01. 2015年5月12日 21:13:09
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ガンと肉食 肉食は百害あって一利なし 内視鏡外科医が宣言!
「肉食の末路は心臓病とガン」だ 炭火焼ステーキ1キログラムには600本のタバコに含まれているのと同量のベンゾピレン(強力な発癌物質)が含まれる。
ローレンス・リブモア国立研究所は5年にわたり、肉からどんな毒物ができるかを研究した。そして、染色体に損傷を与えガンに関係する化学物質が8個あることを確認した。これらの物質は豆腐やチーズからはできてこない、と同研究所主任研究員は述べている。 亜硫酸塩は肉製品に存在する。それは人体内で他の物質と化合し、ニトロソアミン(非常に強力な発ガン物質)を形成する。 肉の多い食事は性的成熟年齢を引き下げ、乳癌の危険性を増大させる。 ベジタリアンは肉食の人と異なった組成の胆汁酸を持つことが知られている。これはガン細胞の発達抑制に深く影響している。 ベジタリアンの免疫システムは肉食の人よりも強い。 ある研究で、キラー細胞(ガン細胞を芽のうちに摘み取る細胞)が全く同数なのに、肉食の人の2倍の強さを持つことが示された。 ベジタリアンの生活をすると、環境汚染による影響も肉食の人より少ない。また、母乳の分析の結果、PCB含有率は肉食のほうがはるかに高かった。 肉、魚、酪農製品や、経済的に作られた果物などは有機塩素(PCB、DDT、ダイオキシンなど)の主要な源であるから、肉製品を全く止めたり、無農薬の果物のみを購入しようとすることが重要である。
・ベジタリアンは大量のビタミンAをベータカロチンの形で植物食品からとる。
ベータカロチンは、肺ガン、膀胱ガン、喉頭ガン、結腸ガンから人を守ると考えられている。 ベジタリアンの食事は、フリーラジカル形成を妨げる物質が豊富である。酸素分子は体内で新陳代謝の連続によりフリーラジカルに変化する。この過程で電子を失って生じる分子を「フリーラジカル」という。これらの分子はすぐに他の分子から電子を奪い始めるが、この連続がさらにフリーラジカルを産み、その過程で脂肪酸、タンパク質、炭水化物、デオキシリボ核酸(DNA)に損傷を与える。
今日、60あまりの病気がフリーラジカルと関係があり、アルツハイマー、関節炎、多発性硬化症、そしてむろんガンも含まれる。 ベジタリアンの食事は自然にビタミンA、レチノイド、プロテアーゼインヒビターを含み、これらはフリーラジカル化の過程を阻害し、ガンの発達を停止させる能力があることが示されている。 参考文献:ぼくが肉を食べないわけ新版 http://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E7%89%88-%E3%81%BC%E3%81%8F%E3%81%8C%E8%82%89%E3%82%92%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%81%AA%E3%81%84%E3%82%8F%E3%81%91-%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC-%E3%82%B3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9/dp/4806768065 -------------------------------------------------------------------------------- 肉から発ガン物質ができる 医学博士 森下敬一 発ガンの原因となる食品の代表は肉である。 肉が原因になるのは、腸内で腐敗するからである。 医学博士 森下敬一
胃腸に肉が入ると「腐る」・・・・漢字が教える真理
腐るという字は「府」の中に肉がおさまっている。 この「府」とは、消火器系の内臓を表します。 「五臓六腑にしみわたる」という言葉があります。この「六腑」とは食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、直腸を意味しており、消化器官のことです。 「腐」という字は、もともと「腑(消化器官)」に肉が入ることを意味しています。漢字こそは、東洋の叡知といわれ真理をといています。 ですから、「腐」という字は「内臓」の中に「肉」が入ると「腐敗現象が起きる」ということを表しています。 ガンは決して原因不明の病気ではないし、また、局所的な病気でもない。 原因は誤った食生活による血液の汚れである。 したがって、ガンは全身病である。 だから唯一の根本療法は、食生活を正して血液を浄化することである。 医学博士 森下敬一 現代医学を称して、日進月歩の医学などという。ガンについても年々治癒率が向上しており、もやや《死にいたる病》ではない、ともいう。
ところが現実には、ガンによる死亡者数は年々増加の一途をたどっている。世界のあらゆる国が、ガン制圧のために大勢の研究者と巨額の研究費を投入しているにもかかわらず、ほとんど見るべき成果はあがっていない。ガン対策の根本を誤っているからだ。 現代医学ではガンを、 何らかの原因で細胞が突然変異をおこし、無限に分裂増殖する病気」 と定義している。原因はわからない、ということである。 だから、治療法は外科手術、放射線、科学薬剤でガン腫を摘出し、あるいは破壊するという局所的な対処療法しかない。これらの、原因を無視した方法では決してガンを克服できないことは、ガン患者の激増という厳然たる事実が証明している。 たとえガン腫を摘出しても、血液の汚れを治さないかぎり再発、転移はまぬがれない。 発ガンの原因となる食品の代表は肉である。 卵・牛乳などの動物性食品も同じである。 これらの食品で発ガンするメカニズムについては、腸内細菌の研究により理論的に解明されているが、ここ4世紀半のわが国の死亡原因の統計資料によっても明白である。 わが国のガンによる死亡原因の中でもっとも多いのは胃ガンで、ついで肺ガン、肝臓ガンであるが、欧米諸国においては大腸ガンや乳ガンなどが多い。ところが、わが国においても、大腸ガンや乳ガン、子宮ガンが急増しており、食生活の洋風化、すなわち肉・卵・牛乳・乳製品の摂取量の増加との相関関係がはっきり認められている。 ◆肉や卵、牛乳、乳製品などの動物性食品を摂るとなぜガンが増えるのか。
肉そのものは、もちろん発ガン物質ではない。 ただし、汚染されている肉の場合は別だ。 肉が原因になるのは、腸内で腐敗するからである。 肉に含まれているタンパク質、脂肪、コレステロールが、腸内細菌によって発ガン物質または発ガンをうながす物質(助発ガン物質)をつくるのである。 私たちが食べた肉はアミノ酸に分解されるが、その一部は腸内細菌によって有害物質のアミンになる。このアミンが、胃や腸で亜硝酸と一緒になると、ニトロソアミンが作られる。ニトロソアミンは、強い発ガン性のある物質である。 亜硝酸は、野菜や飲料水にたくさん含まれている硝酸塩から、消火器内の細菌によって簡単につくられる物質なのだ。肉や魚の加工食品の発色剤としても使われている。そのうえ、唾液にも含まれているし、腸粘膜からも分泌される。 とにかく、どこにでもあるシロモノなのだ。 しかもニトロアミンができるのに、胃はもっとも具合のよい場所ときているから、胃ガンの発生率が高くなる。 また、動物性たんぱく質に多く含まれているリジンやアルギニン、動物性脂肪に含まれるレシチンやコリンは二級アミンのもとになる。したがって、肉を食べると、細菌の多い大腸では二級アミンの量が増加し、これに亜硝酸塩が加わって、ニトロソアミンができることがわかった。 つまり、「肉→腸内細菌→ニトロソアミン=ガン」 という図式が成り立つのである。 肉をたくさん食べると、アミノ酸のチロシンやフェニールアラニンは、腸内細菌の働きでフェニール化合物になる。このフェニールはからだ中をかけめぐって、ガンの発生を助ける。 肉に多く含まれる必須アミノ酸のトリプトファンは腸内細菌によって、アミンやアンモニアのほか、インドールやスカトールなどになる。これらの物質は、ハツカネズミの実験から、発ガンを促す事が明らかにされた。 大腸ガンの原因と考えられているんものの一つに、腸と肝臓の間でキャッチボールされる発ガン性物質がある。腸内に入った食物や薬に含まれる有害物質と腸内でつくられた毒物の一部は、肝臓のグルクロンと腸内細菌のβ-グルクロニダーゼとによって、体の外に排出されず、肝臓と腸の間をいったりきたりするという腸肝循環をおこす。 このとき肉を食べると、腸内のβ-グルクロニダーゼの働きが活発になる。このキャッチボールのタマが、発ガン物質や助発ガン物質だと大腸がんになるのである。 高脂肪の肉食は、その消化吸収のためにたくさんの胆汁を必要とし、腸内に胆汁酸が増える。胆汁酸は腸内細菌の働きによって、デオキシコール酸やリトコール酸など、大腸ガンやそれを促す物質にかわるのではないかという疑いがもたれている。 肉食と発ガンの因果関係を腸内細菌の作用から紹介したが、高脂肪、高タンパク食品がいかに怖いものであるか、「悪いのは脂肪で、タンパク質は関係ないのだ」という栄養学者の主張が、いかに無責任きわまるものかわかっていただけたと思う。 参考文献:肉を食べると早死にする 医学博士 森下敬一著 http://www.amazon.co.jp/%E8%82%89%E3%82%92%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%82%8B%E3%81%A8%E6%97%A9%E6%AD%BB%E3%81%AB%E3%81%99%E3%82%8B-%E6%A3%AE%E4%B8%8B-%E6%95%AC%E4%B8%80/dp/489332022X/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1363789968&sr=1-1
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すべての動物性食品は百害あって一利なし。
心臓病、ガン、肥満を防ぐにはVEGAN(完全菜食)しかありません。健康、動物愛護、環境保護の観点から、私たちが菜食を選択するべき理由をエリックマーカス著「もう肉も卵も牛乳もいらない」にくわしくかかれています。 ガンの原因、予防、診断、治療に対する研究が、あらゆる医療機関において行われています。環境や生活習慣がガンと密接な関係を持っていることはよく知られています。私の肉親も何人かがガンで亡くなりましたが、人はガンになると急に食事を見直します。病気は今までの生活習慣の表れですから、深刻な病気になって初めて菜食を考える人が多いように思います。 肉食によるガンの典型的な例は、肺ガン、乳ガン、大腸ガン、膵臓ガン、甲状腺ガン、胆のうガン、腎臓ガン、膀胱ガン、骨ガン、リンパのガンなどがあります。 これらは肉食傾向のある欧米人に多い病気でした。 日本では、菜食傾向のある昔は少なかったですが、肉食中心の食事をするようになって、現在は日本でも肉食ガンが増加しています。 肉食(肉・卵・牛乳を含む)は、ガンの増殖を抑える免疫力を破壊し、ガン細胞を増殖させます。肉食はガンの「増殖要因」です。これらの肉食ガンのほとんどは肉食を避けることで大幅に防ぐことができます。 肉食をすると人間の体内にある種の毒素が溜まります。 動物は屠殺の時に細胞が秒単位でガン化していきます。 人間でも恐怖や極度のストレスを体験すると数日で白髪になったりガンになります。放牧で育てた牛でも屠殺のやり方は同じですので毒素が溜まるのは同じです。 ガンにかからないためにも、肉食はやめましょう。 http://saisyoku.com/cancer.htm ホルモン入アメリカ牛肉を食べて癌になろう 牛成長ホルモンの中で唯一、遺伝子組み替えによって製造されたものがあります。モンサント社が開発した「rBST」(recombinant bovine matotoropin)、商品名を「ポジラック」といいます。牛が乳を分泌するときに出す成長ホルモンから分離した遺伝子を大腸菌に注入し、培養して製造します。これを牛に投与すると乳腺細胞が活性化するとともに、代謝全体が急激に高まり、牛乳の生産量を増加させます。 「遺伝子組み替え牛成長ホルモン」は、「乳牛の生産効率を高め、酪農家の収入を増やせる」とモンサント社は酪農家を煽ります。 確かに「ポジラック」を乳牛に注射すると、毎日出す乳の量が15〜25%増える上に、乳を出す期間も平均30日ほど長くなるといいます。アメリカではどの程度の乳牛に使用されているのかについて米農務省(USDA)によると2002年段階で、投与されている乳牛は全体の32%にあたるといいます。(22%、あるいは30%という説もあります) しかし月2回の注射という作業に加え、1回当たり5.25ドルというコストがかかるため、小規模農家より数百頭〜数千頭の大規模農家の方がこの「ポジラック」を使用する傾向にあります。 結局アメリカでも牛乳はより一層、供給過剰になり、多くの家族経営の酪農家を廃業に追い込みます。遺伝子組み換え作物と同様、ここでもモンサント社の夢の技術を享受できるのは、大規模な企業経営だけです。 ◆乳ガン、前立腺ガンを増加させ、抗生物質の投与も増やす!
遺伝子組み換え牛成長ホルモン「rBST」の投与は、インシュリン様成長因子(IGF-1)という成長ホルモンを増加させます。IGF-1は、人間の血液中にも存在している成長ホルモンと組成はまったく同じですが、細胞分裂を引き起こすもっとも強力な成長ホルモンの一つであり、高濃度で摂取すると様々な悪影響があるといわれます。
そして「rBST」を投与された牛の牛乳中のIGF-1は簡単に人間の血液に侵入します。IGF-1は低温殺菌では破壊されない上に、本来なら人間の胃のなかで分解されてしまうのですが、牛乳の中のガゼインというタンパク質がこの分解作用を妨げることによって、胃腸管の中でも生き延び完全なまま吸収されるといいます。 欧州委員会によって設置された科学委員会は、遺伝子組み替え牛成長ホルモンを注射された牛の乳には、IGF-1が高濃度に含まれていることをつきとめました。委員会の報告書はIGF-1の摂取と乳ガンおよび前立腺ガン発生の関係は、疫学的に立証できるとした上で、IGF-1の過剰摂取はガン細胞の細胞死誘発機能を抑制し、ガンの発生と進行を促進する、と警告しています。EUは「rBST」を投与した乳製品・肉の輸入も禁止しています。 カナダも1999年にそれまで10年間続いていた「rBST」の禁止を続行することを発表しました。カナダ保健省が出した報告書によると、「rBST」によって牛の不妊症、四肢の運動障害が増加すると報告しています。 もう一つ問題なのは「rBST」を投与した牛は乳腺炎にかかる率が最大25%も増加したということです。それによって牛の体細胞(膿汁)が牛乳に混じる確率も高くなり、また乳腺の炎症を抑えるために抗生物質が常時投与されてそれが牛乳に残存する可能性も増加することになります。 EUは「rBST」を投与した乳製品・肉の輸入も禁止しています。
これまで「遺伝子組み替え牛成長ホルモン」を認可したのは、ブラジル、南アフリカ、パキスタン、メキシコ、東ヨーロッパなど規制の緩やかな国々です。それに対して、EU15カ国を始めとして、オーストラリア、ニュージーランド、ノルウェーも認可していません。 日本国内におけるrBSTの使用を認可していませんが、それ以上の規制がありません。食品添加物の場合は、規制値が設定されているもの以外は流通禁止の規則があります。ところが家畜のホルモン剤については2種類(ゼラノール、トレボロンアセテート)だけ残留基準値が設定されていますが、逆にそれ以外は原則として流通が自由なのです。 規制値のないホルモン剤と「rBST」が投与された乳製品や牛肉はフリーパスで日本に輸入されています。しかし、残留はあるのか、どの程度の量なのか、その実態はまったく分からないのです。 http://asyura2.com/0601/gm12/msg/391.html コラム:米国産の食肉に潜む健康リスク コラム Reuters 2015年 4月 1日 [31日 ロイター] - 欧州連合(EU)のどの国でも、中国やロシアにおいてでさえも、牛肉や豚肉を食べるときに化学物質「ラクトパミン」のことを気にする必要はない。これらの国では、家畜の成長促進剤としてラクトパミンを使用するのを禁止しているからだ。 しかし、米国で肉を食べるのなら、消費者は用心すべきだ。ラクトパミンは豚などの家畜にとって間違いなく安全ではないばかりか、それを食べる消費者にとっても安全ではない可能性がある。ラクトパミンは多くの豚に歩行障害などを引き起こしたり、死に至らしめたりしている。 米国の養豚業者は、食肉処理場に豚を出荷する前の数週間、成長を速めて赤身肉を増やす目的でラクトパミンを飼料に添加する。 養豚業者だけでなく、米経済誌フォーチュンによると、肉牛農家もラクトパミンに殺到している。大手食肉加工会社が、別の成長促進剤「ジルマックス」を与えられた肉牛の扱いを拒否したことを受けての動きだという。 ロイターの調査報道では、タイソン・フーズとカーギルをはじめとする食肉加工会社は2013年後半、食肉処理場に運ばれた牛から足に疾患を持つ個体が複数確認されたのを受け、ジルマックス投与牛の買い取りを中止したことが明らかになっている。 テキサス工科大とカンザス州立大が2014年3月に出した報告書は、「(ジルマックスを)投与された牛の死亡率は80%高かった」としている。 食肉加工会社がジルマックス投与牛の購入を中止して以降、同成長促進剤の製造発売元である米医薬品大手メルクは、安全性に問題がないことを示す研究を行っている。ただ、これまでのところ、食肉加工業界は同社の主張を受け入れていない。 しかし、一方で肉牛農家らは、ジルマックスの代わりとして、牛に深刻な健康被害をもたらす恐れがあるラクトパミンを使用している。ラクトパミンはこれまで、約25万頭に上る豚の薬害反応に関係しているとされ、その症状として歩行困難や震え、活動過剰、ひづめ障害、呼吸困難、衰弱死などが報告されている。 牛肉を食べる人は気を付けた方がいい。米食品医薬品局(FDA)による1999年のラクトパミン認可には、人間に対する安全性評価は含まれていない。 FDAは、食肉処理場への出荷前に豚にラクトパミンを与えることを認めており、米有力消費者団体コンシューマー・リポーツの2013年の調査では、スーパーマーケットの店頭に並ぶ豚肉製品の5分の1からラクトパミンが検出されたという。 食肉業界の生産性改善への重点的取り組みは、食の安全や動物愛護への意識がかつてないほど高まっている消費者の利益とは相反する可能性がある。 外食業界ではこのところ、劣悪な環境で育てられた家畜や化学物質を投与された家畜の肉の不使用を売りにする「ファストカジュアル」業態が成功を収めている。このことは、消費者が健康的に育てられた畜産品を求め、そうした肉には相応の金額を払うことを浮き彫りにしている。 この流れに気付いた米豚肉加工最大手のスミスフィールド・フーズは、ラクトパミンの本格的な削減に乗り出したほか、妊娠した母豚を狭いおりに入れて管理する飼育方法(クレート飼育)を中止する姿勢も明らかにした。 消費者の間ではすでに、高級子牛肉を生産するための子牛のクレート飼育や養鶏場でカゴ飼育に反対する機運も出ている。成長促進剤が家畜に与える悪影響を知るようになれば、同じような反応が起きるかもしれない。 食肉業界は、責任ある畜産について議論を進めている。しかし、一部の業者は生産性改善のため見境をなくしているようにも見える。 需要拡大に応えるべく食肉生産の増大に注力してきた畜産業界はこれまで、家畜を狭い屋内に閉じ込め、本来よりも大幅に速いペースで成長させ、ホルモン剤や抗生物質などを投与してきた。 しかし、食の安全と家畜の健康を理由に、EUはこうした化学物質の多くを使用禁止にした。食品安全性に関する厳しい規制では知られていない中国やロシアも同様だ。 米畜産業界ではいまだに使われているが、その理由は何なのだろうか。 *筆者は米動物愛護協会(HSUS)の会長。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。 輸入牛肉で発がんリスクが5倍になる 2012年11月21日
週刊刊文春2012年11月22日号 危険な”残留ホルモン”が国産牛の600倍 輸入牛肉で発がんリスクが5倍になる 奥野修司(ノンフィクション作家)
BSE問題で世間を騒がせたアメリカ産牛肉。だが、禁諭は解除きれ、いまや放射能を気にして、国産よりアメリカ産を選ぶ人までいる。ところが、アメリカ産牛肉は、強い発がん性をもつ「残留ホルモン」が桁違いに高かった。牛肉をめぐる衝撃の最新医学調査を追跡する。 普段、私たちが何気なく食べている食品の中に、食品添加物などよりはるかに危険な物質が残留しているとしたらどうだろう。しかもその物質はパッケージにも記載されず、全く見えない。それを政府が認めているとしたら……。 「牛の肥育にはエストロゲン(女性ホルモン)が使われています。その残留濃度を計測してみたところ、和牛と比べて、アメリカ産牛肉は赤身でなんと六百倍、脂肪で百四十倍も高かったのです」 こんな衝撃的な事実を明かすのは、北海道大学遺伝子病制御研究所客員研究員の半田康医師である。 半田医師らは二〇〇九年、「牛肉中のエストロゲン濃度とホルモン依存性癌発生増加の関連」という論文を発表したが、この数値はそのとき計測されたものだ。アメリカ産牛肉は消費者が利用するスーパーで購入し、数値は三十から四十検体を検査した平均値だという。図1は、アメリカ産と国産の牛肉内にどれほど女性ホルモンが残留していたのかを示したものである。E1,E2とも女性ホルモンの一種であるが、半田医師によると「二十種類以上あるエストロゲンの中でもっとも生理活性が強いのがエストラジオール(E2)とエストロン(E1)。なかでもE2はE1の十倍の活性を示し、がんなどの発症に関与していると考えられている」という。 (中略) 急増するホルモン依存性がん 〇六年にハーパード・メディカルスクールの研究者は、九万人の女性を対象に調査した結呆、牛肉に代表される赤肉をたくさん食べると乳がんのリスクを大きく増加させると発表した。その論文の中で、発がんリスクを増加させる原因は、牛に与えられるホルモン剤の残留ではないかと指摘されている。半田医師は言う。 「マウスに工ストロゲンを投与したら乳がんが発生したと報告されたのは一九四八年です。エストロゲンはホルモン依存性がんの危険因子だという事実は、今や教科書レペルの話です」 図2を参照してほしい。日本では、六〇年代と比べて牛肉消費量が五倍に達している(そのうち約二五%は米国産牛肉)。そして実は、ホルモン依存性がんも五倍(乳がん四倍、卵巣がん四倍、子宮体がん七倍、前立腺がん十倍)に増加しているのだ。両者の増加トレンドは、見事に一致する。 次に図3(ブログ主注:図については直接本誌をご覧ください)を見ていただきたい。乳がんや卵巣がんといったホルモン依存性がんの発生率が、二十〜三十年遅れでアメリカを追いながら、四十五〜五十歳をピークに右下がりになっている。同じ女性なのに、どうして日本とアメリカでピーク年齢が異なるのか。前出の藤田医師はその相関関係を次のように推定している。 「四十〜五十歳代の日本人女性に、何らかの決定的な転換点があったのは間違いない。原因としていろいろ考えたのですが、牛肉を除いて見当たらないのです。 日本は七〇年頃から牛肉の輸入が増加しています。マクドナルドはその象徴ですが、これら輸入牛は主に家庭用の焼き肉やハンバーグとして利用されてきました。九一年の自由化で輸入がさらに加速しましたが、この増加はホルモン依存性がんの増加とほぼ一致します。つまり、この世代は年少の時から牛肉を長期間食べ続けたため、がん年齢になってがんを発症したという推測が成り立ちます。 大人になってから牛肉を食べるようになった年代の人は、アメリカ型の力ーブに乗っていないんです。とすれぱ、いずれ日本のがん発生率も、アメリカのようなカーブを描くようになるでしょうね」 http://blog.goo.ne.jp/datsuchemi/e/638ec630b455f5d785cd9452e6bd34c7 ホルモン剤肉「豪州産は大丈夫」の誤解 (更新 2014/5/26 16:00) 輸入牛肉の肥育で使われているホルモン剤。乳がんとの関係を指摘する研究報告もある。 日本国内では使用が禁止されているが、一方で輸入肉には使用されているという現実がある。
日本国内では使用禁止のホルモン剤。それを使った食肉の輸入を認める現状は、ダブルスタンダードとされても仕方ない。 農林水産省によると、国内で承認されていたホルモン剤は過去に2種あったが、1999年に両者とも業者により自主的に取り下げられたという。 食肉の輸入規制を所管する厚生労働省の輸入食品監視業務FAQ内には、ホルモン剤の安全性について、こう記されている。 《専門家が参加する審議会や国際機関などで安全性の評価が行われており、それらを踏まえて食品中の残留基準を設定して規制している。世界的に見ると、EUを除いて、アメリカやカナダ、オーストラリアでホルモン剤の使用が認められており、国際基準(コーデックス基準)においても、適正に使用される場合は人の健康への影響はない、と判断されている》 発がん性の指摘と安全性について改めて問い合わせると、「国際基準での評価が覆らない限り、安全性に問題はないと考えている」との回答を得た。 こうした日本の食品安全行政の姿勢を、東京大学大学院の鈴木宣弘教授(国際環境経済学)は問題視する。 「国内では認可されていない物質なのに、それを含む輸入品が認可される。このようなダブルスタンダードは、円滑な貿易には有用でも、食の安全を守る意味では果たしてどうなのか」 消費者は、こうした状況を認識しているのか。スーパーの精肉売り場では、輸入肉は時には国産肉以上のスペースを占める。国産肉に比べれば安価な輸入肉は、消費者の強い味方にみえる。 「お金に余裕のあるときは国産肉を買うけど、普段は外国産も買います。要は値段と中身のバランスです」(50代女性) 「和牛は高いし、サシが多くて脂っぽい。メニューによっては、外国産牛がいい」(30代女性) 「アメリカ産よりは、オーストラリア産。のびのび育っていそうだから」(30代女性) 一部の人は、漠然と輸入肉のホルモン剤や残留農薬による人体への影響を懸念していた。 前出の鈴木教授は、様々な問題が消費者に認識されていない実態を指摘する。 「オーストラリア産なら大丈夫と思っている消費者もいるようですが、日本で流通するオーストラリア産牛肉には特別な記載がない限り、ホルモン剤が使われています。一方で、ホルモン剤が認可されていないEU向けに、ホルモン剤を与えない食肉を輸出しているんです。ニーズが供給を生むケースもあります」 ※AERA 2014年5月26日号より抜粋 http://dot.asahi.com/news/domestic/2014052600150.html 発がん性と関係あり?「ホルモン剤肉」に潜むリスク (更新 2014/5/20 16:00)
「米国やオーストラリアの肉牛には、日本で無認可のホルモン剤が投与されています。発がん性との関係が疑われています」 北海道大学附属病院などで長くがん診療に当たってきた、公益財団法人北海道対がん協会細胞診センター所長の藤田博正医師らは、2007〜12年、半田康医師とともに、食肉中のホルモンに関する研究を行った。09年に日本癌治療学会で「牛肉中のエストロゲン濃度とホルモン依存性癌発生増加の関連」を発表。その中で、半田医師は、市販されている米国産牛と和牛のエストロゲン濃度を測定して、比較した。 牛肉は15カ所のスーパーやデパートで、同一の個体にならないよう時期をずらして複数購入して検体とした。調べた数は、和牛も米国産牛も、脂身が各40検体、赤身が各30検体。エストロゲン(エストラジオール)濃度の平均値は、米国産牛肉は和牛と比べ、脂身で140倍、赤身部分で600倍だった。 「米国産牛肉中のエストロゲン濃度は和牛よりはるかに高く、肥育時に成長促進剤として使用されたホルモン剤の残留があると考えられました」(半田医師) 藤田医師は、日本の「ホルモン依存性がん」の突出した増加を指摘する。ホルモン依存性がんとは、乳がんや子宮体がん、大腸がん、前立腺がんなどだ。日本とは異なり、肥育中にホルモン剤を投与された食肉の輸入を禁止しているEUでは、意外な変化があった。 「WHOのデータによると、1989年の輸入禁止後、EU諸国の乳がん死亡率が大きく下がりました」 乳がんの死亡率は、89〜06年に、アイスランドで44.5%、イングランドとウェールズで34.9%、ルクセンブルクで34.1%減少した。 「一時はマンモグラフィーによる予防検診の成果とも言われましたが、検診や医療制度は国によって10年ほどの開きがあります。このため、マンモグラフィーの普及を主な要因とは考えづらいとの考察が、(医学専門誌の)ブリティッシュメディカルジャーナルに発表されています。この死亡率の低下が、食肉の輸入禁止措置と無関係とは、考えられない」(藤田医師) 発がんの原因の特定は難しいと認めつつも、藤田医師、半田医師の見解は、 「食肉中に残留しているエストロゲンの摂取と発がん性には何らかの関連がある」 ※AERA 2014年5月26日号より抜粋 http://dot.asahi.com/life/lifestyle/2014051900020.html 米豪産牛肉に発がん性か 残留ホルモン剤が原因 日豪EPA批准で来年から輸入急増 Business Journal 11月30日(日)6時0分配信 http://biz-journal.jp/2014/11/post_7514.html 今回の日豪EPAで豪州産牛肉やくず肉の輸入が増えることは確実であるが、注意されるべきは、日本に輸出されている豪州産牛肉が例外なく成長促進ホルモン剤に汚染されているという点である。 豪州では1979年から牛に同剤を埋め込む方法で使用されている。 今年4月7日にはロシア農業監督庁が、豪州産牛肉から成長促進ホルモン剤トレンボロンが再三検出されたことから、豪州産牛肉の輸入禁止を発表した。 また、EUは同剤含有の牛肉輸入を禁止しているため、豪州政府はEU向けの牛肉については同剤使用を禁止している。 輸入牛肉の残留ホルモン剤問題は深刻である。
09年10月24日に開催された第47回日本癌治療学会学術集会で北海道大学の半田康医師は、「牛肉中のエストロゲン濃度とホルモン依存性癌発生増加の関連」を発表した。この研究目的は以下の通りである。 「わが国において乳癌、前立腺癌を含むホルモン依存性癌は急速に増加しているが、これに並行するように牛肉消費量も増加している。 国内消費量の25%を占めるアメリカ産牛肉では、肉牛の飼育時に成長促進目的にエストラジオールを含むホルモン剤の投与が行われる。 アメリカの牛肉消費量は先進諸国で最多で増加傾向にあるが、癌発生数は乳癌、前立腺癌が極めて高い。このため、牛肉に含まれるエストロゲン濃度を検討した」 半田氏は「わが国とアメリカの牛肉消費傾向から、エストロゲン高濃度の牛肉摂取とホルモン依存性癌発生増加の関連性が考えられる」と結論付けている。
日豪EPAには非関税措置が明記され、「いかなる非関税措置も採用し、又は維持してはならない」とされている。要するに、これまで輸入を認めており、新たにEUのように成長促進ホルモン剤含有牛肉の輸入を認めない措置を日本政府がとれば、非関税措置として協定違反になるのだ。このような日豪EPAをわずか3日の審議で批准した責任はどの政党がとるのか、厳しく問われなければならない。 マクドナルドでチキン・ナゲットを食べたら地獄行きなのか? 2013年4月29日月曜日
私たちが使えるカネには限度がある。だから、限られた予算を最大限に使うために誰もが「安いモノ」に惹かれ、群がり、買っていく。
安いというのは消費者にとっては今も昔も購買の際に最も重視される要素である。 だから、企業はモノを売るのに、とにかく製品を安く売ることを考える。安く売るためには、安くするための工夫が必要だ。 たとえば、材質の質を落とすと安くできる。品質を落とすとモノは壊れやすく、チャチに、安っぽくなっていく。しかし、消費者がそれを求めているのだから、世の中はどんどん「安物」にシフトしていく。 これはモノだけでなく、食品にも応用される。 安ければ何でもいいと消費者は考えているので、提供者はとにかくコストを下げるために何でもするのだ。そして、いよいよこの「安く提供するために何でもする」という部分のツケが消費者に回ろうとしている。 食品汚染の蔓延だ。 病死した鶏すらも売り物にしていた
2012年、中国のマクドナルドやケンタッキーフライドチキンで、大きな問題が起きていた。 これらのファーストフードはチキンを使ったメニューをいくつか出しているが、ここで使われている鶏肉が抗生物質、成長ホルモン剤まみれだったのである。 こういった過剰投与された抗生物質や成長ホルモン剤はもちろん、それを食べた人間の方にも害悪を及ぼす。 さらに、これらの養鶏場では発癌物質にまみれたエサを食べさせていたのだが、それも鶏肉を通して人間の口に入っていく。 マクドナルドやケンタッキーフライドチキンでは、このような鶏肉を仕入れて、加工して、客に提供していた。もちろん、子供たちにもだ。 この問題が発覚すると、当局は鶏肉の回収を指示して大騒ぎになったが、ここで問題は終わらなかった。 マクドナルドやケンタッキーフライドチキンに鶏肉を提供していたのは、「河南大用食品グループ」という会社だったのだが、この会社はなんと病死した鶏すらも売り物にしていたのである。 これを他人事のように読んでいてはいけない。 なぜなら、「河南大用食品グループ」は、日本マクドナルドにも鶏肉を提供していたという事実が発覚しているからだ。当初、日本マクドナルドは「中国の仕入れ先は分からない」とこの問題を突っぱねていた。 しかし、隠しきれないと見ると今度は一転してそれを認め、「マクドナルドはグローバル基準を持っていて、すべてのサプライヤーがそれを遵守しているので安全だ」という見解を出して幕引きをはかっている。 成長ホルモンを大量投与される鶏。私たちはこれを食べる。
消費者がどうなろうと、儲かれば構わない
日本マクドナルドの言い分は矛盾をはらんでいる。なぜなら、マクドナルドの食材はグローバル基準を満たして安全だというのであれば、中国で回収騒ぎにならなかったはずだ。安全でなかったから回収騒ぎが起きた。 さらに、その回収騒ぎの原因となった「河南大用食品グループ」の鶏肉を日本マクドナルドも使っていたのだから、日本でも回収騒ぎが起きていないとならなかった。 それが隠蔽されて闇に消された。いや、闇に消されたのではなく、あなたがマクドナルドのチキンタツタやナゲットを食べて消化してしまったのかもしれない。 少なくとも多くの日本人の子供たちがマクドナルドで「河南大用食品グループ」が出荷した疑惑の鶏肉を食べたのは事実であり、本来であればマクドナルドはテレビでコマーシャルなど流している場合ではなかったとも言える。 もちろん、マクドナルドは鶏肉を提供する企業に対して抗生物質の使用を中止しろとグローバル基準で謳っている。 しかし、中国の企業がそんなものはお構いなしだったのは「河南大用食品グループ」の実態を見ても分かる。そして、重要なのは、中国で問題になっている企業はこの1社だけではないということだ。 ほぼすべての養鶏場が、成長ホルモン剤、抗生物質を大量投与しているのである。 養鶏場にとって鶏は工業製品のようなものだ。成長ホルモン剤をどんどん与えて成長スピードを速め、次から次へと出荷できればそれだけ儲けが大きくなる。 それによって消費者がどうなろうと、儲かれば構わないと考えているのである。 病死した鶏も食用にするのも同じ理由だ。廃棄したら1円にもならないばかりか廃棄する費用がかかる。黙って売ってしまえば利益になる。拝金主義の前にモラルなどないようだ。 生まれて45日後には、もう食品になっている
抗生物質、ホルモン剤、発癌物質まみれ
仕入れる側のマクドナルドやケンタッキーフライドチキンはその事実を知らなかったのだろうか。いや、知っていた。 上海市の調査では、ケンタッキーフライドチキンは社内検査によって抗生物質が大量に検出された鶏肉も、検査結果を当局に報告しないで使っており、そういった養鶏場とも取引を続けていたのである。 つまり、鶏肉を提供する企業も、鶏肉を加工する企業も、どちらも「これを人間が食べたら問題になる」と分かっていながら、それを提供し続けて来たということになる。 何しろ商品が提供できなければ、売上が落ちる。だから、売上を死守するためには、薬まみれだろうが、死肉だろうが、何でも提供する。それが資本主義社会の未来だったのだ。 現代社会で、問題になっているのは、鶏肉だけではない。牛肉でも豚肉でも、まったく同じ問題が発生している。すべての肉は抗生物質、ホルモン剤、発癌物質まみれなのである。 その上に、食品偽造、産地偽装まで重なって行く。 ヨーロッパでは馬肉を牛肉と偽って販売されていたことで大問題になったばかりだ。 こういった問題が出るのは、「いつでも肉を食べたい」「いつでも安く食べたい」と消費者が望み、企業がそれに対して応えようと努力した結果であるとも言える。 いつでも、そして安く「肉」が食べられるように、食肉の提供業者は家畜を工業生産のように「製造」する。成長ホルモンを使いまくって成長を早めて「出荷」する。 家畜を工業製品のように扱うことが、消費者の望みを叶える唯一の方法だから、どんどんそのようになっている。 まだ「安さ」がメリットだと信じている
今はマクドナルドやケンタッキーフライドチキン等のファーストフードだけの問題のように多くの人々は捉えている。しかし、それは間違っている。 これは高度に発達したグローバル経済の問題でもある。 もうすでに現代は、原産地で取れる食材を食べるような時代ではなくなっている。食材は「どこかから買ってくる時代」なのである。 鶏肉、豚肉、牛肉だけではない。小麦も、大豆も、各種野菜もすべてそうだ。どこかから買ってくる。 当然、バイヤーはビジネスのために「安いところ」から買ってくる。顧客は安いものを求めており、安いと売れる。 安いというのは安いなりの理由がある。しかし、グローバル経済ではツケを払うのは、常に安いものを買ってしまう人間であり、提供した側ではないのだ。 今のところ、100円ショップで安物を買った人間も、スーパーで安い肉を買った消費者も、ファーストフードで安いハンバーガーを食べている人間も、みんな満足している。 新聞やインターネットの片隅で、食品偽造のニュースや抗生物質・発癌物質・ホルモン剤が大量に混入されているという記事を読んでも、自分の食べている肉がそうだと結びつける感受性を持っていない。 まだ「安さ」がメリットだと信じている。 人間は「ただちに影響がない」と言われると、危機感を持続できない。 しかし、無視すれば問題が解決されるわけではないから、いずれ「安さの追求が地獄行き」になる事実を思い知る日が来る。 「安物」というのが、自分を破壊する「危険物」だということを、人々はいつ認識するようになるのだろうか。もしかしたら、永遠に認識しないのかもしれない。 http://www.bllackz.com/2013/04/blog-post_29.html?utm_source=BP_recent 牛肉と豚肉は食べるな 加工肉と赤身肉の多量摂取が膵ガンリスク高める ホットドッグやソーセージなどの加工肉のほか、牛肉や豚肉の赤身を多量に摂取すると膵ガンリスクが増大することが、先ごろアナハイムで開かれた米国ガン学会(AACR)で報告された。膵ガンの原因は、食肉の脂質ないしコレステロール量によるものではなく、その加工方法に関係するという。
膵ガンは特に進行性の高いガンであり、米国ガン協会(ACS)によれば、米国でのガンの死因において男性では第4位、女性では第5位を占めている。しかし、米ジョンズ・ホプキンス大学医学部腫瘍学、泌尿器科学、薬学および分子科学教授のWilliam Nelson博士は、世界のその他の地域では膵ガンは比較的頻度の低いガンであることから、米国人の環境に膵ガンリスクを高めるものが存在することが示唆されるという。 ハワイ大学ガン研究センターのUte Nothlings氏らは、今回の研究でハワイあるいはロサンゼルス在住の白人、ハワイ原住民、日系など5つの民族グループに属する男女計約20万例を対象として、食事と膵ガン発生率との関係を検討した。その結果、平均7年間の追跡期間に膵ガンが発生したのは482例であった。加工肉の摂取量が最も多いグループは最も少ないグループよりも膵ガンリスクが67%高く、また赤身の豚肉および牛肉の摂取量が多いグループは約50%高かった。鶏肉、魚肉、乳製品および卵の摂取量のほか、脂肪ないしコレステロールの総摂取量と膵ガンリスクとの間には何ら関係は認められなかった。 このことから、食肉の加工過程で生じる何らかの化学反応がガン発生を招く可能性が示唆された。化学反応によって、ヘテロサイクリックアミンまたは多環芳香族炭水化物などの発ガン物質が発生する可能性があるという。Nelson博士はさらに研究を進める必要があるとしたうえで、この試験結果は「焼いたり蒸したりする安全な方法で調理した魚肉や鶏肉を摂取することが、妥当な選択として勧められるものである」と述べている。 原文[2005年4月20日/HealthDayNews] 牛肉と動物性脂肪の摂取で前立腺癌に
脂肪摂取と前立腺癌との関連は多くの事例管理調査に見られ[ 56-66]、時には副グループとしてだけのこともあります。合衆国内の諸少数民族での大規模な事例管理調査で、前立腺癌の危険性との一致した関連が飽和脂肪で見られましたが、脂肪のその他の型ではそうではありませんでした。脂肪摂取と前立腺癌の危険性関連は、食事の十分に総合的な査定評価の数少ないコホート調査だけしか調べられてきていません。 カルフォルニア在住セブンデイズ・アドヴェンチス派14.000人の調査で、熱量摂取の動物性脂肪の割合と前立腺癌の危険性との陽性の関連は統計的に有意義なものではありませんでした[ 68]。健康専門課51.000人の追跡調査で、陽性の関連が赤身の肉・総脂肪と動物性脂肪でみられ、これは主に進行前立癌に限定されていました[ 69]。植物性脂肪ではなんら関連性は見られませんでした。ハワイでの別のコホート調査で、前立腺癌の危険性の増大が牛肉と動物性脂肪の摂取で見られました[ 70]。 さらなるデーターが望ましいけれども、国際的な関連・事例管理とコホート調査は、動物性製品に含まれる脂肪の摂取と前立腺癌発性率との関連を支持することで一致しています。この根拠は一般的に植物性脂肪の摂取との関連を支持してなく、これは脂肪の型若くは動物性製品のその他の成分が関わっていることを示唆しています。幾つかの調査で[ 71・72]、脂肪よりもカルシウムが乳製品の消費と前立腺癌の危険性との関連に上げられるように見えます。 或る調査では、動物性脂肪の摂取は進行性の前立腺癌と非常に関連があるとしてきていて、それは一般的なゆっくりした型からより命取りの型へ移行することへの影響を示唆しています。 http://www.asahi-net.or.jp/~bd9y-ktu/test/ishi/dietcan_f/393.html 乳製品は摂るな
前立腺がんの発生率と最も関係の深い食品はミルクであった。前立腺がん発生率との相関係数(r)はミルクが0.711で、次いで肉の0.642が大きい。前立腺がん死亡率との相関係数はミルクの0.766が最も大きかった。逆に、前立腺がんと負の相関関係(摂取量が多くなるほど前立腺がんが少なくなる)を示す食品は穀物であった(発生率に対して-0.648、死亡率に対して-0.661)。
前立腺がんとミルクの関係を図で示すと図1のようになる。図1でご覧の通り、アメリカでの前立腺がん発生率が頭抜けて1位である(人口10万対100.8)。ところが前立腺がんの死亡率でみると、アメリカの18.6は41ヵ国中12位である。これは、アメリカで前立腺特異抗原(PSA)によって前立腺がんのスクリーニングが強力に実施されているからである(4)。PSAの高いものを拾い出して、バイオプシー(針生検)で前立腺の組織を調べると、高率にがん組織が見つかる。他の原因で死亡した高齢者の前立腺をくまなく調べると50%以上の高頻度でがん組織が発見される。がんを抱えながら、がんで死ななかった人たちである。前立腺がくるみ程度の小さな器官なのでこのようなことが判る。同じようなことが甲状腺という小さなもう一つの器官でも認められている。大腸のような大きな器官でも、時間をかけてくまなく調べれば同じような結果が得られるであろう。 このような研究で原因食品をしぼり込むのに有効な方法は重相関分析という統計学手法である。しかし、ミルクとチーズ、動物性油脂とバターには高度の相関があり(ミルクを多く消費する国ではチーズの消費量も多いということ)、この種の分析ができない。そこで「動物性油脂+バター」「ミルク+チーズ」「卵」「肉」「穀物」「豆類」「果物」「野菜」「植物油」「コーヒー」「アルコール」の11品目を用いて重相関分析を行った。これらの食品の中で、独立して前立腺がん発生率の増加に寄与しているのは「ミルク+チーズ」で、逆にこのがんを減らす方向に寄与している食品は「穀物」であった。日本で過去48年間に前立腺がんが25倍も増えた原因の一つはミルクと乳製品の消費量(同一期間に20倍増えた)であるといっても間違いはないだろう。 精巣がん発生率と最も相関関係の最も高い食品はチーズ(r = 0.804)であった。この関係を図2に示す。前立腺がんと同様、発生率が高いのは北ヨーロッパと北アメリカであり、アジア諸国における精巣がんの発生は極めて低い。なお、精巣がんの発生率と死亡率の間の相関はあまりよくない(r = 0.350)。例えば、ノルウェーでは精巣がん発生率は人口10万対8.0であるのに、死亡率は0.36に過ぎない。死亡率/発生率は0.045で発生した精巣がんの95%が治るということを示している。このがんには抗がん剤が著効を示すことは先に述べた。ところがアルジェリアでは発生率が0.20と低いが死亡率も0.19と低い。この国では発生した精巣がんの95%は死んでしまう。因に、日本でのこれらの数値はそれぞれ1.38と0.19で、精巣がんの86%が治る。
重相関分析の結果をみると、精巣がんの発生に最も大きく寄与している食品は「ミルク+チーズ」で、次いで「アルコール」であった。「アルコール」がどのような機序で精巣がんの発生に関係しているのかは不明である。「アルコール」の寄与度は「ミルク+チーズ」に比べて小さい。たまたま「アルコール」が寄与因子として拾われた可能性が大きい。 現在、日本史上はじめて子どものときからミルクを飲み肉を食べるようになった日本人が大挙して40代の後半(いわゆるがん年令)に突入している。戦後の日本で進行した食生活の変化によって、今後、前立腺がん(男性)、乳がん(女性)、子宮内膜がん(女性)、結腸がん(男女)などのホルモン依存性のがん発生が著増する可能性がある。その兆しはすでに明白である(未発表データ)。 http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/eating11-20/testisprostate.html http://homepage2.nifty.com/smark/MILKbyok.htm 赤肉(牛肉等)は大腸癌のリスクを高める
大量の赤肉(牛肉・羊肉)の摂取はDNAを損傷する物質を腸内に作り出すことで大腸癌のリスクを高めるという新たな研究が発表された(1)。赤肉を大量に食べる人の大腸癌発生率が相対的に高いことは従来の研究で示されているが(2)、何故そうなるのかを説明する研究はなかった。新たな研究は、このような結果をもたらす生理学的根拠を明らかにした。 研究者は、赤肉が大腸癌のリスクの増加と強力な発癌物質であるN-ニトロソ化合物(NOC)の増加に関連していることから、赤肉消費から生じるNOCの遺伝子損傷効果を調べようとした。そのために、21人のボランティアを募り、大量の赤肉(420グラム)を含む食事、菜食、大量の赤肉と繊維を含む食事の3種の食事を15日間続けてもらった。 いささか難解になるので詳細は省くが、研究は赤肉食が菜食に比べてNOCを増加させること(糞便に現れたNOC総量を測ると、赤肉食では菜食に比べてNOC生成が確実で、有意な増加を示した)、赤肉・高繊維食ではこれが中間的になること、赤肉から生じるNOCの量とそのDNA特異的有害付加生成物・O6カルボキシメチルグアニン(O6CMG)に対する染色陽性細胞の率の間には正の相関関係があることを確認するとともに、赤肉から生じる糞便のNOCがO6CMGの生成を可能にするメカニズムも明らかにした。これにより、研究者は、O6CMGは修復できないから、またその他の付加生成物が生成され・修復されないならば、赤肉と大腸癌の関連が説明できると言う。 この研究について伝えるガーディアン紙によると(3)、科学者たちは、大腸癌の80%が食事に関係しており、従って大部分は予防できると考えられるからと、この発見を歓迎しているという。 この研究チームの一員であり、以前に肉から生じるNOCとDNAの変化の関係を確認したオープン大学のDavid Shuker氏は、この発見は赤肉消費を大腸癌のリスク増加に結びつけることを可能にし、この病気に関連した非常に早期の変化のスクリーニング検査開発の手がかりも与えるかもしれないと言う。 また、この研究に資金を提供したケンブリッジ大学医学研究委員会(MRC)のColin Blakemore委員長は、この研究は、昨年発表された疫学的研究とともに、西欧諸国で2番目に多く、世界中で100万人近くを襲う大腸癌の理解と予防に向けた重要なステップだと語る。
Cancer Research UKの専門家は、研究は、繊維、果実、野菜が多く、赤肉・加工肉を減らした食事の必要性を強調するものだと言う。 ただし、産業の利害にからむこの種の研究への批判はつきものだ。食肉・家畜産業団体(食肉・加畜委員会)は、この研究の対象となった人々は一日に420グラムも食べており、普通の男性が平均的に食べる量の5倍、女性が食べる量の8倍にもなる、平均的なヒレステーキは140グラム、バーガーは100グラムだと言う。人々はこの研究を赤肉は安全でないと受け止める危険性がある、バランスを欠いた食事をする人には誰でも問題が起きると批判する。 BBC Newsによると(4)、この団体は、この研究の規模が小さすぎることも問題にする。この小規模な研究の結果は赤肉・加工肉が個人の大腸癌発癌リスクを高めるかもしれないメカニズムを示唆するにすぎず、研究者自身が一層大規模な研究の必要性を認めていると言う。 とはいえ、この研究が、野菜や果実を嫌い、赤肉を偏食する人々への警鐘を鳴らすことだけは確かであろう。ファスト・フード全盛のなか、そのような人々が増えていることも確かである。ファスト・フードは肥満者・糖尿病患者の急増の元凶として非難されてきたが、 Bowel Cancer UKの顧問であるAnnie Anderson教授は、肉・肉製品が多く、野菜が少ないこのような料理は大腸癌のリスクにも寄与するかもしれないと言う(BBC)。 1.Sheila Bingham et al, Red Meat Enhances the Colonic Formation of the DNA Adduct O6-Carboxymethyl Guanine: Implications for Colorectal Cancer Risk, Cancer Research 66, 1859-1865, February 1, 2006;Abstract 2.例えば、Chao A, Thun MJ, Connell CJ et al. Meat consumption and risk of colorectal cancer, Journal of the American Medical Association ,2005;293:172-182.(参照:http://www.bupa.co.uk/health_information/html/health_news/260105redmeatcancer.html)。 3.DNA damage from eating red meat linked to cance,The Guardian,2.1 http://education.guardian.co.uk/higher/news/story/0,,1699276,00.html 4.Red meat cancer risk clue found,BBC News,2.1 http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/4662934.stm http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/agrifood/food/06020201.htm ホルモン入アメリカ牛肉を食べて癌になろう 牛成長ホルモンの中で唯一、遺伝子組み替えによって製造されたものがあります。モンサント社が開発した「rBST」(recombinant bovine matotoropin)、商品名を「ポジラック」といいます。牛が乳を分泌するときに出す成長ホルモンから分離した遺伝子を大腸菌に注入し、培養して製造します。これを牛に投与すると乳腺細胞が活性化するとともに、代謝全体が急激に高まり、牛乳の生産量を増加させます。
「遺伝子組み替え牛成長ホルモン」は、「乳牛の生産効率を高め、酪農家の収入を増やせる」とモンサント社は酪農家を煽ります。 確かに「ポジラック」を乳牛に注射すると、毎日出す乳の量が15〜25%増える上に、乳を出す期間も平均30日ほど長くなるといいます。アメリカではどの程度の乳牛に使用されているのかについて米農務省(USDA)によると2002年段階で、投与されている乳牛は全体の32%にあたるといいます。(22%、あるいは30%という説もあります) しかし月2回の注射という作業に加え、1回当たり5.25ドルというコストがかかるため、小規模農家より数百頭〜数千頭の大規模農家の方がこの「ポジラック」を使用する傾向にあります。 結局アメリカでも牛乳はより一層、供給過剰になり、多くの家族経営の酪農家を廃業に追い込みます。遺伝子組み換え作物と同様、ここでもモンサント社の夢の技術を享受できるのは、大規模な企業経営だけです。 ◆乳ガン、前立腺ガンを増加させ、抗生物質の投与も増やす!
遺伝子組み換え牛成長ホルモン「rBST」の投与は、インシュリン様成長因子(IGF-1)という成長ホルモンを増加させます。IGF-1は、人間の血液中にも存在している成長ホルモンと組成はまったく同じですが、細胞分裂を引き起こすもっとも強力な成長ホルモンの一つであり、高濃度で摂取すると様々な悪影響があるといわれます。
そして「rBST」を投与された牛の牛乳中のIGF-1は簡単に人間の血液に侵入します。IGF-1は低温殺菌では破壊されない上に、本来なら人間の胃のなかで分解されてしまうのですが、牛乳の中のガゼインというタンパク質がこの分解作用を妨げることによって、胃腸管の中でも生き延び完全なまま吸収されるといいます。 欧州委員会によって設置された科学委員会は、遺伝子組み替え牛成長ホルモンを注射された牛の乳には、IGF-1が高濃度に含まれていることをつきとめました。委員会の報告書はIGF-1の摂取と乳ガンおよび前立腺ガン発生の関係は、疫学的に立証できるとした上で、IGF-1の過剰摂取はガン細胞の細胞死誘発機能を抑制し、ガンの発生と進行を促進する、と警告しています。EUは「rBST」を投与した乳製品・肉の輸入も禁止しています。 カナダも1999年にそれまで10年間続いていた「rBST」の禁止を続行することを発表しました。カナダ保健省が出した報告書によると、「rBST」によって牛の不妊症、四肢の運動障害が増加すると報告しています。 もう一つ問題なのは「rBST」を投与した牛は乳腺炎にかかる率が最大25%も増加したということです。それによって牛の体細胞(膿汁)が牛乳に混じる確率も高くなり、また乳腺の炎症を抑えるために抗生物質が常時投与されてそれが牛乳に残存する可能性も増加することになります。
EUは「rBST」を投与した乳製品・肉の輸入も禁止しています。
これまで「遺伝子組み替え牛成長ホルモン」を認可したのは、ブラジル、南アフリカ、パキスタン、メキシコ、東ヨーロッパなど規制の緩やかな国々です。それに対して、EU15カ国を始めとして、オーストラリア、ニュージーランド、ノルウェーも認可していません。 日本国内におけるrBSTの使用を認可していませんが、それ以上の規制がありません。食品添加物の場合は、規制値が設定されているもの以外は流通禁止の規則があります。ところが家畜のホルモン剤については2種類(ゼラノール、トレボロンアセテート)だけ残留基準値が設定されていますが、逆にそれ以外は原則として流通が自由なのです。 規制値のないホルモン剤と「rBST」が投与された乳製品や牛肉はフリーパスで日本に輸入されています。しかし、残留はあるのか、どの程度の量なのか、その実態はまったく分からないのです。 http://asyura2.com/0601/gm12/msg/391.html ✤肉の安全な食べ方
❈牛肉・・・ 賢い消費者になるために最低限知っておきたい知識
1口に牛肉といっても、「和牛肉」「国産牛肉」「輸入牛肉」とあります。また、JAS法が改正された為、生鮮食品の1つとして、原産地表示が義務ずけられました。 原産地表示について言えば、国産品は国産である旨を表示します。この場合は、都道府県名、地名でも構いません。輸入品は原産国名が表示されます。 尚、JAS法では、産地を「1番長く飼育された土地」と定義しています。いわゆる「銘柄牛」には「和牛肉」と「地域銘柄牛肉」の2種類があります。「和牛肉」は品種名を指します。「和牛」は、法律で4品種(黒毛和種・褐毛和種・日本短角種・無角和種)だけを示すことになっています。ですから、他の品種を「和牛」と称するのは法律違反になります。もともと食肉用に飼育され、品種も良く、安心度は高いとみてよいでしょう。尚、黒毛和種が殆どですが、供給量が限られているので(国産牛の約40%くらい)、この表示の肉が多く並べられている店の場合、偽装表示の心配があります。「地域銘柄牛肉」は、松坂牛など産地の名前のついた牛肉で、これが商品名になります。唯「○○牛」(○○の所に地域名が入ります)という形で地域が明示されている場合でも、必ずしもその地域が原産地を表している とは限りません。また、「和牛」と表示されていない限り、その牛肉は「和牛」ではないことも知っておくこと。「和牛」や「地域銘柄牛肉」の安全度は、国産牛という表示の牛肉よりは高いと考えてよいでしょう。 次に、「国産」とだけ表示されている牛肉ですが、これには以下のような種類のものがあります。 @和牛や地域銘柄牛以外の肉専用牛肉 A雄の乳牛(去勢牛の肉) B雌の乳牛(搾乳しなくなった乳牛「廃用牛]肉) C黒牛・黒毛牛(外国種のアンガス種系統牛の肉) ポイントは、唯、国産と書いてある物や、都道府県名が書いてある物よりは、地域名の原産地表示のあるものを選ぶこと。国産牛の安全度は銘柄牛に比べるとやや低くなります。
この牛肉の場合は、たれにつける等の徐毒の過程のある料理(たとえば焼き肉、シチューなど)に使うようにします。最後に輸入牛肉です。 アメリカ産、カナダ産は、穀物飼育牛肉と牧草肥育牛肉の2つに分けられます。脂肪の色が白いのが特徴です。オーストラリア産、ニュージランド産は牧草肥育で、脂肪の色が黄色なのが特徴です。抗菌性物質や女性ホルモンなどの不安は不明の部分が多いようです。尚、BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)に関しては、オーストラリア産、ニュージーランド産は不安はありません。唯、輸入牛肉も、徐毒過程(調味液に漬ける、アクをとるなど)のある料理に使うようにします。 また、農水省が定めた食肉小売品質基準表示によれば、種類、部位、用途を表示することになっています。例えば、「種類(牛)、部位(サーロインなど)、用途(ステーキ用)」というようにです。 もちろん、以下のような抜け道は存在しますから注意してください。 @外国で生まれ育ち、生きたまま日本へ輸入された場合、日本で3ヵ月以上飼育された後に処理された牛の肉は、「国産」という表示をしてもいいことになっています。 A「焼き肉用セット」は生鮮食品に分類され、「焼き肉セット」は加工食品に分類されます。異なる部位の切り身を1つのパックにした「焼き肉用セット」は生鮮食品で原産地表示の義務があります。 一方、肉を調味液に漬けたり、塩、こしょうがしてある「焼き肉セット」は加工食品なので、原産地表示の義務はありません。 B表面だけをサッと加熱してあるたたきやローストビーフは加工食品です。
C牛だけの挽き肉は生鮮食品で原産地表示が必要ですが、牛、豚の合びきは加工食品となり、原産地表示は必要ありません。 ✦さて、安心のための"毒消しテクニック”は、この5つで万全!
@脂身を切り取って使うこと。ダイオキシンなどの不安物質は、脂身に残っている場合が多いからです。 A湯通しをすること。牛肉の薄切り、細切り、角切りは、お湯で3分ほど茹でてから食材として使います。これで、まだ残っている農薬やダイオキシン、抗菌性物質を減らすことができます。肉じゃがなどを作る時も、まず茹でこぼしをしてから
Bアクとり。シチュー等は、肉をことこと煮ながら、浮いてくるアクを丁寧にすくうこと。アクには、牛肉から溶けだした不安物質が一杯入っています。アクとりは、その不安を解消する徐毒のテクニックでもあるのです。
Cタレを捨て、2度漬けすること。調味液やタレ、味噌等に肉をつけて下味をつける時、まず10分ほど漬けて、一旦調味液やタレ、味噌を捨てます。そこに不安物質が溶け出しているからです。肉についている味噌等も丁寧に取り除いてから、新しい調味液、タレ、味噌に漬け直しましょう。 Dしゃぶしゃぶ。
これほど良い徐毒の方法はありません。但し、溶けだした不安物質は、お湯の方に溜る一方。自宅で調理する時は、途中でお湯を取り換えるぐらいの気配りを。 ✦もう1つ忘れていけないのがBSEです。一般に「狂牛病」の名前で知られているBSE(牛海綿状脳症)は、1986年にイギリスで始めて発見され、その後、ヨーロッパに広がった謎の病気です。体の中にあるプリオンという蛋白質が、何らかの理由で異常な形に変化したときに発生すると考えられています。BSEの潜伏期間は、 牛で2〜8年といわれています。日本でも、2001/9月、BSEの疑いがある乳牛(5歳)が発見され、断定された。牛がBSEにかかる主な原因は、飼料中の肉骨粉と 考えられています。1996年、イギリスは、BSEに感染した牛の肉を食べると、人間にも感染する可能性があることを公式に認めています。人間が感染すると、 変異型クロイツフェルト・ヤコブ病という死亡率の高い病気になります。しかし、BSEが人にも感染するらしいことは確かですが、たとえ罹患牛でも、通常食べている牛肉や乳製品には問題は少なく、人への感染リスクも少ないこと、また、2001/10月以降、日本ではBSE検査が全頭に実施されているから、あまり神経質になる必要はない、とも言われています。もちろん、どんな牛肉が安全なのかに関する知識を持っているに越したことはありません。安全な牛肉の見分け方を述べます。
その為には、「和牛」「国産牛」「輸入牛」の区別や、肉の各部位の危険の違いに注意することが重要でしょう。 1、和牛の場合:肉専用の和牛は、一応安心と考えていいでしょう。飼料に肉骨粉はまず使われていないし、精肉には感染物質も入っていません。「和牛肉」は偽装がなければ表示で選んで買うことができます。
2、国産牛の場合:国産牛には、大きく分けて3種類あります。
✶和牛以外の肉専用牛の場合ーこれも、飼料に肉骨粉が使われていないので,その精肉は一応安心と考えて良いでしょう。 ✶乳牛(雄)の場合ー去勢牛です。飼料に肉骨粉はまず使われていないので、その精肉は安心と思われます。しかし、BSEの不安が残る乳牛(雌)から生まれている以上、感染の不安がないとは言えません。 ✶乳牛(雌)の場合(廃用牛)−搾乳しなくなった乳牛(廃用牛)は、飼料に肉骨粉(乳量を増す為に与えられていた)が使われていた可能性もあり、飼育期間(月齢5年以上)が長いものが多いので、その精肉は一応不安と考えます。 国産牛を選ぶ時に、1番問題なのは、その国産牛が上記3つのどれに当たるのか、店頭の表示では分からないことです。従って、慎重に考えれば、1番不安の多い「雌の乳牛」の安全度を基準にせざるを得ないということになります。 3、輸入牛の場合:輸入牛肉は、オーストラリア産はまず安心です。尚、BSE問題で、輸入禁止になっていたアメリカ産牛は、2005年、生後20か月以下の牛であること、特定危険部位を除去することを条件に輸入が再開されたのですが、わずか1ヶ月半後に危険部位の混入が確認され、輸入は再停止となっています。
✦部位で危険なのは内臓です。危険とされている回腸遠位部が小腸の1部なので、ホルモンとして出回っている可能性があります。内臓系の物は避けた方がいいでしょう。 「挽き肉」は、内臓を混ぜないので一応安心ですが、Tボーンステーキなどの「骨付き肉」になると若干危険になります。牛乳などの乳製品は、まず安全です。 BSE以来、焼き肉店を敬遠している人たちが多いようですが、焼き肉は、多くの人に好まれる人気メニューですし、肉は栄養にとっても大切な食べ物です。 次のことを心得ていれば、別に不安がることはありません。BSEの不安が殆どないのは、カルビ、ロース、ミノ、センマイ、ハラミ、タン、テール、レバー、ハツ等の部位です。 一方、骨付きカルビ、ヒモ、シマチョウなどのホルモン系は少し注文を控えた方がいいでしょう。カルビクッパ、カルビスープに関しては、どの程度注意したらよいかは微妙なところです。というのは、食材を処理する段階で脊髄等の部位が混じる可能性があるからです。また、加工食品のうちに、不安な原材料が使われていることもあります。不安度が高いのは、牛エキス、牛ブイヨン、牛脂(ヘット)、ゼラチン、コラーゲンなどです。作る時に、脊髄等の部位も一緒に混じってしまう可能性があるからです。完全に安全であるとは言えないのは、動植物性油脂(牛脂が使われている可能性がある)、タンパク加水分解物(不安な部分の混ざった牛肉などが使われて可能性がある)、乳化剤(牛脂等が使われている可能性がある)などです。他に、不安な原材料がよく使われる加工食品には、次のような物があります。 即席中華めん(スープなど)、スナックめん、カレー(ルウを含む)、スープ(コンソメ、ポタージュなど)、シチュールウ、ソース(デミグラスソースなど)、ハム、ソーセージ 冷凍食品、米菓、スナック菓子(コーンなど)、ヨーグルト、ラクトアイス、ゼリー(ゼリーの素など)・・・。但し、現在では、不安のある原材料を使用してない加工食品が 色々市販されていますから、それらを選ぶようにすればいいでしょう。ここで、牛肉トレーサビリテイ法について簡単に説明すると、この法は2004年に施工され、 国産牛肉の生産流通履歴情報を消費者が調べることができるようになったのです。10桁の牛の固体識別番号で表示されているので、インターネットなどを通じて 牛の生産履歴を調べることができます。 ___ ❈豚肉・・・ 茹でるか、2度漬け、基本はこれで良し!
豚肉にもいくつか種類があります。選ぶなら、ちょっと予算をオーバーしそうですが、産地がはっきりした黒毛豚肉(黒豚)かSPF豚肉がベスト。黒豚は時間をかけてじっくり育てるので、安全度が高いと言われています。SPF豚は、豚舎を消毒し、滅菌処理した餌を与えて育てています。その為、抗菌性物質を使う必要が少ない部分がより安心です。さて、普通の豚肉を安心して食べるには、茹でてアクを取ったり、下味をつけるようにします。薄切り肉は、肉の脂身の部分を取り除き、 水から茹でるのがコツ。この方が油がよく抜けるし、抗菌性物質等の不安物質を減らせます。また、不安物質がアクになって浮いていくるので、それを丹念にすくえば万全。 この後、水気を切って料理に使うもよし、そのまま野菜と一緒にサラダにしてもおいしくいただけます。「豚肉の生姜焼き」は、下味をつける調理法が安心のお勧めメニュー。 コツは途中で漬け汁を変えること。最初の漬け汁は、水で倍に薄めて使います。漬ける時間は10分くらい。抗菌性物質など不安物質が漬け汁に溶けだすので、肉を引き上げて、漬け汁を捨てます。漬け汁を薄めるのは、味が濃くなり過ぎない為のワザ。次に、漬け汁を普通の濃さにして本漬け。味が染み込んだところで、ジュッと炒めます。同じように、「味噌漬け」「粕漬け」も安心度アップのメニュー。但し、不安物質が溶け出した味噌や粕は、肉をぬぐってよく落とし、捨ててしまうこと。 「豚肉のソテー」や「とんかつ」のように、下ごしらえのできない単純な料理の場合は仕方ありません。黒豚やSPF豚のような上質で安心の肉を選び、美味しく頂きましょう。 尚、豚肉にもJAS法による原産地表示が義務ずけられています。原産地表示に関しては、牛肉の場合と同じです。また、最も有名な「黒豚」にだけには法律上の 基準があります。「バークシャー純粋種のみを黒豚と表示できる」というものです。「○○黒豚」と地域名が入っているものもあるが、この場合の地域名と原産地とは一致しているものが殆どです。黒豚は、市場に出るまで8か月から12か月はかかります(普通の豚は6か月)。肥育期間が長いので品質が良くなり、管理もよいので、抗菌性物質などの不安が少なくなります。唯、純粋な黒豚肉の供給量は豚肉の2%程度と言われており、そんなに多くは出回っていないはずなのです。ですから、黒豚表示が多い店では、偽装表示の恐れがあると見てよいでしょう。地名豚肉は、国産表示の豚肉よりは安全度が高いと考えて構いません。また、「国産」とのみ表示されている豚肉があり、これは、大変多く見かけられるが、抗菌性物質などの不安があります。徐毒過程のある料理、豚汁、酢豚、煮込み、シチューなどの料理に利用するのが良いでしょう。最近は輸入豚肉も増加しているが、生産現場が見えないだけに、国内産より汚染物質への不安があります。国産と同じく、徐毒メニューで対処しましょう。また、「SPF豚」は銘柄ではなく、育てられ方の区別によっています。一般に特定病原菌(豚流行性肺炎など)不在の豚のことです。但し、無菌豚ではありません。現実的には無菌豚は存在しません。抗菌性物質の不安は少ないでしょう。一時期は市場でよく見かけたが、最近ではあまり見かけなくなりました。 尚、豚肉も牛肉と同じく、種類(豚)、部位(ロース、ヒレなど)、用途(トンカツ用、ポークソテー用など)を表示することになっています。表示に関する抜け道は以下の通り。 @外国で生まれ育ち、生きたまま日本へ輸入された場合、日本で2か月以上飼育された後に処理された豚の肉は「国産」という表示になります。 Aパン粉を付けたトンカツ用の豚肉は加工食品となり、原産地表示の義務はなくなります。 B焼き肉のタレや塩ダレを付けた豚肉、スパイスをかけた豚肉は、いずれも加工食品となります。 C豚だけの挽き肉は生鮮食品で、豚、牛の合びきは加工食品となります。 ___ ❈鶏肉・・・鶏舎ですし詰めされて育てられたブロイラーの危険性 鶏舎ですし詰めにされて飼われているブロイラーは、病気も発生しやすくなっています。そこで、病気予防のため、抗菌性物質を使います。鶏肉には、その抗菌性物質や、環境ホルモンのダイオキシンが残っている不安が指摘されています。安心して食べたいなら、そして予算さえ許せば、地鶏を選ぶ方が良いでしょう。地鶏は、大量生産されるブロイラーに比べて、自然に近い方法で飼育されています。地方の在来種を改良したもので、飼育期間が長く管理が行き届いている分、抗菌性物質を使う必要が少ないのが特徴。ダイオキシンの不安も少ないはず。但し、地鶏は生産量が少ない為、どうしても価格が高くなります。いつも使うわけにはいきませんが、「チキンカツ」や「チキンソテー」のように塩コショウだけで味付けをして素材を楽しむ料理なら、地鶏や飼育方法を工夫した銘柄鶏の方が安心。奮発してしまいましょう。 下味をつけたり、茹でたり、蒸したりする料理なら、ブロイラーでも安心して食べられます。では安心調理のテクニック。 まず、「脂肪の部分を取り除く」。理由は、抗菌性物質などの不安物質は脂肪部分に残りやすいから。尚、若鶏肉の方が成鶏肉より脂肪が少ないことを覚えておきましょう。 最近は、皮をとったもも肉や胸肉も出回るようになりました。「唐揚げ」などに使う場合は、鶏肉を「斜めそぎ切りにする」。切り口を広くするためで、広ければそれだけ味もよく絡み、不安物質が溶け出しやすくなるのです。「2倍に薄めた漬け汁に5分ほど漬ける」これで、不安物質が汁に溶けだし、さらに安心。 汁を切ったら、あらためて本漬けをして味をからませます。「蒸す」のも安全性を高める良い方法です。蒸し鶏にすると、余分な脂肪が取れ、一緒に不安物質なども取り除けます。蒸し皿に溜まった汁は捨てること。ついでに言うと、「良く火を通す」。これは不安物質の除去というよりは、食中毒対策です。厚労省が食中毒の病因物質に指定した「カンピロバクター」という食中毒菌は鶏肉に発生します。唯、熱に弱いので、良く火を通せば大丈夫。外側は火が通っていても、中はまだ生ということのないように気をつけましょう。鶏肉も、牛肉、豚肉と同じく生鮮食品の1つなので、JAS法による原産地表示が義務付けられています。 原産地表示については、牛肉、豚肉の場合と同じです。また「地鶏」は、「特定JAS」として扱われています。因みに「特定JAS」のマークは、JASと同じように、専門の格付機関によって認証された製品にのみ貼ることができます。地鶏では、以下のような基準が設けられています。それが、「両親または一方の親が在来種(明治時代までに国内で成立し、または導入され定着した鶏)でなければならない」というもの。また、生産方法の基準として、素ビナ、飼育期間、飼育方法、飼育密度が決められている。 例えば、飼育期間は孵化ふか日から80日間以上飼育していること、肥育方法は28日齢以降平飼い(鶏が自由に運動できる状態)で飼育していること、飼育密度として、28日齢以降、1平方メールあたり、10羽以下で飼育していること、となっています。尚、主な特定JASで定める在来種を揚げると、名古屋コーチン、比内鶏、軍鶏しゃも等があります。 特定JAS以外の地鶏肉については、業界の地鶏定義で、「日本在来種の血を50%以上受け継いだヒナを、国内で一定期間平飼いしていること」となっているが、 飼育期間、飼育方法、飼育密度等は決められていません。但し、特定JASや業界で決めた基準の地鶏肉の供給量も鶏肉の全体の2%くらいと言われています。 ですから、本物の地鶏肉はなかなか手に入らないのが実情です。もし表示が正しければ、地鶏内の安全度は高いと考えてよいでしょう。さて、地鶏と紛らわしいのが銘柄鶏です。これは肉専用鶏で、鶏自体は普通の肉鶏ですが、飼育日数を延ばしたり、飼料を工夫したりしたものです。飼育期間や飼育日数については規定はありません。 主なものに、上州赤鶏、伊達鶏、地養鶏等があります。地鶏肉ほどではないが、一般の国産鶏肉よりは不安物質の心配は少ないと思われます。 他にも、無薬飼料鶏肉というのがあります。一般の蜜飼いの鶏は病気を防ぐために飼料に抗菌物質を混ぜるが、これは平飼いなどして、飼料に抗菌性物質を混ぜないで飼育した鶏肉です。表示が正しければ安全度は高いでしょう。「国産鶏肉」は、地鶏、銘柄鶏以外の国内一般の鶏の肉で、原産地表示は国産となっている場合が多くみられます。安全度はやや低いと思われます。料理中の過程で徐毒の効果が大きいと考えられるカレー、唐揚げ、チキンカツ、クリームシチュー、照り焼きなどの料理に使うとよいでしょう。また、最近は冷凍の輸入鶏肉が増えました。更に、チルド鶏(0℃で輸送)も増えつつあります。安全度、料理等は国産鶏肉と同じです。 尚、鶏肉も牛肉、豚肉同様、種類、部位、用途を表示することになっています。表示の抜け道には、次のようなものがあります。 @生体を輸入した日から、1ヵ月以上飼育された後に処理された鶏肉は「国産品」という表示をしてもいいことになっています。 A鶏肉だけ串に刺してあり、加熱していない焼き鳥用の肉は生鮮食品で原産地表示が必要ですが、肉の間にネギ等の種類の違うものを含んでいる焼き鶏肉は 加工食品で、原産地表示の必要はありません。 _____
❈挽き肉・・・脂肪の量を基準にして選ぶことがポイント
同じ挽き肉でも、脂肪分がある物よりは、ない物の方が安全。挽き肉は脂肪ごとひいてあるので、脂肪に溜まる抗菌性物質やダイオキシンの不安を、抱えているのです。 最近は、「赤身」のもの、「低脂肪」のもの、脂肪の量を表示したもの等が出回っています。大いに利用しましょう。安心して食べる為の意外なテクニック。 挽き肉を湯どうしすること。「びしょびしょになるのでは?」と心配するかもしれませんが、蛋白質は熱で固まる性質があるので大丈夫。ひき肉をこし器に入れて、沸騰したお湯にサッと付けます。これで脂肪分も落とせるし、抗菌性物質等の不安物質がお湯に溶けだして安心。コロッケやそぼろ、ドライカレー、ミートソースなど、どんな挽き肉料理でも湯どうしすればOK。ミートボールの場合は、上げる前に団子を熱湯に落とし入れます。しばらくしたら引き上げるが、安心度が増すだけでなく、しっかりとまとまって揚げやすくなります。さすがにハンバーグステーキは湯どうししてボロボロになった挽き肉ではまとまりが悪くなります。代わりに脂肪分が少ない赤身の牛ひき肉を選ぶようにしましょう。 ❈レバー・・・栄養が豊富な反面、汚染物質が集結する部位
レバーは鉄分が多く、ビタミンA、B1、B2などを含む栄養豊かな食品です。ところが、レバー、即ち、肝臓は、解毒の役目をするところ。農薬や抗菌性物質、ダイオキシンなど汚染物質が集結します。牛、豚、鶏レバーとも条件は同じです。レバーはこのように汚染物質がたまっている不安がありますが、下ごしらえでかなり解消できます。まず、安心なレバーの選び方。「艶があって色の良いもの」「黄色い脂肪のないもの」を選びましょう。下ごしらえは脂肪を取ることから。 脂肪の中に、汚染物質が結構溜まっているのです。次に、血抜きをします。薄い塩水にしばらく浸ける。そのあと、もみ洗いをして3回くらいすすぐ。これで汚染物質をずいぶん減らすことができます。そして、生姜醤油などに漬けこみ、下味をつけます。醤油が残りの汚染物質を引き出して、さらに安心。この時、臭みを取る為に牛乳につけるという方法もあるが、牛乳には汚染物質を引き出す力はありません。まず、醤油に浸けてから、そのあと牛乳に浸けるとよいでしょう。 http://www.long-life.net/new_page_828.htm |