゴールドのいずれでも消費は毎日の腸の動きの回数を週に１回以上、便通を増やしていた。

　便秘の程度の思い機能性便秘の人では、便通や便の形に変化はなかった。

　キウイの成分に健康な人の便通をよくする効果があるという結果。ここでは成分を抽出した栄養補助食品の効果ではあるが、キウイを食べる一つの理由付けになるのかもしれない。もっとも頑固な便秘は別の手段を試みると良さそうだ。
文献情報
Ansell J et al. Kiwifruit-derived supplements increase stool frequency in healthy adults: a randomized, double-blind, placebo-controlled study. Nutr Res. 2015 Apr 11.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25931419
http://www.mededge.jp/a/gast/13603 　

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