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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ
便秘・下痢の改善を妨げる日本人の「ねじれ腸」と「落下腸」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/159961
2015年5月21日 日刊ゲンダイ
「一つの薬や治療法が便秘全般や過敏性腸症候群(IBS)全般に効くように言われることがよくありますが、そういう都合の良い薬や治療法はありません」
こうキッパリ言うのは、世界的な大腸内視鏡医で、「女はつまる 男はくだる」などの著書がある国立病院機構久里浜医療センターの水上健氏(内視鏡検診センター部長)。どういうこと? 話を聞いた。
Aさんは便秘を改善するために、野菜やキノコ類、海藻類など、食物繊維が多いといわれる食品をせっせと取った。ところが便秘が治るどころか、オナラがやたらと出るようになり、おなかの張りと腹痛がひどくなった。
Bさんは、便秘と下痢が交互にくるタイプのIBSと診断された。「ストレスと関係が深い」と主治医から言われ、メンタルの薬を飲み会社を休んだところ、かえって便秘や腹痛が悪化した。
AさんもBさんも、「便秘・IBSとは、こういうもの」といった“思い込み対処法”がアダになったという。
「便秘やIBSは症状名で、原因を示すものではありません。一般臨床で遭遇するものとして便秘には7つ、IBSには3つの原因があり、それぞれの原因に応じた対処法や治療法でなければ改善しない。見当はずれの治療では症状がかえって悪化することもあります」
■対策は自身で腸を前後左右に揺らすこと
水上部長によれば、便秘やIBSで見落とされやすいのが、「大腸の形に問題があり、それによる通過障害」が原因のもの。まだ医師の間でも浸透していないという。
該当者がごく少数なら仕方ないともいえるが、日本人の8割は大腸の形に問題があるという。
「客員教授としてドイツへ赴任したことがありますが、ドイツ人は腸の形が“教科書通り”で内視鏡がとても簡単。一方、日本人の大半は、腸の一部がねじれていたり、腸の一部があるべき位置から離れて骨盤内に落ちていて内視鏡がとても大変なのです」
水上部長はそれぞれ、「ねじれ腸」「落下腸」と呼んでいる。ホースがねじれると水が通過しにくい。それと同様に、便もそこで詰まってしまう。詰まった便を出せないためお腹も痛くなる。
「つまり、日本人の大半の便秘にねじれ腸や落下腸が悪影響を及ぼしているのです。IBSでも、ねじれ腸や落下腸で便が詰まっておなかが痛くなり、便秘になる。そのままでは腸閉塞になりかねないので、体の自然な働きで便を緩くしようとする。すると便秘と下痢を繰り返すようになります。このIBSには、ストレスなどメンタルの要素は存在しません」
何をやっても便秘やIBSが改善しない人は、ねじれ腸、落下腸を疑った方がいい。幸いなことにこれらは、自分で対策を講じることができる。
「腸を揺らして、ねじれ腸や落下腸で便が通りにくくなっているところを一時的に良くすればいいのです。基本的には、お腹に両手をあて、上下左右に揺らす。両手は少しずつ動かしながら、お腹全体を揺らす。さらに、恥骨の少し上からおへそ付近まで腸を持ち上げるようにして、揺らす。上半身を左右にひねる方法もいい」
テニスやゴルフのような上半身をひねる運動をしている人は、ねじれ腸や落下腸があっても、腸が頻繁に揺らされているので、便の通過障害が起こりにくい。一方で、運動をやめてしまうと、その“揺らし”がなくなるので、便秘やIBSを起こしやすくなる。
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